作品情報
『プラネタリウムのふたご』は、受賞歴から作品の輪郭が見える一作で、作者の関心が題材と語り口に表れている。
プラネタリウムで育つ双子をめぐる、幻想性と哀しみを帯びた長篇小説。星と見世物の世界を背景に、嘘、家族、孤独が童話のような手触りで語られる。 公開ページで紙書籍に対応する識別子を確認し、判明した範囲で ASIN、ISBN-10、ISBN-13 を補完した。
レビュー要約
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読者の反応は、題材の独自性と語りの手触りに向けられている。物語や論旨の余韻を評価する声がある一方で、入手できる公開情報が限られるため評価傾向は控えめに扱った。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2003-04-01
- ページ数
- 452ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062118262
- ISBN-10
- 4062118262
- 価格
- 14 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
星の見えない村でうまれ、 ひとりは手品師になり、 ひとりは星の語り部になった。 彼らが生まれながらに定められていた役割とは何か。 『麦ふみクーツェ』につづく、書下ろし長編小説。 だまされる才覚がひとにないと、この世はかさっかさの世界になってしまう。
レビュー
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ー潔癖で生きづらいー そんな人への物語
「だまされる才覚がひとにないと、この世はかさっかさの世界になってしまう。」 初めてこの小説を手に取り、この紹介文を読んだ頃、しばらくこの言葉が頭から離れませんでした。 20代前半だった私はまだまだ潔癖で、学校や周りの人から教わった 「嘘はいけない」の概念に縛られていました。 “嘘”がテーマになっている本作。 星の見えない村のプラネタリウムで拾われ、彗星にちなんで名付けられたふたごのテンペルとタットル。 その2人の成長とそれを見守る周りの人たちの愛情深い眼差し、ハッとする言葉の数々。 独特の文体で読み進めるのには時間がかかりました。 でも、読み終えた時に「騙し・騙されること」にも愛情や幸福、優しさがあることを知りました。 「白か黒」「良いか悪いか」だけの世界で苦しんでいた私は この本を読むことで、世界の色が変わりました。 本当に感謝している作品です。
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切なくて優しい兄弟の物語
古本屋でたまたま気になって購入した「ぶらんこ乗り」に恋をして、すぐに探したいしいしんじさんの個人的な2冊目がこの本でした。いしい先生の描く独特な世界、まるで眠る時に見る夢のような、現実と非現実が重なる独特な雰囲気がこの物語でも脈動していて、とてもやさしい気持ちになれました。
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双子をめぐる優しい物語
とある山奥の町にあるプラネタリウムに置き去りにされた 双子の赤ちゃんが、色々な人との出会いを通じて、成長していく物語。 ファンタジー風な雰囲気にも味があり、優しい物語の好きな人には、 オススメです。
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読んでほしい。
一回読むだけでは足りなかった。何度も読み直してやっと見えてくるものがある。読む度に世界が濃くなってじわじわ広がっていった。眠る前に読むと中々この世界から抜けれなくて眠れなかったけれど、それさえも心地のよいものだった。
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くどい味付け
確かに、全体として心温まる話なのですが、結果だけ見ると、お寒い感じに。 手っ取り早く心に残る作品を作ろうとして、後味悪いものに仕上がっています。 辛党の人間のために、辛ければいいのだろうと香辛料(犠牲)を大量に入れて、 ただ塩辛いだけで、ご飯(暖かな登場人物)でもなければ、そのまま食えないような代物。 この味付けなら忘れはしませんが、決して、美味しいという幸せな記憶には残らないでしょう。
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素敵な時間をありがとう
もし、この本が児童書だと感じてしまったのならば、その人はもう、「大人」になってしまったのだと思います。いしいしんじさんのようなひとがいて本当に良かった、私は、心からそう思います。
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その直感を信じていいかもしれない
『プラネタリウムのふたご』というタイトルに惹かれた人は、その直感を信じていいかもしれない。
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読んでは閉じ、読んでは閉じ、やっと読了。
騙す、騙されるをこんなに優しく書かれた物語はあっただろうか。読んでる途中、何度も何度も本を閉じた。それくらい読み進められないほど胸にくる場面があった。自分も含め今まで誰も触れてこなかった心の奥底にそっと触れてくれた優しい物語だと思う。ずっと大事にしたい本の出会えて良かった。最後の栓抜きへの"だまし"には泣かされた。
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- 三島由紀夫賞 第17回(2004年) ・候補