日本の文学賞

← 受賞作品一覧に戻る
霊感検定 (講談社文庫 お 124-1)

講談社BOX新人賞

霊感検定 (講談社文庫 お 124-1)

織守きょうや

転校生の修司が、風変わりな司書の馬渡に導かれて奇妙な試験「霊感検定」を受ける青春ホラー。心霊現象の怖さだけでなく、少年少女が人を思いやり、自分を受け入れていく過程を描く。

青春ホラー霊感図書室成長癒し

作品情報

図書室の奥で始まる奇妙な検定が、少年たちの心を少しずつほどいていく。

第14回講談社BOX新人賞Powers受賞作。講談社BOXから刊行されたデビュー作を加筆修正し、講談社文庫で刊行。心霊現象を扱いながら、日常と成長の物語として読ませるシリーズ第1作。

レビュー要約

  • 怖さよりも切なさと優しさが残る青春ホラーとして、登場人物の成長と関係の変化が紹介の中心になっている。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
2016-08-11
ページ数
416ページ
言語
日本語
サイズ
10.8 x 1.6 x 14.8 cm
ISBN-13
9784062934459
ISBN-10
4062934450
価格
748 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

成仏できない女子高生の霊を救え。きっと泣ける、限りなく切ない、癒し系青春ホラー転校生の修司は風変わりな司書・馬渡に、図書室の奥で奇妙な試験「霊感検定」を無理矢理受けさせられる。霊検3級で霊に取り憑かれている、と診断された修司。脩司の肩に漂う霊気を優しく払うのは、クラスメイトの不思議少女、霊検準1級の空だった。「霊研」所属の生徒たちと、成仏ができない霊たちが織りなす癒し系青春ホラー。 読者支持ナンバーワン『記憶屋』で大ブレイク! 成仏できない女子高生の霊を救え。 きっと泣ける、限りなく切ない、癒し系青春ホラー イラスト・loundraw(『記憶屋』『君の膵臓をたべたい』) 転校生の修司は風変わりな司書・馬渡に、図書室の奥で奇妙な試験「霊感検定」を無理矢理受けさせられる。霊検3級で霊に取り憑かれている、と診断された修司。脩司の肩に漂う霊気を優しく払うのは、クラスメイトの不思議少女、霊検準1級の羽鳥空だった。図書室の奥は馬渡が主催する心霊現象研究会の部室になっていた。「霊研」所属の生徒たちと、成仏ができない霊たちが織りなす癒し系青春ホラー。 【日本ホラー小説大賞選考委員も注目!】 最後の最後に軽やかな投げ技で一本! こういうところが織守さん、侮れない。 ――綾辻行人 この作品の主人公修司は、霊感検定三級、ときどき視えたり感じたりする程度の霊感の持ち主です。この作品には、自分の霊感を肯定的にとらえている人も、そうでない人も登場しますが、修司は後者で、彼にとっては、霊感はどちらかというと重荷です。でも、一度は視えることを拒絶した彼も、転校先で霊研(心霊現象研究会)のメンバーたちと出会って変わっていきます。 この作品を読んでくださった方が、読み終えて誰かに優しくしたくなったり、好きな人には好きと言おうと思えたり、今の自分を受け入れて一歩ずつ前に進もうという気持ちになれたりしたら、とても嬉しいですが、ただ単純に、読んでいる間、彼らの日常や、成長の物語を楽しんでいただけたら、それだけで、私は幸せです。――織守きょうや

(おりがみ・きょうや) 1980年、英国ロンドン生まれ。2013年、『霊感検定』で第14回講談社BOX新人賞Powersを受賞しデビュー。弁護士として働く傍ら小説を執筆。2015年、『記憶屋』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞。同年、『黒野葉月は鳥籠で眠らない』が、『このミステリーがすごい! 2016年版』で第19位、『2016本格ミステリ・ベスト10』で第18位にランクイン。次代を担う気鋭ミステリ作家として頭角をあらわす。2016年『記憶屋』がベストセラーとなり累計25万部を突破。他の著書に、『霊感検定2』『SHELTER/CAGE(シェルター ケイジ)』『301号室の聖者』がある。

レビュー

  • 凡人の星に感動です

    時折金縛りを体験する人間なものでタイトルに興味を 惹かれ購入しました。 ありがちな霊=恐怖ではなく能力を測定し,それに適した 霊へのアプローチ,役割分担が大変興味深かったです。 個人的には筒井君,凡人の星です! 意識せず,ただいるだけで能力を発揮して皆を助ける なんて素敵です。 学園物,個性的なキャラ,広がる対象等からぜひアニメ化 してほしいと思います。 臣君の壁ドンとか,期待してしまいます。 星4つとした理由は,海さんについてもう少し説明が 欲しかったので。。 ぜひ続編等を期待しています!

  • 霊感がある高校生の青春というと爽やかだけど…

    霊感がある主人公が同じようなグループの所属して様々な事件を、と言うほど事件が起きずに起伏がない。 1巻の中でどんどん登場人物が増える上に視点も変わるので分かりにくいです。

  • 不思議少女

    2013年に講談社BOXから出たものの文庫化。 著者の受賞/デビュー作。 霊感のある高校生たちの物語で、幽霊にまつわるいくつかの事件を解決したり、しなかったり。テーマ的な斬新さはあまり感じない。 構成にやや難あり。なんとなくモヤモヤしたものが残る。 不思議系のヒロインや、あちこちに漂うBLっぽさを気に入るかどうかが分かれ目だろう。

  • 柔らかく読めるけれど・・・ 何故人気なのかは謎ですね

    実際の評価は2.5 何故なら読破してしまったからです。 ヒロインが可愛いのと楽に読める所は高評価ですが 結局何がしたいのかがわからない作風なので合わない人は合わないです。 まだ1巻だから何とも言えませんが、主人公がパッとしない。ヒロインを取り合うライバルが 作者からの愛を感じるのに全然好きになれない。てか基本成り行きに任せて終わる。検定ですから。 他の方が挙げられている様に、筒井君は凄く良いキャラだと思いますし 彼を主役にしても良かったんじゃないかと思うぐらい筒井君のエピソードは秀逸です。 ですが、作者自身が「筒井君良いよね!良いヤツでしょ!!」と語ってくる感じがして台無しでした。 最後まで読み上げて、なんだかんだで楽しんだ作品を低評価にするのは心苦しくはありますが 惜しいんです。ひたすら何かが足りない。好きなジャンルだからこそ辛口です。 次巻からは面白くなるのかなと思いつつも、手に取るほどでは無いです。 「癒し系ホラー」 他の有名作者さんに手を出してほしいジャンルですね 案外狙い目かもしれませんよ。言葉は悪いですが、このレベルで絶賛されるのですから。

  • ラノベでもかなり軽い

    中盤まではストーリーが成立していましたがabout herで最終的な到達点を喪失している気がしました。

  • 霊感探偵

    なぜか探偵と勘違いして、ミステリものとして読み始めました。 不可解な状況も心霊現象として扱われ、謎解きが始まるはずも ありません。なにせ検定ですから。 通読した感想としては、キャラの印象を変えるのがうまい、 というところでしょうか。霊感検定を考案した馬渡先生は 終始うさんくさい行動をとりますが、心霊現象への執念とも いえるこだわり、そこに至る経緯をスムーズに描きだせていた と思います。 晴臣(はるおみ)は、偉そうで人を見てあからさまに態度を かえるところは、乱暴で嫌味な人間です。そんな嫌味なところも 恋に臆病な人間の余裕のなさが露骨にあわれていると思えば、 かわいそうというか、かわいく感じられるのは不思議です。 ストーリラインとしては、心霊現象をネタにしたちょっといい話が 淡々と続いていきます。最後は、ちょっと危険な展開もまっていますが 死線をさまようほどのスリルはありません。のんびりと読ませてくれる 作品です。たまにホラー特有の怖さは覗かせますが。 怖さよりも不安を感じさせられました。ずっとそこに居る人は、本当に 実在する人間なのか。幻のように消えてしまうのでないか。 自分の中の面白い感情を引き出してくれて、軽く驚いています。 不器用ながらも一歩を踏み出した修司は、晴臣と好対照で頑張って ほしいと感じさせてくれました。

関連する文学賞