日本の文学賞

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盤上のアルファ (講談社文庫 し 104-1)

小説現代長編新人賞

盤上のアルファ (講談社文庫 し 104-1)

塩田武士

県警記者から文化部へ左遷された男と、背水の陣でプロ棋士を目指す同い年の男を軸にした将棋小説。

将棋挫折と再起記者友情

作品情報

第5回小説現代長編新人賞受賞作。新聞記者と将棋指しの人生が交差する熱い物語で、のちに文庫化された。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
2014-02-14
ページ数
336ページ
言語
日本語
サイズ
10.6 x 1.4 x 14.8 cm
ISBN-13
9784062777063
ISBN-10
4062777061
価格
770 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

「おまえは嫌われてる」。神戸新報県警担当記者・秋葉隼介は、たった一言で文化部に左遷され、将棋担当を命じられる。そんな秋葉の家に、突然転がり込んだのは、やけ酒の席で大喧嘩をした同い年の不遜な男・真田信繁だった。背水の陣でプロ棋士を志す男が巻き起こす熱い感動の物語。小説現代長編新人賞受賞作 小説現代長編新人賞受賞作。 真田信繁、33歳。家なし、職なし、目標・プロ棋士。 とてつもなく迷惑な男が巻き起こす熱い感動の物語!

レビュー

  • 流石 関西人❗️

    とにかくテンポ♪これが心地よいのです。流石関西人👏漫画、漫才、笑かそうとしてくる、そして、泣かせてくる・・・その仕掛けがワクワクしすぎて、あっという間に時間が過ぎました! 次は・・・真剣師のお話に没頭中(笑)すっかり作者のファンになっています、自分☺️

  • 読み応えあり

    誰かが言っていたが、新人の作品のクォリティではない。まさしくそのとおり。曲者たちしか出てこない楽しい一冊でした。他の作品も読んでみなければ。。。

  • あまり、知らない将棋の世界!

    将棋の世界の厳しさや、その中でもがき苦しむ人間模様などがストレートに表現されており、知らない世界を垣間見れて、とても興味深く読めました。ただ、人物を取り巻く環境が、やや現実離れしていたかなと思い、その部分で感情移入鈴ライ部分があったことも事実ですが、力作であると思います。

  • キャラクターがいい、会話のテンポがいい

    いわゆる「将棋モノ」は良作が多いと思う。関西圏を舞台にした本作は、そのなかでも秀逸。でてくるキャラクターが全員際立っていて、しかも交わされる会話のテンポが素晴らしい。ストーリー展開は少々粗削りなところもあるが、泣けるポイントがちりばめられていて、一気に読める。これが著者のデビュー作というのだから、驚く。

  • プロ棋士の過酷さを描いた良作

    ドラマも見たが、本作はプロ棋士の過酷さを描いた良作であった。

  • 新人作家にこれだけの作品が書けるのか!

    作者はこの作品がデビュー作であり、これで小説現代長編新人賞を受賞している。選考時間はわずか15分、文句なしの満場一致の受賞 だったらしい。この作品が、新人作家によって書かれたものとは全く信じられないくらい、巧みなプロット、人物構成の面白さ、そして関西弁に よる会話の妙、どこをとっても完成度が極めて高い。主人公は、真田信繁33歳の棋士、幼い時から両親と離れ離れになり、筆舌に尽くし 難い人生を送ってきた男。彼が、挫折を重ねながら、奨励会3段として、リーグ戦に参加する権利を得るための編入試験8局に臨む姿が 描かれる。ここまでだと、ややステレオタイプの将棋出世物語に過ぎないが、この作品にはもう一人の主役が存在している。左遷されて将棋 担当に回された新聞記者秋葉である。性格が悪いから左遷されたと上司から直接言われるぐらい、この秋葉も変わっている。同じ33歳 同士の真田と秋葉、これに小料理屋の女将静、そして若手女流棋士加織、さらにアクの強い個性豊かな人間がたくさん絡んでくる。 新人にこれほど、巧くて面白い作品が書けるのか、正直驚嘆する。実は私は、塩田武士を最新作「罪の声」で知った。あのグリコ・森永 事件を、犯人一味に利用された子供たちの人生という観点から描いた、ノンフイクションに近い小説である。もともと新聞記者、取材力もすごいと 思うが、文章がうまいのも記者育ちのお陰か。この作者、まだたくさん作品を上梓しているわけではないが、私が彼の作品をすべて読了 するのは、そう遠い先のことではあるまい。それほど魅力のある作者だ。

  • 処女作ならではの粗削りな魅力

    映画化の決定した『罪の声』のあとで、同じ作者の処女作を手に取ってみた。瀬川晶司のプロ入り以降制定されたプロ編入制度を利用して、一発逆転を目指すアマチュア棋士と、それにつきあう学芸部の記者との交流を描いている。ありがちな将棋モノとはいえ、『罪の声』と同じくダブル主人公の視点から交互に物語を紡ぐことで、男同士の友情、30代男性の人生、仕事との向き合い方などのテーマを背景として熱い展開をみせてくれる。 そんなわけないだろ、と突っ込みたくなるような展開も、妙にリアリティあふれる細部の描写によって読者を最後まで引き付ける。関西弁の掛け合いも小気味よく、田辺聖子や黒川博行をほうふつとさせる。関西弁の遣い手としては同世代の西加奈子と双璧か。 ちなみに文庫版巻末の先崎学による解説はまあまあネタバレをしているので、先に読まないようにご注意を。

  • 楽しく読めました

    将棋は並べ方くらいしか知りませんが藤井聡太棋聖の話題から気には。どんどん先の展開が気になり、楽しく読めました。別世界、という気はしますが

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