日本の文学賞

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お父さんと伊藤さん (講談社文庫 な 94-1)

小説現代長編新人賞

お父さんと伊藤さん (講談社文庫 な 94-1)

中澤日菜子

34歳の彩と54歳の伊藤さん、そして家を出てきた父の奇妙な同居生活を描く家族小説。

家族同居世代差日常

作品情報

第8回小説現代長編新人賞受賞作。応募時タイトル「柿の木、枇杷も木」は、刊行時に『お父さんと伊藤さん』へ改題された。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
2016-08-11
ページ数
372ページ
言語
日本語
サイズ
10.8 x 1.5 x 14.8 cm
ISBN-13
9784062934336
ISBN-10
4062934337
価格
1540 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

34歳のフリーター・彩はバツイチの54歳・伊藤さんと同棲している。ある日、彩のもとに兄から「お父さんを引き取ってくれないか」との依頼が。彩は申し出を拒むが、74歳の父は身の回りの荷物を持って、部屋にやってきてしまった。父は「この家に住む」と譲らない。その日から六畳と四畳半のボロアパートでぎこちない共同生活が始まった。誰にでも起こりうる家族問題を、笑いと緊張の絶妙なタッチで描く傑作。 上野樹里主演、タナダユキ監督で2016年秋映画公開! 34歳のフリーター、彩はバツイチの54歳・伊藤さんと同棲している。ある日、彩のもとに兄から「お父さんを引き取ってくれないか」との依頼が。彩は申し出を拒むが、74歳の父は身の回りの荷物を持って、部屋にやってきてしまった。 伊藤さんの存在を知り、驚く父。それでも「この家に住む」と譲らない。その日から六畳と四畳半のボロアパートでぎこちない共同生活が始まった。ところが父にはある重大な秘密が……。 誰にでも起こりうる家族問題を、笑いと緊張の絶妙なタッチで描く傑作。 第8回小説現代長編新人賞受賞作。 選考委員を満場一致でうならせた「家族小説」。 思わず家とは何かを考えさせられた。角田光代 台詞の上手さは出色。石田衣良 安心して読める文章力。伊集院静 登場人物の体温を感じた。杉本章子 テンポよく読めた。花村萬月

なかざわ・ひなこ 1969年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。出版社勤務の後、劇作家として活動。小説執筆にも取り組み、本作で第8回小説現代長編新人賞を受賞。戯曲では2007年に「ミチユキ→キサラギ」で第3回仙台劇のまち戯曲賞大賞、2012年に「春昼遊戯」で第4回泉鏡花記念金沢戯曲大賞優秀賞を受賞。本作は2016年秋、タナダユキ監督、上野樹里主演で全国映画公開。著書には『おまめごとの島』『星球』『PTAグランパ!』などがある。

レビュー

  • 自分の人生に何となく似通っているような…

    始めの方にある極一部の性描写には多少びびりましたが、トータルで心が温かくなる作品でした。 小学校の教師だった父親、長野県、そして幼い頃父親の勤める学校に連れていかれ、担当クラスの少し上のお兄さんお姉さんに遊んでもらった事…とてもよく似た思い出に涙腺が緩くなってしまいました。 また主人公の性格、心許せる「カンマニワさん」どの部分も、決して劇的ではなく「何気ない」生活の中の出来事に何とも言えないけれど「癒される」作品です。

  • ほっこりとした気分になりながら

    笑えるし 今度実生活の場面でも タイミング合えば 言ってみようかな?と思うフレーズの数々 楽しい時間に浸ることができました。

  • 及第点の作品

    映画化ということで読んでみた。コンパクトに読みやすくまとめられおり、及第点の作品。ただ、狙いすぎな部分が垣間見れ良くも悪くも及第点の作品。

  • 続きがみたい

    中年の伊藤さんがちょっと風変わり それが娘と父親の微妙な関係に 少しずつ家族の絆を取り戻すきっかけとなって いい関係を取り戻しつつ新しい家族になって行く ところがいい

  • よみやすい

    こちらはじめて買ってみた作家さんだったのですが、読みやすくてほっこりするステキな作品でした。

  • よかった

    読んでほっこりしました。こういう本が読みたい時あると思います。

  • 面白い!

    読み始めた途端、心を奪われました。 人物描写が巧みで、物語の展開も面白く、思わず声に出して笑ってしまう場面もありました。 やはり文学賞を取るだけの作品だと、深く納得しました。

  • 「良い小説」とはこういうのをいう

    これまで重厚な時代小説のイメージが強かった「小説現代長編新人賞」から初めてといってよい現代小説のスマッシュヒットが生まれた。うららかな冬の午後、暖房の効いた窓辺で、実に心地よい読書時間を愉しむことができたことを感謝したい。やっぱり小説はこうでなくっちゃ、と思う。家族の絆、なんぞと大仰にかざして深刻ぶった小説よりもはるかに心に沁みてくる。作者は脚本家としてご活躍中の由。さすがに、会話も地の文もストーリーの運びも上手だなあと感じ入る。突っ込み方やとぼけ方にも嫌みがない。同じ脚本畑の木皿泉『昨夜のカレー、明日のパン』の好印象を思い出した。――と、ここまでが星4つの理由。で、なんで星1つ減なのかというと。まずタイトル。応募時の『柿の木、枇杷も木』をおそらく編集・出版サイドの「これじゃあわかりにくくて売れない」との判断で変更したようだが、それにしてもあんまりである。それと、釈迦に説法かもしれないが、万引きや火事といったいかにものガジェットなしで描ききってほしかった。3点リーダー2字分(……)や2行アキの頻用も興をそぐ。あと、これは、ほんの蛇足。「伊藤さんのペニス」の話が何ヵ所かに出てくるが、はっきり言って余計。印象悪い。

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