日本の文学賞

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よろずのことに気をつけよ

江戸川乱歩賞

よろずのことに気をつけよ

川瀬七緒

呪術符を手がかりに、呪いと殺人の真相を追うミステリ。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
2011-08-09
ページ数
347ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784062171434
ISBN-10
4062171430
価格
1140 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

第57回江戸川乱歩賞受賞作 呪いで人が殺せるか。変死体のそばで見つかった「呪術符」を手がかりに、呪術の研究を専門にする文化人類学者・仲澤大輔が殺人事件の真相に迫る、長編ミステリー

レビュー

  • 参りました。どストライクです!

    ホラーではなく、伝奇ものでもなく、オカルトでもない 最高水準のエンターテイメント。 いにしえから伝わる、日本の歴史、風習、風俗、土着の宗教、民間信仰などなど ちりばめて、なんとグイグイ読ませてくれることか! 呪いとか怨念とかのワード、大好きでやられちゃいました。 主人公、ヒロイン、鳥博士、友人の占い師など、登場人物も皆、魅力的です。 殺されたヒロインの祖父はもとより、祖父の教え子や教会の神父、田舎の青年に至るまで 巧みな人物描写がされていると思います。 二時間ドラマのラストシーンっぽい渓谷でのロケーションやラストの爽やかな安堵感。 傷ついた人々の優しさが底に流れており、私も絶対そうするであろう、エンディングです。 なぜに映像化されていないのでしょうか!? 主人公の学者を長谷川博己さん、ヒロインを吉岡里帆さんを思い浮かべながら読んでしまいました。

  • 面白かった

    スピード感があってよかった。一気読み。ただ、「間髪を入れず」と書くべきところ、「間髪入れず」と4か所あったところで引っかかってブレーキがかかってしまった。編集者が気づいてあげればよかった。

  • ウェットな記述がミステリに向いていないと思う。

    民俗学を使った学術よりのミステリかと思ったが、メロウで情念が思い話だった。ミステリの爽快感が無いのが残念だった。主人公たちの距離感がいかにも男性的だと思ったら、意外や女性作家だった。時代の感覚の違いか、意識的な作家性かもしれない。あんまり好みではなかったので、別シリーズは読まないと思う。

  • 芋づる式謎解き

    人や地方の伝統などが絡んでいて、著者の得意な物語の組み立てに満足しました。面白かった。

  • もうギブアップする。オレにはムリだ。(p.299/433)

    まず、主役で語り手の男(35歳)の性格(=文章)が回りくどくてくたびれる。皮肉屋とでも言えようか。 ーーーp.70 日曜の竹下通りはしばらくぶりだった。流行の奴隷と化した若者にまみれ、三十過ぎの男が1人で歩いているのは、いかにも場違いなのは分かっている。 ・・・街を歩くだけでめんどくさいやっちゃのう、若い子たちはただ遊びに来てるだけだろ・・・ 皮肉屋がひとりだけでこういう表現がたまに出てくるだけならいいのだけど、相棒でヒロイン(18歳)も同じような性格でいちいち会話が長い。毎度毎度そんなに混ぜっ返さなくていいだろ。物語のスピード感を作家自らが止めるんだぜ?くだらない会話で。何がしたいんだよ・・・ それでも、怪しげな呪術を使う謎の者たちを追い求めて、そのうちおもしろくなるだろうと読み進めてるんだけど、「雰囲気だけ!」でいつまで経ってもおもしろくならない。 もひとつ、語り手の思考に飛躍がありすぎる。 ①爺ちゃんは小児病棟でちびっこの話し相手をする活動をしていた→→→「過去にちびっこになにかひどいことをしてしまった罪滅ぼしのため?」 ②牧師を詰問する場面(p.269-281) 厚意で話を聞かせてくれた人をいきなり疑って掛かったりなにがなんだか分からんね。②のパートに関しては何から何まで作家の独りよがりで到底理解できない。別のところでも書いたけど、要は「それはお前(作家)だけが知ってることだろ」というのを演者がやってしまう例のあれだな。ここでもうギブアップ。ちなみにこの段階(p.299)で怪しげな集団(敵方・犯人らしき人たち)は誰も出てこない。ぜーーーーんぶ語り手の妄想でひとつもお話は進んでいない。 いつまで引っ張るの?

  • 怖くはないけど、興味深い。

    あまり惹かれる題名ではなかったのですが、思っていたのとは全然違いました。 現実に起こった殺人から、主人公とヒロインが独自に呪いについて調べていく話。 村に代々伝わるマイナーな呪いやすごい薀蓄の数々・・・。途中までの分からないままの怖さはあったのですが、蓋を開けてみれば・・・あまり怖くもなかったですし、緊迫感もなかったので、最後の盛り上がりがもう少しあれば、より面白かったのかな、という気もします。でも扱っている題材は魅力的ですし、登場人物たちのキャラも濃くていいですね。 時間や現実を忘れて、楽しませていただきました。

  • ホラー+ミステリー。

    面白かったです。一気読みしました。超常現象かと思っていましたが、違いました。題名とのギャップがあります。

  • ヒロインが?

    呪いを中心にした殺人事件。 結局、呪術は力を発揮しないわけですが、人のこころには爪痕を残す。 この思念がテーマなんだなと勝手に思いました。 ストーリーは非常に興味深かったですが、ヒロインの描写が…… 突然ヒステリーになったり、冷静になったり、情緒不安定です。 殺人現場を見たからそうなった、ということなのでしょうが、感情移入できませんでした。

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