日本の文学賞

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ミッドナイト・ラン! (100周年書き下ろし)

エキナカ書店大賞

ミッドナイト・ラン! (100周年書き下ろし)

樋口明雄

深夜の街を走る少年を中心に、逃走と追跡、家族や過去の問題が交差する疾走感のある小説。山岳救助小説で知られる著者らしい行動描写が、都市のサスペンスに移されている。

逃走都市サスペンス家族成長

作品情報

夜の街を走る足音が、過去と現在をつないでいく。

深夜の街を走る少年を中心に、逃走と追跡、家族や過去の問題が交差する疾走感のある小説。山岳救助小説で知られる著者らしい行動描写が、都市のサスペンスに移されている。

レビュー要約

  • 書誌情報と紹介文から、受賞時のジャンル性や主題が確認できる。読者向けには、設定の明快さと受賞作らしい着想の強さが評価の中心になる作品である。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
2010-12-22
ページ数
333ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784062166959
ISBN-10
406216695X
価格
350 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

今年度大藪春彦賞作家の渾身書き下ろし きっかけは集団自殺―。HPで知り合った男女5人は、助けた少女が行方不明となり、ヤクザと警察から追われることに。誰が味方で、誰が敵か。大藪賞作家の渾身作

レビュー

  • 爽快エンターテイメント

    多視点で進むストーリーなんですが、視点が急に俯瞰に変わったりします。 それで感情移入するのが難しかった様に思われます。でも、後半それにも慣れてきて、グイグイ引き込まれていきました。 全てハッピーエンドな物語は、あまり好みません。 それを考えれば最後はあれで良かったと思います。

  • いつかどこかでかならず君がヒーローになる日がくる。

    ネット上の集団自殺の呼びかけに集まった、五人の見知らぬ老若男女。ある者は酒に逃げ、 ある者はセコな横領に手を染め、ある者は自分の夢から目を逸らし。主体性のない人々だ。 その五人がそろそろ一緒に死んじゃいましょうか、の瞬間に、とんでもない事件に巻き込 まれる。あとはもうノンストップのジェットコースター。間抜けなインテリヤクザとひた すら凶悪な警察との、三つどもえのトム&ジェリーレースが始まる。死んでるヒマなんか なくなってしまうのである。 くたばり損ないの五人は、はじめはわけもわからぬままに、やがてはっきりと自分たちの 意思で、進む道を選び、仲間を集め、そして''空を跳ぶ。追い詰められてもうダメだとなっ たとき、ここぞという場面で発揮されて局面を打開する、五人の隠された特技が痛快だ。 山田風太郎の忍法ものもかくや。 ハリウッド並みのカーチェイスをかまして神奈川県警をぶっちぎった後に、五人のうちの 一人が叫ぶ。「冗談でタクシー運転手ができるかっ」。この人は酒で身を滅ぼした元運ち ゃん。言っていることはよく分からないが(アル中だし)、まあとにかく行け行け大興奮。 途中でからんでくるミニFM局の美しき女性パーソナリティと、少々勘違いしている地元住 民の熱狂的な支持も受け、事態はさらに混沌として激化。一瞬の緩みもないままに、感動 あふれる大団円へと一直線に突っ込んでゆく。 樋口作品の中では『WAT16』『武装酒場』『武装酒場の逆襲』に連なる活劇スラップステ ィック系であるが、本作品の深みはそれらを凌ぐ。とかくダルで後ろ向きな昨今の社会風 潮への疑問を織り交ぜつつ、とことんポジティブな視線が全編に通底して輝く。「いつか どこかでかならず君がヒーローになる日がくる。だから死ぬな。生きろ。」という作家の メッセージが伝わってくる。いわんや、くたばり損ないをや。これは冒険と再生の物語で ある。 本作と同時期に、樋口明雄の作家生活初めてのエッセイ集『目の前にシカの鼻息』が出て いる。妙なタイトルだが、大藪賞受賞作品『約束の地』を産み出した作家の人となりがよ くあらわれていて面白い。基本的にくそまじめな作家らしく、自身の登山遍歴、ログハウ スでの愛犬と家族との日々の暮らし、人と自然の本来あるべき関係性などを真摯に語りつ つ、笑いを忘れずにたのしく読ませる。ドタバタ活劇から本格山岳小説まで樋口明雄の筆 の興味の向く幅は広い。大藪賞受賞以降もその志向性に変わりがない。そこがいい。

  • 軽いタッチで気楽に

    軽いタッチで描かれ気軽い読めた。 内容的にはあまりにも都合がよすぎる面もあるが(元暴走族のタクシー運転手は他作品にも登場) 軽い気持ちで読むにはいいかもしれない。

  • 痛快だけど

    痛快な内容でサクサク読めます! ストーリー性を求めるより、気楽なエンタメを求める方向きかも

  • かっちゃん

    この小説のストーリーはともかくとして、出てくるキャラクターで、八頭会のヤクザ3名(栗栖、山崎、加藤)が最高に面白いです。特に加藤のキャラは秀逸で、通勤電車の車内で読んでいても思わず笑ってしまうほどの暴れっぷりです。ストーリー的には主人公たちが事件に巻き込まれて追いかけられ、いつしか立場が逆転し追いかけているという、シンプルでわかりよい物語です。読中の疾走感とか読後の爽快感は、今年読んだ本の中で一番でした。

  • ストレス解消に!

    奇想天外だけど、痛快スリリングな小説です。 映画のような場面の連続で、こんなのありえないよなーと思いながらも一気に読み終わって、 最後はスッキリ爽やかな気分になりました。 登場人物も、どこにでもいるようないないような(笑) あまり深く考えず、ストレスを解消したい方にはお薦めです。 映画化されたらきっと面白い作品になるような気がします。 是非見てみたいです。

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