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焦茶色のパステル 新装版 (講談社文庫 お 35-31)

江戸川乱歩賞

焦茶色のパステル 新装版 (講談社文庫 お 35-31)

岡嶋二人

東北の牧場で牧場長と競馬評論家が殺され、サラブレッドの母子が銃撃された。一連の事件の裏には、競馬界を揺るがす恐るべき秘密が! (提供元: 出版情報登録センター(JPRO))

ミステリー競馬秘密

作品情報

東北の牧場で牧場長と競馬評論家が殺され、サラブレッドの母子が銃撃された。一連の事件の裏には、競馬界を揺るがす恐るべき秘密

東北の牧場で牧場長と競馬評論家が殺され、サラブレッドの母子が銃撃された。一連の事件の裏には、競馬界を揺るがす恐るべき秘密が! (提供元: 出版情報登録センター(JPRO))

書籍情報

出版社
講談社
発売日
2012-08-10
ページ数
448ページ
言語
日本語
サイズ
10.6 x 1.7 x 14.7 cm
ISBN-13
9784062773164
ISBN-10
4062773163
価格
924 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

ミステリー界の至宝はここから誕生した。二人で一人の作家、岡島二人のデビュー作にして江戸川乱歩賞受賞作。東北の牧場で牧場長と競馬評論家・大友隆一が殺され、サラブレッドの母子、モンパレットとパステルが銃撃された。隆一の妻である香苗は競馬の知識は一切持っていなかったが、夫の死に疑問を抱き、次々と怪事件に襲われる。一連の事件の裏には、競馬界を揺るがす恐るべき秘密が隠されていた。 ミステリー界の至宝はここから誕生した。 二人で一人の作家、岡島二人のデビュー作にして江戸川乱歩賞受賞作。 東北の牧場で牧場長と競馬評論家・大友隆一が殺され、サラブレッドの母子、モンパレットとパステルが銃撃された。隆一の妻である香苗は競馬の知識は一切持っていなかったが、夫の死に疑問を抱き、次々と怪事件に襲われる。一連の事件の裏には、競馬界を揺るがす恐るべき秘密が隠されたいた。

レビュー

  • 厚さ30cmの無垢材カウンターはヤバすぎる!!笑

    以前読んだときはあんまり感じなかったけど、改めて読んでみると惹き込まれる展開なのはさすが岡嶋二人! 序盤のスリリングな展開は、ページをめくる手が止まらなかった。 主人公が「馬のことはわからない女性」というのも、(自分のように)業界に疎い読者が投影しやすくていい。 汚職からの毛色問題で一件落着したかと思いきや、まさかのどんでん返し、、 競馬のことはよくわからないけど、結末には身震いした。 それにしても、ラップタイムのカウンターが厚さ30cmもある無垢材ってのヤバすぎ! さすがに、30mmの間違いだよね?笑

  • デビュー作からこの完成度

    競馬ウマという新たなパズルと錯綜する謎の設定が面白い。でもこの作品を魅力的にしているのは、主人公の親友であり名探偵役を担う芙美子さんである。このおきゃんなキャラクターはまさにかつての日活アクション映画のマドンナを彷彿とさせる。彼女の吐くセリフを聞くだけでも楽しい。

  • 読み手ファーストの良く練られた丁寧な作品

    私は競馬に全く興味関心が無く、それどころか一歩間違うと身を滅ぼすギャンブルという悪いイメージしかありません。 今は違うとは思いますが、競馬新聞を片手に耳にペンを挟んだおっさん達の怒号が飛び交う、嫌なイメージもあります。 そんな感じなので読みはじめは、競馬物だ!あ〜やだやだ!と思っていたのですが、読み進めていくと、どんどんのめり込んでいきました。 競馬というより競走馬が中心の話だったので、上記のような悪いイメージを想起させる描写がなかったからかと思います。 主人公が私と同じく競馬に関しては全くの無知で、彼女の視点を通して一緒になって競馬の知識を深める構成になっているので、競馬を知らなくても置いてけぼりにならず無理なく読み進めることができました。 そしてその彼女と一緒になって謎を追う親友の女性が、嫌味のないカラッとした気持ちの良い性格なので、殺人事件ではありながらあまり陰鬱な雰囲気にはならず、読んでいてとても楽しかったです。 主人公が年齢の割に幼稚というか頭が弱かったり、その親友は逆に異様に頭が切れて警察顔負けの推理力を持っていたり、なんでそこで警察に連絡しないの?ということがあるなど、突っ込みどころは多々ありました。 しかし細かいところには目を瞑って、エンタメ作品として見れば大変上質で、競馬の知識をわかりやすく説明しつつ、目まぐるしく飽きさせないテンポの良いストーリー展開で、良く練られた丁寧な構成をしていると感じました。 読み手のことをかなり意識して描いてくれているんだろうな、というのがひしひしと伝わってきます。 この著者の作品は他に何冊か読んでいて、どれも面白かったのでこちらも手に取ったのですが、これがデビュー作というのが信じられないくらいに、他作品同様とても楽しめました。

  • 競馬好きならより楽しめる

    競馬界で行われる陰謀を背景に、殺人事件の謎を追うミステリですが、水準以上に面白いとは思いますが、あまりのめり込めませんでした。のめり込めなかった理由は、私が競馬にまったく興味が無いから。 同じ作者で競馬を巡る話なら、「明日天気にしておくれ」のほうが、誘拐、身代金と素人にも分かりやすいキーで物語を構成している分、分かりやすかったように思います。 逆に競馬が好きな人なら、物語の核になる要素が、旧式システムを前提とした「明日天気にしておくれ」よりも、現在に通じる(だろうと思われる)ものなので、より楽しめるかもしれません。

  • なかなか良い

    登場人物がいきいきしてる。社会派サスペンスドラマのような感じで読みやすかった。競馬にも少し詳しくなれる。昔の作品なので期待値が低かったのだが良い意味で裏切られた。良作。

  • 傑作!

    岡島先生の作品は好きです。他にも過去の作品を新装版で読んでみたいです。 20年前位の作品は文字が小さく初老の私では眼が付いて行けません

  • 非現実的すぎる

    事件と馬をつなげる話の構成がよかっただけに残念です。 主人公的な立ち位置にいる女性のしゃしゃりでてくる知人が優秀すぎるのに違和感をもちました。 その知人が推理した内容は検証されるわけでもなく、それが当然(知人の推理ありきでないか)のごとく、その推理が既に前提なていで話がすすみ、さらにすごい違和感。 正直、「警察でも苦戦していることに一般人がなんでこんなに名推理できるのか、それが当たり前の様にすすんでいく展開」に、小説だから現実感がないのは当然として、ドラマ性も感じず、めちゃくちゃなやり方だと思いました。

  • 最高のタイトル

    『焦茶色のパステル』、なんて素敵なタイトルなのだろう。優雅で、知的で、そしてどことなく謎めいていて。 ミステリー小説に「タイトル賞」というものがあるなら(実際あってもいいと思うのだが)、これは永遠のベスト1候補だろう。 そして、読み終えてみれば、このタイトルが内容的にも最もふさわしい(これ以外のタイトルはあり得ない)ことがわかる。この作品にこのタイトルをつけた岡嶋二人が、どれほどの思いとエネルギーを注ぎ込んだか、読むとしみじみと伝わってくる。 牧場で突然起こった猟銃の乱射、巻き込まれて2頭のサラブレッドと共に死んだ競馬評論家の妻が主人公。彼女は夫の仕事には無関心で(夫も仕事のことを妻に話さず)、競馬には全くの素人、友人の競馬誌記者と二人で、事件の渦の中に巻き込まれていく。 1982年の作品(江戸川乱歩賞受賞作)で、競馬(というより競走馬育成の話だが)を題材にして、競馬には素人の女性を主人公にしているところが、30年後に読んでも新しい。友人の女性の競馬誌記者のキャラクターも、今読んでも全く古びていない。 ミステリーとしての出来は、乱歩賞落選作の『あした天気にしておくれ』の方が一枚上かもしれない。ただ、『焦茶色のパステル』は、事件とその解決を通して、主人公の思いを丁寧に語っている点で、単なるミステリーにとどまらない、小説としての魅力があふれる名作だと思う。

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