日本の文学賞

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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

三島由紀夫賞

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

本谷有希子

女優志望の澄伽が実家に戻ることで、妹・清深、兄夫婦、過去の事件が再びむき出しになる。自意識、嫉妬、家族への憎しみがブラックユーモアを帯びてぶつかり合い、愛されたい人間たちの滑稽さと痛ましさがあらわになる。

家族自意識ブラックユーモア地方と演劇

作品情報

ありえない自意識が、壊れた家族の扇風機をまた回し始める。

本谷有希子の戯曲をもとにした小説版。『群像』掲載後、第18回三島由紀夫賞最終候補として注目され、2005年に講談社から単行本化された。後に文庫化・映画化もされたが、候補作時点の単行本 ISBN を記録した。

レビュー要約

  • 強烈な自意識と不快さを笑いに変える力が評価される一方、救いの少ない家族描写を重く感じる読者もいる。舞台的な会話と毒のある人物造形が印象に残る。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
2005-06-30
ページ数
183ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784062129985
ISBN-10
4062129981
価格
2251 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

「あたしは特別な人間なのだ。」 ありえない「自意識」が、壊れた扇風機をまわし始める。 「お姉ちゃんは最高におもしろいよ」と叫んで14歳の妹がしでかした恐怖の事件。妹を信じてはいけないし許してもいけない。人の心は死にたくなるほど切なくて殺したくなるほど憎々しい。三島由紀夫賞最終候補作品として議論沸騰、魂を震撼させたあの伝説の小説がついに刊行!

レビュー

  • スゴイ素質だわ。ブラックすぎるけど。

    この作者は誰の影響も受けてない。少なくともオンリーワンだ。何もかもが最高。で、オリジナル。 今注目というのもわかるわ。さて物語だがむろん「腑抜けども」というのは待子も宍道も含む。 映画も観たが(というより映画があまりにも面白いので小説を買った)サトエリはこんなのの オファー受けるから・・・・。まさか彼女はこの立ち位置を受け入れているのか? いやあ、清らかで深い清深のほぼ最悪な性根が決して両親のせいでも姉のせいでもなく生来の ものであり、むしろ姉は被害者というのも構成力を感じさせる。その妹が最後に「やっぱり 変われなかったみたい」。これにはスゴミすら感じさせられ、姉に呪いの人形作成を促す 待子もなかなかのもんですわ。 促す

  • good

    good

  • 正直微妙。

    本谷有希子さんが出演するフジテレビ系某番組のファンです。そこで本谷さんを知り、本を読んでみました。 正直申し上げて「微妙」という感想です。 ストーリー性も深くなく、物語全体を通して大した広がりがないと思います。 その分読みやすく、サクサク読むことができます。 「本文中の文字の書体を変えたりする手法」を使われており、ここはとくに好みが分かれると思いますが、活字と親しんできた身としては文字の書体自体に手を加え、強調するのはテクニックとしてはチープだな、と思ってしまいました。 本谷有希子さんは素敵な女性だと思いますし、ファンでありますが、小説はあまり好きになれませんでした。

  • 戯曲

    戯曲を小説におこしたとのこと。 そういった作品を、このお話で初めて読みました。 確かに、本の中の言いまわしが舞台の上の演者を想像させます。 心の中に宿る、様々な方向の感情。 人の心の複雑さを感じられました。 クライマックスの展開も面白かったです。

  • 読みにくさ

    作者に興味があって読み始めたけど、自分好みでなかった

  • 破天荒

    今まで読んだことのない小説。 登場人物が破天荒。 でも、共感できる。 ストーリーがおもしろい。 世にも奇妙な物語みたい。 でも、そんなにチープではない。 きっちり軸は固めてある。 町田康の「パンク侍」に破天荒さと話のおもしろさで共通点を感じた。 「生きてるだけで、愛。」も良かった~。

  • 良い

    一気に読めました。小説慣れしていない方でも読みやすいかと思います。しかしサトエリは適役ですね。

  • タイトルのインパクトでかし

    本谷さんの作品をはじめてよみましたが、人間の衝動のようなものが描けてると思いました。 文体は、良いが、ストーリー展開はありきたりかな、という意味で3つです。 もっと書ける作家さんだと思います。

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