作品情報
Yashajin-gawa is a short-story collection by Mikie Ando, gathering five stories that move from the upper reaches of the river down to the sea.
講談社刊。川の流れに沿って五篇を収めた短編集として受賞した。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2021-01-28
- ページ数
- 242ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.5 x 1.7 x 19.5 cm
- ISBN-13
- 9784065218525
- ISBN-10
- 4065218527
- 価格
- 1540 JPY
- カテゴリ
- 本/絵本・児童書/読み物
「ここは夜叉神川の上流。 両側に高い崖が迫る谷、聞こえるのは川の音と、山で鳴く鳥の声だけだ。」ーー『川釣り』より。 「昔、亡くなったおばあちゃんが教えてくれた。魂という漢字に鬼の字が入るのは、もともと人の心に鬼が棲んでいるからだと。」ーー『鬼が守 神社』より 全ての人間の心の中にある恐ろしい夜叉と優しい神、その恐怖と祝福とを描く短編集。 「川釣り」「青い金魚鉢」「鬼が守神社」「スノードロップ」「果ての浜」 夜叉神川の上流から下流へ、そして海へと続く全五話を収録。 野間児童文芸賞受賞後初作品
安東みきえ 1953年、山梨県生まれ。、『天のシーソー』で第11回椋鳩十児童文学賞、「ふゆのひだまり」で第11回小さな童話大賞(毎日新聞社主催)大賞を、「いただきます」で同選者賞今江祥智賞を『満月の娘たち』で野間児童文芸賞を受賞。 その他、「夕暮れのマグノリア」「頭のうちどころが悪かった熊の話」など著書多数。
レビュー
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こわい話だけど、こわがらずに読んでほしい。おもしろいから。
夜叉神川を軸にした不思議な話の連作短編。一話ごとが簡潔で読みやすいので、大人も時間の合間をぬって読めるし、長編が苦手な子供も読みやすいと思う。全5話のうち、人それぞれきっとお気に入りの話が見つかると思う。みんなで話し合うのも楽しそう。ジャンルで言えばホラー? なのかもしれないけど、じつはすごくリアルに人間の心を書いた小説だと思う。 個人的には2話の青い金魚鉢が好き。不登校の少女の、閉じこもった心が金魚鉢で飼われているものたちに投影されて胸にせまってくるものがあった。主人公が、不登校の少女に寄り添おうとするところに子供の力強さを感じた。