作品情報
第1回小説現代長編新人賞受賞作。応募時から勢いのあるエピソードで評価され、単行本化後に講談社文庫版としても刊行された。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2011-01-14
- ページ数
- 253ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062768702
- ISBN-10
- 4062768704
- 価格
- 170 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
週末は六本木でクラブ活動にいそしむ商社OLのヒナコ。念願のワーキングホリデー資金捻出のために始めたキャバ嬢バイトが、彼女の波瀾万丈の始まりだった。運命の出会いと絶望、そしてヤクザに追われて海外脱出……。純情&エロティックに全力疾走する、パワフル青春小説。(講談社文庫)
レビュー
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デビュー作としては凄い!! が、、、、、。
デビュー作でこれだけのレベルが書けるのなら、「選考委員会の圧倒的支持(裏表紙より)」も頷ける。 冒頭のキャラクタの言動から、ん?ワーホリってワーキングホリデーの事じゃないの?ワーホリ関係無いのかな?と思ったが、中盤しっかりとワーホリの地に向かい現地生活を始める。 但し、小説現代06年8月号が初出の本作品、それから16年以上経った2022年現在に置いても、「意欲的に執筆活動をしている(本書著者紹介欄より)」割には出版されている作品は少ない。と言うより2006年の本作と翌年の長編、オムニバスに掲載されている作品程度。 過去の実体験等から得たピース(六本木で遊びまわる若い女性、ワーホリの実態、キャバクラやヘルス、等)を上手く組み合わせ、勢いだけで書いたら絶賛された ”一発屋” 作品なのかも知れない。 予算が少ない単発ドラマでTV放映しても面白い内容かも知れない。
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緻密さがない。
勢いだけで読ませます。 何も考えなければ、それなりに面白いかもしれません。 でも、一度立ち止まってしまうと??? もう少しストーリーを練ったほうが良かったのではないでしょうか。 おもしろそうなものをなんでも出せばよいというものではないはずですから。
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どっちに転がっていくのか
軽く勢いのある文体でどっちに転がっていくのか? 全く主人公が向かっている方向が分からないまま読まされるのにちょっと疲れました。 軽い割には残虐なことが描かれています。 けっこう伏線などきちんとしているストーリーなので破綻はないのですが、なにかリアルさが欠けているのかなあ。 おしい気がします。
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ラストがほんとに素晴らしい!
なんつーか爽快感があるね、爽快。おやじの俺ですら、なので、日常に大いなる不満を持ち、ここではない何処かへの脱出、あるいは運命的な出会い、棚ぼたのシンデレラストーリーを日々夢想しているギャルには一服の清涼剤なのではないか?スルスル読めるし。なんつーか、出だしはまるで少女マンガ。一見フツーのOLがイケメンの金持ちになぜか見初められちゃうっちゅう。だんだん、この主人公の女子自体がフルパワー、すっごく魅力的な人間に描き込まれていくんだけど。やっぱ、いまどきのクレバーなギャルがこの日本って国に見切り付けててワーホリ、ワーホリ言うのはかなり共感するわ。ふつう、そう思うべ、だよな。 この連作、キャラ立ちしてるし、いわゆる商業小説としてシリーズ化しても、結構な人気にはなると思う。でも、そこに収まってほしくないっていうか、すごくエンタメの壷を押さえながらも、かなりニヒルでシニカルで飄々とした感じ、それにひと昔前だったら、男にとってのヒーローみたいなのが、いまや、女の子が求める憧れ像、みたいな、現代人が小説に求める要素をこの作者は手の内に持っていて、また違った作品もぜひ読んでみたいものだ。 特に、ラスト、ラストには相当感動してしまった。筋書き通り陳腐に事が運んでしまったら、まぁよく出来たエンタメ小説だわ、位の感想で軽く流してたかもしれないけど、このラストはほんとに素晴らしかった。山を降りる勇気っていうかさ。そして読者としてほんと良かった。作者に感謝する、こういうラストにしてくれて。 でも、絶対いるぜ、この小説読んで、南半球にワーホリ行く奴!それだけの影響力あるもん、まぁ、一瞬でもそう思わせるチカラは絶対ある。作者にはフィジーから、暖かく日本の行く末を見守ってほしいね。で、また、全然違った小説、期待!
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【酷】
この本に何かを期待しちゃだめですね。 「勢い」で読ませる、というよりも「勢い」だけの本だから… 単純に楽しむためなら、文字を読みながらもまるで映画のシーンのようなイメージがわきますから十分楽しめます。 とにかく、この本に何かを求めるのは、「酷」! だって、泣けない「ラブ・ストーリー」ですから・・・!?
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主人公の魅力・・・?
勢いはあるし、次はどうなるのかな?という期待感はあるので 最後まで一気に読めました。 しかし…主人公の魅力がちっとも伝わらない。 なんでそこまで周りの人間を惚れさせる魅力があるの??と最後まで疑問符でした。 登場人物はそれなりに面白い人ばかりなんだけど残念って感じです。
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コンサバ
選考委員の作家が絶賛していますが、読者の頭の中のどこかに「この程度で?」ってのが絶えずありました。結局文学の世界ってコンサバなんだ、と言うことが解った作品でした。
関連する文学賞
- 小説現代長編新人賞 第1回(2006年) ・受賞