日本の文学賞

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卵洗い

坪田譲治文学賞

卵洗い

立松和平

立松和平の長編小説。山里の暮らし、家族、生命をめぐる感覚を、卵を洗うという具体的な行為に重ね、子どもにも届く物語として描く。

家族山里の暮らし生命児童文学

作品情報

卵を洗う手の感触から、命と暮らしの物語が始まる。

講談社から一九九二年に単行本として刊行された坪田譲治文学賞受賞作。後に講談社文芸文庫にも収められ、自然、家族、成長をめぐる立松和平らしい語りを備える。

レビュー要約

  • 生活の手触りを大切にしながら、命の重さをやさしく伝える作品として読める。大人の読者にも、自然と人の距離を考えさせる余韻がある。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
1992-05-01
ページ数
259ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784062057882
ISBN-10
4062057883
価格
349 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

第8回(1992年) 坪田譲治文学賞受賞

レビュー

  • 日常的情景に幻想詩を見出す連作短編集

    子どものころの思い出を小説化した連作短編集ということで、どの話も特別な事件が起こるわけでもなく、せいぜいありふれた日常にちょっとさざ波をたてる些細なできごとを書き留めた、という感じである。しかし、ストーリーがどうのこうのと言うよりもまず、子どもの視点から見られた情景が鮮明に思い浮かぶ文章に魅せられた。それほど読みやすいというわけではないのだが、非常にヴィジュアルな感じが実に魅力的だ。 この巧みな文章によるところが大きいのではないかと思うのだが、日常些事のはずが、ほとんど幻想的な味わいさえ感じられるのである。散文詩に近いような印象も受ける珠玉の短編集。

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