シャンシャン、夏だより (文学の扉)
千葉の町を舞台に、子どもたちが生き物を観察しながら、ひと夏の揺れる気持ちを確かめていく児童文学。自然へのまなざしと友だち同士の関係が、成長の時間をみずみずしく照らす。
作品情報
生き物を見つめるまなざしが、夏の物語を瑞々しく支える。
浅野竜の『真夏のトライアングル』は、のちに『シャンシャン、夏だより』として講談社から刊行されたちゅうでん児童文学賞受賞作。田園の残る町で、子どもたちが生き物と自分の心に向き合うひと夏を描く。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2022-05-19
- ページ数
- 160ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.5 x 1.8 x 19.5 cm
- ISBN-13
- 9784065263877
- ISBN-10
- 4065263875
- 価格
- 1540 JPY
- カテゴリ
- 本/絵本・児童書/読み物
「この町で、いままでにクマゼミの声をきいたことってある?」 両親から農家のあとをついでくれることを期待されている野歩人(のぶと)は、転校してきてからだれにも心を開かず、まわりから距離を置かれている川村ちとせが、クマゼミをつかまえようとしているところに出くわした。ちとせは、この町にはクマゼミがほとんどおらず、とてもめずらしかったのに逃がしてしまったと、野歩人に怒りをぶつける。 この町にクマゼミがいることを証明できれば自由研究で市長賞を取れるのではないかと考えた野歩人と親友のカモッチは、協力してクマゼミさがしに奔走するが――。 田園風景の残る千葉の町を舞台に、丹念に生き物を観察する小学生たちと、彼らの揺れ動く心情を描いた、12歳のひと夏のものがたり。 第23回ちゅうでん児童文学賞 大賞受賞作品。 [選考委員:斉藤洋氏、富安陽子氏] 物語がはじまった瞬間、読者はこの少女の魅力にとりつかれてしまうか、あるいは、この少女に対する嫌悪感で本を閉じるかもしれない。――斉藤洋 輝かしい子どもらの夏を瑞々しく描く作品の基盤には、土を耕し自然と向き合って生きる農家の人々の営みに対する愛情と信頼が感じられました。――富安陽子
静岡県出身、千葉県船橋市在住。児童文学草原賞、小川未明文学賞を受賞。ほかの著書に、『チャリンコ・ライダー』(国土社)、『木かげの秘密』(学研プラス)など。