書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2009-08-07
- ページ数
- 328ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062157063
- ISBN-10
- 4062157063
- 価格
- 2430 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
刑務所で密室殺人―乱歩賞史上最強トリック 交通刑務所で発見された前へ倣え姿の遺体。 現場は密室――逃走した受刑者を追う県警が知る意外な事実。 選考委員・東野圭吾氏も仰天の第55回江戸川乱歩賞受賞作
レビュー
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期待していたほどではなかった・・・かな
登場人物の視点が多すぎて、読んでいても理解しにくい点が多々あった。 いわゆるトリックものであるが、ちょっと無理があるな、と感じた。 もちろんこれは物語であって、実話ではない。 その点を差し引いて読んでも、それでもなお、腑に落ちない感じがする。 しかし、決してつまらない小説ではない。
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読んでいてぐいぐい引き込まれた
確かに視点人物が多すぎる。その上、人物描写がないので、誰が誰だか途中でわからなくなってくるw。 しかし、この作者の人間の内面を描く力は本物だと思えた。 トリック関係については、正直言ってすごいのかどうかわからない。 刑務所から、犯人たちが簡単に出てしまえるというのも本当なのだろうか? 最後の最後になって事件の真相が現れるのだが、決して違和感はない。そこまでに陶器を壊す話などである程度読めている。だが、この話は余計だった気もする。 読んで損はないと思った。
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題名が泣く、ミステリ「もどき」の作品 !
乱歩賞受賞作であり、帯に東野氏等の絶賛の辞があったので期待して読み始めたが、期待外れの出来。題名通り、交通刑務所で起こった密室殺人がウリの作品だが、ミステリとしての出来以前に、小説の書き方の拙さを痛感した。冒頭で、交通刑務所の日課が事細かに描かれるが単なるコケ脅しで、それよりも、犯行現場となった雑居房と刑務所全体の見取り図を入れるべきだったろう。密室の状態を説明しない密室物とは酷い。 犯人は兎も角、刑務官の野田、刑事の武田、元ジャーナリスト滋野など、意識の主体を複数創っているのも疑問。絶え間なく「意識の主体」が変わる小説としては、V.ウルフ「ダロウェイ夫人」が有名だが、こちらは勿論文学的に昇華されている。本作は、単に視点がバラバラなだけで読みずらい事この上ないと共に、物語の求心性を損ねている。また、検察・警察内のゴタゴタなど書く暇があったら、上記の密室の状況説明や事件の背景に係わる描写に筆を割くべきだったろう。中島に関するサブ・ストーリーも、道徳の教科書じゃあるまいし全くの余計物。まさか、「罪と罰」が主題ではあるまい。何時になっても、以下の2点、 (a) 密室の構成方法 (b) 出所間際の被害者を刑務所内で殺した理由 が追求されないのも奇異で、読んでいてイライラ感が募る。 結末まで読んでも、(b)の理由は極めて薄弱。(a)に到っては論外とも言える説明。題名が泣く。刑務所の出入りがこんなに自由なら、日本では脱走事件が頻発している筈だ。やはり、「罪と罰」をテーマにしたミステリ「もどき」の作品と言う事か。
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綺麗な本でした。
コンディションは表示どおりのきれいな本でした。良かったです。
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傾向と対策
多すぎる登場人物もはじめのページにリストアップしておけばよかったのにと思います。さらに言えば市原刑務所の見取り図を示しておけば、少しは乱歩賞作品の格好がついたのではないでしょうか。 作者は交通刑務所に入った経験があるのではないかと推察いたします。 いずれにせよ、内容は面白い。ただ、最後の1行は「こりゃ何だ?」
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ラストは…そっち系か…
交通刑務所内で発生した殺人事件に端を発し、これに直接的、間接的に関わる人々の、人間模様が描かれた作品。 絶対的に不可能な密室殺人のトリックと、真犯人の動機に興味をそそられる。事件とはあまり関係のない、刑務所内の日常や、交通事故の加害者、被害者遺族の心情にページを割いており、ここを寄り道と考えるか否かで評価が変わりそうだ。登場人物や枝葉のエピソードか多く、本筋を見失いそうになるかもしれない。 トリックはなるほどとなるし、動機も伏線を回収してはいる。しかし、ラストでは、全く違う様相の物語になってしまうのだ。う〜ん、そっち系か…【乱歩賞】
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登場人物が多すぎる。この作品こそ登場人物一覧が必要なのになぜ無いのか。
登場人物が多すぎてわけわからない。「刑務所で密室殺人!」というといかにもええっ!そんなことできんの!? と思うでしょうが、市原は交通刑務所で府中や網走みたいに高い塀があるわけじゃないです。 グーグルマップで見たらわかりますが、金網で道路から懲役の人が作業するのがはっきり見えるくらい。 全員が旧監獄法だと一級扱いってことですから、脱獄なんて考慮してません。 舞台が黒羽とか静岡だったら到底無理です。
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いっぱい詰め込まれている
第55回江戸川乱歩賞受賞作。交通刑務所内で、密室状況で受刑者が殺され、犯人と思われる受刑者が脱走する。更に、遺体の顔等は焼け爛れ、“前へ倣え”の姿勢をとっているという、ミステリーとしては申し分ない設定。 ただ、話の整理はされていますが、各登場人物のエピソードがやや過剰で、それも本筋に繋がることもなかったので、もう少し全体をコンパクトにまとめられても良かった、と思いました。 タイトルにもなっているトリックは、その実現の可否は問わず、エンターテインメントとしてはありなことで楽しめました。
関連する文学賞
- 江戸川乱歩賞 第55回(2009年) ・受賞