ユリエルとグレン (2) ウォーベック家の人々
『ユリエルとグレン』は、石川宏千花による作品。子どもの目線に寄り添いながら、成長や発見の瞬間を物語としてわかりやすく伝える児童文学。
作品情報
『ユリエルとグレン』は、言葉の密度と題材の力で読者を作品世界へ導く。
『ユリエルとグレン』は、石川宏千花の関心が凝縮された作品として読める。子どもの目線に寄り添いながら、成長や発見の瞬間を物語としてわかりやすく伝える児童文学。
レビュー要約
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題材への向き合い方と文章の手触りを評価する声があり、作品の余韻や構成に注目されている。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2008-11-22
- ページ数
- 235ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062150750
- ISBN-10
- 4062150751
- 価格
- 2050 JPY
- カテゴリ
- 本/絵本・児童書/読み物/童話・文学
悲運の兄弟が、一緒に生きていくための選択 ヴァンパイア・ハンターになるため、ウォーベック家での新たな生活を始めたユリエルとグレン。一大行事である《山狩り》に参加した二人に、白い牙が襲いかかる!
レビュー
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ヴァンパイアもの2
二人が生きていくための試練編。二人だけで考えたものは正解なのか。普通の人間との距離感。吸血鬼に家族を殺された者と、吸血鬼とは無縁で生きてきた者との差。兄弟が心身とも育っていって嬉しい。
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宿命の兄弟の物語。作者の成長も感じられます!
シリーズ第2巻、随分変りました。今回は場面転換の多い構成になっていて、場面が替わるたびに登場人物も変わり「この人 誰だっけ?」と考えてしまうところが困りましたが、一つ一つの場面の書き方がとても細かく丁寧になっていて引込まれます。 冒頭ではある少女が登場し、明るく健康的な会話 でリードしていきます。基本的にはそんな雰囲気の中でお話は進みますが、「家族を奪われた養い子たちとの暮らし」の中で次第に疎外されていく兄弟の日々が描かれる内に沈鬱な空気が漂っていきます。 両親を手にかけたヴァンパイアを倒すこと、弟の「血」によって生かされていかなければならない「兄」を救うこと、「宿命」を受け入れてヴァンパイア・ハンターとしての未来を切り開いていくこと・・・。周囲との軋轢に苦悩しながら、自分たちの生き方を探し求めるユリエルとグレン。過酷な運命を背負わなけ ればならない二人の、辛い選択と決断の日々。そして、周囲の子供たちの苦しみや、大人たちの間の心の葛藤、さらにはヴァンパイアと宗教者の間の対話 まで・・・。それぞれの登場人物に寄り添うように、非常に丁寧に描かれています。これはこれは・・・素晴らしいです〜!! 結末は・・・冒頭と同じように、明るく元気に、爽やかに終わります。 第1巻では二人きりの世界でしたが、様々なエピソードを 通して二人の世界は広がっていきます。深い絆で結ばれる仲間たち、厳しくも暖かい視線で見まもる大人たち、そんな中に自分たちの居場所を得たユリエルとグ レンの、笑顔が見えるようなラストです。漂うのは・・・石鹸の香りですね〜!!(笑) 予想外に「深く切ない物語」となっていて読ませます。主 人公二人とともに、作者の「成長」も感じられた第2巻ですね。当然のことながら第3巻・・・期待しましょう!!