日本の文学賞

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日御子

歴史時代作家クラブ賞

日御子

帚木蓬生

『日御子』は、帚木蓬生による受賞作品。受賞記録と公開書誌から、作者の表現上の特色がまとまった作品として整理できる。

受賞作書誌確認作者の表現

作品情報

帚木蓬生の受賞作『日御子』。

本項目は『日御子』について、受賞記録と Amazon JP、NDL OPAC、出版社・書籍情報サイトで確認できる書誌をもとに整理した作品情報である。識別子は受賞作そのものを収録した図書に限って採用し、雑誌号やシリーズ全体の番号は除外した。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
2012-05-01
ページ数
540ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784062176774
ISBN-10
4062176777
価格
382 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

代々、使譯(通訳)を務める安住一族の子として生まれた針(しん)は、病床の祖父から、那国が漢に使者を遣わして「金印」を授かったときの話を聞く。それは、「倭」の国が歴史に初めてその名を刻んだ出来事。祖父が聞かせてくれる物語に、針は胸震わせ遠い過去に思いを馳せた。それから十数年が経ち、再び漢へ遣いを出すことになった。こんどは針の番だった。伊都国の使譯として正式に任命されたのだ。5隻の船にたくさんの生口(奴隷)を乗せ、漢の都・洛陽へ。──その後「倭国大乱」「邪馬台国」そして「東遷」へと、代々の使譯たちの目を通じて語り伝えられていく日本の歴史。眼前に広がる古代歴史ロマンが、日本人の心を捉えて放さない。

レビュー

  • 迅速に届き、きれいな状態な本でした。

    迅速に届き、きれいな状態な本でした。

  • まだ読み中です

    504ページ中いま404ページ。重いのでなかなかはかがいきません。しかしこの時代の話を読んだことはないので 面白く読んでいます。神がかった日御子、彼女に仕える炎女、炎女の祖母の江女など女性の姿がよく描かれています。 韓、漢の交流から文字をはじめとする遠い国の文化に当時の人々が驚き、それをとりいれようとする姿をみて、今の私たちが あることを強く思います。

  • 主人公は日御子のはずだが‥‥

    「あずみの教え」を通奏低音となす、古代日本の通訳一族の長い長い物語。 小生の住む所から伽耶山(現代では可也山)も遠望でき、実在の地名も多く登場し あたかも史実のように思ってしまう話である。 長編だが、文体は平易(村上春樹のスカした平易さと違って正統的な平易さ)で、 読むのに苦労は無い。 だが、主人公であるはずの日御子は物語の半分を過ぎないと登場せず(305/540ページ)、 それもシャーマニスティックな魅力に乏しい。 話に性描写も暴力も無い代わり、登場人物のアクが少なすぎて魅力に欠ける。 要は、ほとんどがイイヒト達ばかりなのだ。 この点、(マンガではあるが)安彦良和の「ナムジ」に登場する卑弥呼は極めて魅力的に映る。 たいへんな力作ではあるが、ガルシア・マルケスのような名作としてはあと一歩以上。 あずみのファンタジーとするなら、(教えがやや教条的だが)歴史好きの中学生には良書。 (帚木氏の実力はまだまだ上と思います。次作に期待します)

  • 精魂込めた書き下ろし! 著者の底知れぬ人間力を感じる

    医師としての仕事を持ちながら、よくこれほど良質の大著を書けたものだ――。 540ページにわたる大作を読み終わった今、私は、著者・帚木蓬生氏の底知れぬ人間力を感じている。 東大文学部を卒業後、テレビ局勤務を経て、再び九州大医学部に学び、現在、精神科医にして作家の65歳。大病も経験されている。 壮大な構想力、生き生きとした想像力、人間存在への深遠な洞察力、愛情あふれるまなざし、そして緻密な描写力……。 どれをとっても超一級の著者が、精魂込めて書き下ろした好著である。 本書は、志賀島で発見された「金印」や「邪馬台国」(本書では弥摩大国)など、謎に包まれた2〜3世紀ごろの「倭国」を舞台とした物語である。 当時、大陸から「倭」に渡り、各小国に分散して行った使譯(しえき=通訳)の一族である「あずみ」一族が、子や孫に次々と語り継ぐ形式となっている。 漢から「那国」に贈られた「金印」の話から始まる物語は、9世代、約200年にわたって語り継がれる。 博物館でしか見たことがなかったような銅鏡や弓矢や木簡や衣装、食事をはじめ、当時の生活感覚が、帚木氏の想像力と創造力で、生命を吹き込まれたように甦る。 そして、命がけで海を渡り、初めて異民族と接する時の畏れやおののき、喜び、誇りまでが、臨場感をもって迫ってくる。 漢、韓、倭国ともに、戦乱と和平を繰り返すが、そんな中、各小国で信頼を勝ち取り、国同士の友好に貢献しようとする「あずみ」一族。 帯にも書いているが、最初から最後まで、この書を貫く一族の骨格となる指針こそ、4つの教え(3つの掟プラス1)なのである。 これらは、時代を超えて普遍性があると思うし、こうした哲学を命に叩き込んだ人間こそ「信頼に足る人間」として、誰もが遇するだろう。 すなわち、「人を裏切らない」「人を恨まず、戦いを挑まない」「良い習慣は才能を超える」「骨休めは仕事と仕事の転換にある」の4つである。 この「教え」を守りながら、誠実に主君に仕え切っていく「あずみ」一族は、さわやかで実力があり、魅力に満ちている。 中でも「弥摩大国」の「日御子」に仕えた「炎女」は、巫女頭にまでなり、日御子自らも掟を共有するまでの信頼を勝ち取り、国の命運に大きく寄与する。 大切な「魂」を汚さず連綿と受け継ぎ、一国の宿命に関わっていく生き様は、心の奥深い場所に、末永く残っていくだろう。 「掟」に関する文献がどこかに存在したのか否か、私は知らない。 ただ、超人的な仕事をこなす帚木氏ご自身が、こうした「掟」を大切にされているのではないか、と思えてならない。 人生にぶれない軸を持って多くの経験を積み、鍛え抜かれた生命の持ち主でないと、到底書けないほどの名著だと実感する。

  • 歴史を面白く解説

    卑弥呼の伝記はドラマや本で紹介されますが、これは当て字の「日御子」を題にして、歴史を解り易く、面白く、読んで楽しい内容です。 一読することをお勧めです。

  • 使役

    使役の家に伝わる憲法が生きている。著者の優しさが出ている。」

  • 日御子

    昔々のお話ですがどんな国だったがどのように統合され手行ったかとか大陸とのかかわりよくわかりました

  • 外観はきれい。でも。・・・

    外観はきれいでした。でも、ページの中に端を折った箇所が半端なくありました。前の読者の癖なのでしょうが、興醒めでしたね。 販売する側もせめて折り返してあった箇所はきちんと戻した上で、商品説明にもその旨記載すべきだったと思います。

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