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鬼畜の家 (講談社文庫 み 64-1)

ばらのまち福山ミステリー文学新人賞

鬼畜の家 (講談社文庫 み 64-1)

深木章子

家族という閉じた場所に潜む暴力と秘密を、心理サスペンスとして追い詰めるミステリ。何気ない生活の奥にある支配と恐怖を描き、真相が明らかになるほど家の意味が反転していく。

家族の闇心理サスペンス支配と暴力秘密の暴露

作品情報

『鬼畜の家』は、家族という閉じた場所に潜む暴力と秘密を、心理サスペンスとして追い詰めるミステリ。

家族という閉じた場所に潜む暴力と秘密を、心理サスペンスとして追い詰めるミステリ。何気ない生活の奥にある支配と恐怖を描き、真相が明らかになるほど家の意味が反転していく。

レビュー要約

  • 設定や語り口の個性を評価する声がある一方で、展開の癖や文体の濃さを読む人によって重く感じる場合もある。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
2014-04-15
ページ数
400ページ
言語
日本語
サイズ
10.5 x 1.5 x 14.8 cm
ISBN-13
9784062778251
ISBN-10
4062778254
価格
803 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

「おとうさんはおかあさんが殺しました。おねえさんもおかあさんが殺しました。おにいさんはおかあさんと死にました。わたしはおかあさんに殺されるところでした……」 我が家の鬼畜は、母でした――。保険金目当てに次々と家族を手にかけていく母親。 巧妙な殺人計画、殺人教唆、資産の収奪…… 信じがたい「鬼畜の家」の実体が、唯一生き残った末娘の口から明らかに。母の異常犯罪とは! 島田荘司選 第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞。 島田荘司が見いだした、元・弁護師による衝撃のデビュー作。 『衣更月家の一族』、『殺意の記憶』と続いていく榊原聡シリーズの第一作。 デビュー後『衣更月家の一族』『螺旋の底」と毎年本格ミステリ大賞候補作となっているミステリー界の新星となった元弁護士。この著者だからこそ描けた、リアルかつ恐ろしい人間の欲望。そして驚愕の真相! 「舌を巻くしたたかな遣り口。 衝撃の語りで隠蔽する騙しの精密機械。 もしもそう言って許されるならだが、優れた法律家とその作業世界こそは、下方で頑張る物語創作世界への、最高にして最良のファームなのかもしれないという思いを抱く。 法曹界や医学界、あるいは学問の世界を勤勉に支え終えた退職者たちの黙々とした余生の筆、その濃密さこそが、今後はジャンルを支える時代に、社会は静かに向かっている。 深木章子氏の登場は、そういうことをこちらに感じさせ、期待させてくれる、自分にとってはひとつの事件であった」 島田荘司(解説「名人職人の華麗な柱時計」より)

レビュー

  • 結末の面白さ

    いろんな視点からそれぞれの人に事件を語らせ…被写体自身の言葉で話を進めていく面白さ、そして最期はこうなるか?と驚かされる小説でした。 後味の悪さは現実的なのかもしれませんね。

  • 一気に読んでしまいました。

    第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を「 檻の中の少女 」とともに受賞したのがこの「鬼畜の家」。 もと警察官の探偵が、関係者に証言を取っていく。 関係者たちの証言が、私たち読者に提示されていく。 気がつくと一気に読み終わっていました。 作者は元弁護士だったそうですが、次回はどんな謎を提示してくるか楽しみでもあります。 子どもに対する描写が、正直どうなのかなと思ったので☆は4つです。

  • 面白かった。

    タイトルのインパクトで敬遠していたのですが、読んでみたら綿密な伏線で構築された、読み応えのある作品でした。 様々な人物たちの証言により浮かび上がる真実とは? シリーズ続刊も読みたくなりました。

  • ミステリの優等生

    目新しいところは特にないものの、新人とは思えないほど文章はこなれており、 構成の巧さやドンデン返しは鮮やかに決まっている。 団塊世代の人がこれを書いたというのはちょっと驚いた。 選評で島田荘司が 「長い余暇を獲得した彼らに、とりわけ特殊な技能や体験を積んだ彼らにもうひと仕事して貰わなくてはならない」 と語るのも頷ける。 非常に完成度の高い、ミステリの優等生ともいえる作品

  • ドキドキが止まらない

    ハラハラドキドキ読者を惹きつけて離さない内容です。探偵員からの聞き込み調査に応える形式が続き、一時も興味を逸らさずラストまで持っていきます。映画化したらヒットしそう、、、。

  • ずさんな作品

    ストーリー自体はありふれた内容。鬼畜の家と言うより、崩壊した家族と言う感じ。 ただ、最後の第四章は現実的に100%ありえない「ずさんな内容」を象徴するラスト。 ここまで来れば、自殺、事故死に見せかけた殺人の真犯人は、近所に住んでいた 「小学六年の女の子」ってのもありになって来る。 本当に元弁護士が書いてた作品と疑いたくなる、久しぶりに出会ったとんでもない、 ずさんな内容の本でした。 それらしい事を書くのであれば、調査、取材くらいはして欲しい。デタラメばかり>< 叔父夫婦の火災事故。 人が二人死んでるいじょう、単なる火の不始末では終わらない。 (この場面で、わたしは完全にしらけてしまいました) 出火原因、出火元、ストーブ、遺体の検死など、徹底的に調べられる。 不信な点がいくつも出てくるはず。特にあの家族が関わっている以上、外野も黙っては いない。 叔父夫婦の遺産。 どう高く見積もって300万円程度。「農地は簡単に売れない」「農地は宅地に転用で きない」など書かれていますが完全な間違い。 農地と言っても、市街化区域、調整区域、振興区域と分かれ、市街化区域なら比較的 売却も簡単で宅地に転用できる。 調整区域は第一種から第四種まであり、宅地に転用できる場合もある。 振興区域は現実的に宅地に転用はできない。 土地の評価も道が有る、無しで大きく変わって来る。 文面を見る限り、調整区域か振興区域、農業しか出来ない土地。1,000坪の土地を持って いたとしても、高く売れてもせいぜい100万円がいいとこ。 家屋の火災保険にしても、せいぜい200万円がいいとこ。 ベランからの転落死。 ここまで行けば、もう何でもあり。 自殺、他殺、事故死が疑われた場合、100%検死にまわされる。ここで遺体の変化も確認 され、最終章の第四章へのつながりがなくなる。 ましてや、ネジが外れていた、また、外された大まかな時期など速攻でわかり、事件と して扱われる。 まだまだ、デタラメな文章が多数あるが割愛。 作者にはマンガと小説の違いを理解して欲しい。

  • 綿密な伏線に溜息。しかし旧い価値観が息苦しい

    非常に細かくさりげなく伏線が張り巡らされており、ラストの謎解きには説得力がありました。関係者(正直者も嘘つきも、各々の立場から証言するのが何とも面白い)の言葉から読者は情報を得ていくという構成を利用したミスディレクションにも見事に嵌まり、気持ちよく騙されたなあという読後感でした。 ただ、“彼女”の動機、1番大切だったものが少々、いえかなりありきたりに感じ、肩透かしを食らった気分でもありました。 また、本文には関係ありませんが、島田荘司氏の選評には『男も女も同じ人間なんだから同じようにドロドロしてて当然だろう、いつまでも違う生き物扱いしなさんなよ』と呆れました。

  • トリックに色々無理がある

    ネタバレにならないようにしたいが〇〇トリックで地の文で嘘の名前を書くのはアンフェアだよね 何の為にインタビュー形式にしてるのか本末転倒です

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