作品情報
うまくいかない人生の手触りを、転がるような時間の中に描く。
人の弱さやどうにもならなさを、荒さと温かさを併せ持つ筆致で描く。文庫化もされ、伊集院静の人間観が滲む作品として読まれる。
レビュー要約
-
作品の視点や語り口を評価する声がある一方、静かな展開を味わう読者向けの作品として受け止められている。
書籍情報
- 出版社
- 集英社
- 発売日
- 2024-07-19
- ページ数
- 304ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.5 x 1.3 x 15.2 cm
- ISBN-13
- 9784087446692
- ISBN-10
- 4087446697
- 価格
- 792 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
第36回吉川英治文学賞受賞作 男たちの寂寥の正体とは――。 昭和40年代、ベトナム特需に沸く横浜港に流れついた4人の男。 ガン、サクジ、トミヤス、キサン。彼らの遊びは決まって一人が抜ける三人麻雀だった――。 世間の好景気を尻目に、自ら望んで時代から取り残されようとする男たちは、何を目指して生きるのか。 あてどない流謫の日々、つかのまの花見の宴。 その悲しみと寂寥の正体とは何なのか? 男たちの流浪を描いた傑作長篇小説。
レビュー
-
ごろごろ 伊集院静
中古でしたが、とても状態が良くまるで新品のようでした。 新品の30%位の値段でした。とても満足しています。
-
無頼派小説なら、この本。
時代背景を気にしないで読むなら、この小説はまさに伊集院ワールドの世界に引き込まれます。とても、きれい事な小説ではありませんが、とても読み応えある小説です。
-
三人麻雀のテーマは良かったものの期待ハズレの作品
昭和40年代、ベトナム特需に沸く横浜を舞台に、三人麻雀に明け暮れる、主人公のガン、サクジ、トミヤス、キサンの4人の男達の流転と寂寥感を描いた物語。ガンがサクジこと佐久間を探す今と、かつて三人麻雀に明け暮れた過去を交互に描き、それぞれの男達を描いているのですが、折角三人麻雀を題材としたのであれば、麻雀場面をもっと描いてほしかったですし、この場面が少なかったのは伊集院静の作品らしくない感じました。男達の寂寥感は巧く表現されていて、テーマは良かったものの、勝負ごとの瞬間の場面の描写が殆どなく、期待ハズレに終わったのは残念です。
関連する文学賞
- 吉川英治文学賞 第36回(2002年) ・受賞