作品情報
『草の上の朝食』は、野間文芸新人賞で選ばれた保坂和志の作品である。
『草の上の朝食』は、保坂和志の仕事の中で野間文芸新人賞の対象となった作品である。1993年に講談社から刊行された一冊として、作品名に掲げられた主題を中心に、人物、社会、歴史、記憶などを読み解く内容を持つ。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 1993-09-01
- ページ数
- 220ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062065207
- ISBN-10
- 4062065207
- 価格
- 1234 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
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レビュー
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衝撃的!
誰かが死んだり、何か事件が起こったりということがなく、読んでいて感動したり、怒ったり、涙したりと、感情を揺さぶられることも全くなかった。 それなのに、非常に面白くて一気読みしてしまった。 こういう風な小説を読むのは初めてで、私にとって非常に衝撃的な本となった。 作者によると、「反復」と「恋愛」を意図して書いたそう。 主人公の友人であるゆみ子の恋愛に対する言葉が秀逸。 ぜひ、意識しながら読んでみてほしい。
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吾輩らは猫であるか?!
猫ちゃんたちに草の上の朝食を、、。 フワッと読んでしまうと、、空き地に咲く花々を眺めているような幸福感に満たされます。 でもそれは秋に咲く一年草で、、「僕」は三十路を回っても学生気分の同居生活を続けています。 季節は巡り冬が近くにやって来て、、恋愛しても、セックス抜きの「僕ら」のモラトリアムに 加わってしまう彼女がいます。それは猫に餌をやるよう子に、みんな影響されてしまうかららしい。 文庫の装丁にある野花の写真に惹かれて読みましたが、それがこの小説を一見で示しています。 ねこにだってきっちりと生活(現実)はある。真の(野良)ねこ好きならよくお分かりですね。 小説のアイロニーはこうした巧みを凝らすようになった訳ですが、そんなことにはお構いなしと、 あえて誤読をされることも多いのかもしれません。
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私には理解不能でした。
高評価される方が多くまた賞も取っている作品のようですが、私には全くダメでした。登場人物全員が、ろくに働くもせずにダラダラと毎日を過ごしている。その誰にも共感できるところがありません。全員が理屈っぽいことで、本として成り立っているような。「ダメ人間の怠惰な日々」とでもしてくれていたら、読まなかったであろうに。買ったことを後悔しています。
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日常の奔流
『ブレーンソング』の続編。四人は、いつものように毎日おしゃべりし、そして恋をする。 新たなキャラクターとして主人公に恋人ができるんだけど、まぁ主人公のまわりの怠惰な(かつ新鮮な)日々の濃度にやられてしまって、結局のところ、彼女もダラダラすることになる。前作の正当な後継、そして日常の反復。それがこの作品をひきつける要因になってて、日常性とは何なのか肌で感じさせてくれる一作。ダラダラすることを愛する人全てにオススメ。 保坂和志曰く 「『草の上の朝食』が「群像」に掲載されたとき、『プレーンソング』を絶賛したある評論家が、「『プレーンソング』は二度いらない」とか「『プレーンソング』に続篇はいらない」と言ったけれど、彼は“反復”というものがわかっていない。」
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切なさを湛えた傑作。
傑作です。 どこが傑作なんだ?と聞かれると困るんだけど(爆笑) この人の小説って…粗筋の説明ができない(笑)人が死んだりとか、不倫したりとかっていう『事件』があるわけじゃない、終わり方だって、なんだか尻切れトンボで終わっている(笑) ただ、ふつうの日常が続いていく、それが淡々と描かれているだけ。でもそれがとても切ない。 たぶん、好き嫌いはあるでしょうね~、こういう小説が嫌いな人、いるだろうから。 でも敢えて繰り返します。傑作だよ、これ。読んで、味わってもらうしかないんだけど。
関連する文学賞
- 野間文芸新人賞 第15回(1993年) ・受賞