作品情報
食べることと暮らすことが、傷ついた人をもう一度つなぎ直していく。
家族の死によって行き場を失った二人が、家事代行サービス会社「カフネ」の仕事を手伝いながら、生活を立て直していく長編小説。食べることや誰かのために手を動かすことを通じて、孤立と支え合いを描く。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2024-05-22
- ページ数
- 304ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13 x 2.2 x 18.9 cm
- ISBN-13
- 9784065350263
- ISBN-10
- 4065350263
- 価格
- 1870 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
☆2025年本屋大賞受賞作☆ 【第8回未来屋小説大賞】 【第1回あの本、読みました?大賞】 一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。 やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添ってくれる。 最愛の弟が急死した。29歳の誕生日を祝ったばかりだった。姉の野宮薫子は遺志に従い弟の元恋人・小野寺せつなと会うことになる。無愛想なせつなに憤る薫子だったが、疲労がたたりその場で倒れてしまう。 実は離婚をきっかけに荒んだ生活を送っていた薫子。家まで送り届けてくれたせつなに振る舞われたのは、それまでの彼女の態度からは想像もしなかったような優しい手料理だった。久しぶりの温かな食事に身体がほぐれていく。そんな薫子にせつなは家事代行サービス会社『カフネ』の仕事を手伝わないかと提案する。 食べることは生きること。二人の「家事代行」が出会う人びとの暮らしを整え、そして心を救っていく。
岩手県出身、在住。2008年『屋上ボーイズ』(応募時タイトルは「いつまでも」)で第17回ロマン大賞を受賞しデビュー。著書に『どこよりも遠い場所にいる君へ』『また君と出会う未来のために』『パラ・スター〈Side 百花〉』『パラ・スター〈Side 宝良〉』『金環日蝕』『カラフル』などがある。本作『カフネ』で第8回未来屋小説大賞、第1回あの本、読みました?大賞、2025年本屋大賞を受賞。
レビュー
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優しさの裏側にある弱さと強さを描いた物語
人の感情の綺麗な部分だけでなく、隠された弱さや歪みまで自然に描かれていて、気づくと物語の中に入り込んでいました。 登場人物同士の関わりの中で価値観が少しずつ変化していく様子が静かに心に残ります。 優しさの裏にある我慢や強さについて、読み終わったあとも余韻が続く一冊でした!
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Awesome
CAFUNÉ is a story about a woman named Kaoruko who lost her younger brother to an unexplained death. After his passing, her life fell apart. The person who helped her recover was his ex-girlfriend. They started working together at a company that provides services such as cooking and cleaning for people who are unable to do these things themselves for various reasons. Through working together, Kaoruko gradually learns things about her brother that she had never known before. I really enjoyed CAFUNÉ because the story was heartwarming, and the dishes the ex-girlfriend cooked sounded truly delicious. One line that really struck me was when the ex-girlfriend told Kaoruko something about her brother: “I thought he might have lived his life trying so hard to meet other people’s expectations that he lost sight of what he truly wanted.” That line hit me hard. I felt that I sometimes live like him—avoiding conflict and suppressing my own desires. This book taught me how difficult it can be to live in human society. To avoid losing sight of myself, I realized I need to live with a strong sense of belief, even if it means facing conflict. At the same time, I believe there are always people out there who will support us. So, we should treasure those people.
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事前に八王子の地図を見よう。
八王子市内を舞台として趣き深く読めた。 絹ヶ丘とみなみ野地区の新旧新興住宅地の立ち位置を知ると、本編の景色、時代背景のしがらみも垣間見える。サラッと読めて、あゝそうだよね。ラストはもう一捻り欲しかったかな。 いずれにしても美味しいご飯を誰かと食べたくなった。
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どんな時でもごはんはおいしい
そこまでたくさん本を読んできたわけではないですが、歴代No.1で大好きな作品になりました。 新しい環境での精神的再生みたいなテーマがフェチで、そこも個人的にぶっ刺さりましたね。 「52ヘルツのクジラたち」とか「生きるぼくら」、漫画だと「凪のお暇」「ばらかもん」あたりが好きな方には特におすすめです。 登場人物の心の動きによって少しずつ進展・収束していく物語がすごく綺麗だし、文体も気取らない感じで心地の良い読書体験でした。 細かなセリフの語尾等からもキャラクターの人生が滲むようで、あらゆる要素で没入感や説得力が補強されていたように思います。 主人公である薫子の心理描写はとにかく緻密で、40年間の人生を追体験するレベルの情報量です。 結果その後の小さな心の動きにも共感し、中盤以降は割と何でもないシーンでもずっとボロ泣きしてしまいました。 登場人物たちの抱える苦悩はとても生々しくて、特に似た境遇にある人は読むのがつらい場面もある気がします。 作中でこれらの問題がきれいさっぱり解消することは少なくて、むしろ時間がたっても消えない傷として、新鮮なまますぐそばに横たわっている。 救いのない結論のようにも聞こえますが、その人にとって言い表せないほどの苦悩を、展開によって簡単に処理しないというのはとても誠実な向き合い方だと思います。 深い傷も自分の一部として抱えたまま、温かいごはんを食べて一歩を踏み出す薫子さんたちにパワーをもらいました。 個人的に、物語を読む(観る)ときは新しい視点を求めているところが大きいような気がします。 いろんな経験や価値観に触れさせてくれた本作は、今後の生き方にも影響を及ぼすような、自分にとってすごく大切な作品になりました。 余談も余談ですが、こりゃ映像化待ったなしですよね。 主演は吉田羊さんと菜々緒さんかなぁ、皆さんどう思いますか?笑
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心が熱くなる
料理の物語と思いなかなか手に取らずに来たが、仕事と家事に疲れてやる気が起きない時に読んでみた。 久しぶりに泣いた。 素晴らしい物語。
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大人向けライトノベルです
主人公は不妊治療が実らず離婚した後、家族の中で唯一頼りにしていた弟が原因不明で亡くなった孤独な女性です。この女性が弟の婚約者と生活に疲弊した家族向けに家事代行のボランティアを始めます。その交流の中で彼女が弟、その婚約者、元夫という家族のことを全く理解できていなかったことが明らかになってゆきます。ただし、人はどうせ一人だというわけではなく、家族でなくても支え合えることを示す物語になっています。わかりやすい小説というかよく出来た大人向けのライトノベルです。「汝、星のごとく」に共感できた人には楽しめると思います。逆に言うとライトノベルが苦手な人には全く向いていません。
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本屋大賞なだけはある
Audibleで2025年の3冊に 選ばれていたので 聴きましたが、 本屋大賞も取っているそうで 流石それだけのことはある と思わせる小説でした。 冒頭は何の話なんだ、 と置いてけぼり感が 多少あるのですが、 読み進めていくうちに 成程、こういう話なのかと 合点がいく状態になります。 話の最後でこの『カフネ』と いうタイトルを付けた 回収があるのですが、 それがしたいがために なされるとある提案が 多少唐突かな、という 感覚はありました。 薫子がこういう行動を取る 必然性はそれまでの展開で まぁ描かれていると 言えば描かれていますが、 人を選ぶラストだな、 という感覚はあります。 ただ、話としては 総合的に非常に面白く、 特に薫子とせつなが バディを組んで一緒に 活躍するようになる中盤が 一番楽しめるように 書かれているなと思います。 特に食事や介護に関する 仕事をしている方に お勧め出来る本だと 感じました。
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いろんなメニューが出てきて、作ってみたいと思いました。
最後まで読んでいくと意外な展開があり面白かったです。 食事を作ることで人の気持ちを変えたり人としてのつながりますを感じられるあたたかい本でした。
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