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愛を綴る (集英社オレンジ文庫)

ノベル大賞

愛を綴る (集英社オレンジ文庫)

森りん

『愛を綴る』は、孤独と貧困の中で育った少女フェイスが、侯爵家のメイドとなり、文字を学ぶことを通じて恋と自己表現に目覚めていく時代ロマンス。身分差の壁を前にした純愛を描く。

ロマンス時代身分差読み書き成長

作品情報

文字を覚えることが、少女に愛と自分の声をもたらしていく。

集英社オレンジ文庫公式ページとNDLで刊行情報、内容紹介、ISBN、ページ数を確認した。2019年ノベル大賞佳作受賞作。

レビュー要約

  • 王道の身分差恋愛に、読み書きを通じた自己獲得の要素を重ねている点が読みやすい。やさしい情感と切なさを好む読者に向く。

書籍情報

出版社
集英社
発売日
2020-01-17
ページ数
304ページ
言語
日本語
サイズ
10.5 x 1.7 x 15 cm
ISBN-13
9784086803038
ISBN-10
4086803038
価格
693 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

身分差ゆえ禁じられた純愛の行方は…? 激動の愛の物語! 天涯孤独な少女フェイスは、厳しく貧しい苦境にありながら、明るく清らかに生きてきた。 17歳になった彼女は、ファーナム侯爵のメイドとして働き始めるが、初めてのお給金をもらった直後、五月祭りに行こうとして森で迷ってしまう。 途方に暮れていた彼女は、不思議な青年、ルークの馬車に乗って五月祭りに行くのだが。 フェイスとルークのなにげない出逢いはやがて運命の歯車を回し始めて…。 字を読むことも書くこともできない純粋無垢なフェイスが、ルークに文字の手ほどきを受けながら、知らず知らずに愛に目覚めていく……一転、二転、また三転。 非力ながら大きな壁にぶつかり、運命に抵抗し、転がり続ける少女が貫いた愛とは? 2019年ノベル大賞佳作受賞、ロマンティックな激動の愛の物語…!

レビュー

  • スバラシイ

    あらすじを読んで、初めてこちらの文庫に手を出しました。題名が「綴る」ということからか、手紙の形式になってます。 最初から食いついて、一気に読んでしまいました。 読み終えて、なんとも言えない気持ちです。ヒロインの切なさがヒシヒシと伝わってきて、グッときましたね。 久々に、読み応えのある一冊となりました。 ただ、挿絵の一つでもあれば、もっとよかったかと、それだけが少し残念に思いました。

  • 王道恋愛もの

    ハーレクイン! これはハーレクインヒストリカルが好きな人はツボにハマると思う

  • ひたすらに美しい物語です

    人物の描写や性格設定、筋書や文章そのもののもとても美しい物語です。舞台もイングランドの田園地方からアイルランドへと壮大な構成になっているし、タイトルもまさに物語そのものであって、日本語を大事にしてくれる作家さんなのだな、と好感を持てました。波乱万丈の果てに幾つもの驚愕の事実が分かり、それでも最後はおとぎ話のようにめでたしめでたしとなってくれて、本当に良かったです。 それだけに、一つの欠点が異様に目立ってしまうのです。 それは登場人物の称号、呼びかけに関するものです。マチルダというのが侯爵の母親なのですが、台詞のなかでは『マチルダ様』、でも地の文ではマチルダと呼び捨てされています。家庭教師はミス・マナリング、侍女はミセス・メイフュー、家政婦長はミセス・ナッシュときちんと呼ばれているのに、です。身分の差別化を明確にするためにも、侯爵未亡人とか、前侯爵夫人、大奥様、レディー・マチルダなどのように工夫をしていただきたかったです。それは医師のトレヴァーも同様で、後半に登場してきたときも『ドクター・トレヴァー』としてくれれば、ああ、あのお医者様か、と即座に思い出せたでしょう。

  • 読み返したくなる面白さです

    女性はもちろん、男性が読んでも面白いと感じると思います。 愛の話だけではなく、社会背景もしっかり描写してあり、物語の後半にいくほど 驚きの展開になっていく印象を受けました。読み返したくなる面白さです。

  • ダウントン・アビー、エマ好きにオススメ

    あっという間に読んでしまった。面白い! 19世紀末のイギリスが舞台のメイドと貴族の息子の身分差恋物語。 ダウントンアビーや、エマが好きな人が読んだら、楽しめると思う。 ヒロインは字も読めない極貧メイドで、対するヒーローは金持ちのボンボン。 絵に描いたようなテンプレストーリーのようだが、中盤以降は怒濤の展開。 最初は微笑ましく恋が発展していくが、話が進むにつれて身分の差は大きく二人に立ちはだかる。 惹かれあう二人の心情が超切ない。 こいつらいったいどうなるんだ、どう考えてもくっつくのムリだろ、と、先が読めなかった。 脇役にもそれぞれ思惑があり、いい人そうでも裏があったり、悪者にも事情があったり、紋切りではない、生きた人間が描かれていたと思う。 身分差恋愛だけでなく、時代背景からくるシビアな部分があるストーリーだが、読後感は良かった。

  • 良く練り込まれたお話でした

    読み終わった感想は素晴らしいの一言でした。 文章の読みやすさはさることながら、 登場人物達の思惑や関係性、 愛を綴るというタイトルの意味、 話の展開などとても読み応えのある 物語でした 自信をもってオススメできます!!

  • 泣いちゃった

    表紙はかわいらしいラノベ風ですが、中身は重厚で格調高いお話です。 とはいってもわかりやすく、サクサク読めます。 2人がどうなってしまうのか、すごーく気になって一気に読んでしまいました。 あんまり本を読んで泣いたりしないのですが、せつなくて涙してしまいました。ラストは大円団でよかったです。よみおわって幸せな気持ちで眠りにつくことができました。 王道なものが好きな方に、おすすめです。

  • 素敵な物語

    主人公フェイスの恋模様がもどかしく、初々しく、そして切ない。 最後までどうなるか全く予想ができず、一気に読んでしまいました。脇役キャラにも、とんでもない裏があって驚かされます。 オレンジ文庫の姉妹レーベル、コバルト文庫の「少女小説」感もありつつ、お話は「大人の恋愛」という印象。 素敵な物語です。ぜひご一読を。

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