日本の文学賞

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虚傳集

川端康成文学賞

虚傳集

奥泉光

江戸の町道場・清心館と、その剣術を説く伊能涼雲の来歴を、史料を読み解く伝記のような体裁でたどる短編。もっともらしい記録を積み重ねながら、兵法と虚構の境目を軽妙に揺さぶる。

江戸時代剣術偽史虚構と真実

作品情報

史料めいた語りのなかで、剣術と虚構が交錯する。

『清心館小伝』は、奥泉光の短編小説集『虚傳集』の冒頭に収められた作品です。江戸の兵法家と町道場の由緒を語る資料を追うように物語が進み、史実らしさを帯びた語りそのものが、読者に虚構の楽しさを味わわせます。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
2025-01-30
ページ数
248ページ
言語
日本語
サイズ
12.8 x 2.1 x 19.5 cm
ISBN-13
9784065381427
ISBN-10
4065381428
価格
1980 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

虚も語れば実となる。 稀代の名手が贈る偽書歴史小説集! 凄面白くて唸らせる……数々の名巨編を放ってきた著者初めての短編集! 【収録作品】 「清心館小伝」 「兵は詭道なり」と説き異彩を放った江戸の道場 「印地打ち」 真田氏の下、投石の奇襲で名を馳せた山の三兄弟 「寳井俊慶」 出奔した天才仏師の数奇な生涯 「江戸の錬金術師」 猫屋敷の蘭方医にしてからくり興行の山師 「桂跳ね」 幕末の世、将棋で結ばれた若者二人の友情と運命

1956年山形県生まれ。86年「地の鳥 天の魚群」でデビュー。93年『ノヴァーリスの引用』で野間文芸新人賞、瞠目反文学賞、94年『石の来歴』で芥川賞、2009年『神器―軍艦「橿原」殺人事件』で野間文芸賞、14年『東京自叙伝』で谷崎潤一郎賞、18年『雪の階』で柴田錬三郎賞、毎日出版文化賞を受賞。『バナールな現象』『『吾輩は猫である』殺人事件』『グランド・ミステリー』『シューマンの指』『死神の棋譜』『虚史のリズム』など著書多数。

レビュー

  • 続刊もぜひ

    おもしろい!! 民明書房を大真面目にやるとこうなるのか。『続・虚傳集』あるいは『虚傳集巻之弐』もぜひ。

  • 読者を選ぶ良作

    奥泉光さんの文章は、適度に格調が高いので好きです。 大真面目に嘘を書く、という茶番に読者がどこまで付き合えるのか、それによって評価は分かれると思います。 わたしにもう少し日本史の知識があればもっと楽しめたんだろうなと思うとそれが心残りです。 また再読したら感想も変わるかもしれません。 奥泉さんが本の向こうでニヤニヤしている姿が見えました。

  • 狙い処が凝った文章で焦点がぼけた感じ。

    文脈が凝り過ぎていて小生の好みにわ合わなかった。

  • さすが、虚構まみれの達人!

    これは面白い! もし奥泉光作品だと知らずに読み始めていたら、最後まで実在の資料をもとに書かれた史伝と思い込み、こんなに面白い史料が眠っていたなんて!!と興奮していたかもしれない。細部まできれいに騙してくれて、満足の一冊だった。読んだ後、これまで読んできたさまざまな歴史文学…特に鷗外の「渋江抽斎」などの、自分の知らない一次史料を基に書かれた本…について、その真実性を疑ってこなかったのは何故だろう、と問いかけ直す自分がいた。お勧め本です! ひとつ、作品の内容とは別に、組版について気になった点が。本書40ページを開くと、右上にぽつんと「た。」の1文字+句点が存在している。その次の行は空行で、3行目から別のパラグラフが始まる。要は、前のページからのはみだしが1文字だけ、右上にぽつんと孤立しているのです。1字のはみ出しは近ごろ気にしない本が多くなってきたな、とは思っていたけれど、さらに1行はみ出しまで重なっているのはあまり記憶にない。正直、見栄えのいいものではないなと思うのだが、どうだろう。あまり気にする人はいないのかな。英文の組版では、このようなオーファンとかウィドウとかはかなり注意して避けるものだと昔教わったのだが、現在ではどうなのだろう。詳しい方の意見をお聞きしたいものだ。

  • 書評で興味をもったのですが……

    思い付きをはてなく書くことに意味はあるのか? みたいなことを考えてしまいました。 虚構は嫌いじゃないんですけど、これは僕には駄目でした

  • 期待値を大幅に下回りました。

    内容が私の感性とは合いませんでした。

  • 細かいことはいいのだよ

    エモかった! ラノベにリライトしたい 偽書のタイトルや人物名にニヤニヤしちゃう 考えるの楽しかっただろうな〜

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