日本の文学賞

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となり町戦争 (集英社文庫)

小説すばる新人賞

となり町戦争 (集英社文庫)

三崎亜記

隣町との戦争が始まったのに、銃声も流血も見えない。日常に浸透する戦争の狂気を描く寓話的な小説。

戦争寓話日常不条理社会

作品情報

見えない戦争が、静かに町を侵食する。

第17回小説すばる新人賞受賞作。隣町との戦争をめぐり、現代社会の不穏さを寓話的に描く。

書籍情報

出版社
集英社
発売日
2006-12-20
ページ数
280ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784087461053
ISBN-10
408746105X
価格
704 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

現代的戦争の恐怖。 ある日、突然に始まった隣接する町同士の戦争。公共事業として戦争が遂行され、見えない死者は増え続ける。現代の戦争の狂気を描く傑作。文庫版のみのボーナストラック短編を収録。小説すばる新人賞受賞作品。

レビュー

  • ありがとうございました

    私的にはとても好みの本でした。 何度も読み返しをしています。 同じ作者さんの本をほかに読んでいないので 探してみようと思いました。

  • 自分も関わっているのに…

    姿が見えない戦争。 でも、死傷者は出ている。 こんな状況信じられなくて当たり前。でも主人公はその中でもできることを。と右往左往します。 描写も的確でイメージしやすかったです。 読了後に映画でも観ました。こちらもよかったですね。

  • 反戦だろうとは思うけど・・・。

    淡々とした一人称が、日常と非日常を意識させる。 おそらく“反戦”なのだろうが、結局それは、うまく伝わってこない。 「主任」の存在が、際立ってしまって、彼への作者の評価というか、 思い入れがわかりにくかった。 けしてハッピーエンドとはいえないが、切なさは残る。 途中までは、ちょっと観念的で、イマイチだったけど、結末への向い方はなかなか秀逸でした。 他の作品も読んでみよう。

  • 面白くない

    薄っぺらい となり町と戦争が起きることになった 主人公以外は戦争を受け入れている 突然業務上性処理をしてくれる女性と住むことになった 関わりがあった人が事後死んでいた事が発覚する 一緒に過ごしていた女は自分の意思とは別に結婚することになる(いやまて、主人公とも業務上結婚ゴッコやセックスしてるやん、何同情してるの?) 中学生のときにも読んだがここまでつまらないとは感じてなかったと思う 処女作であるようだし、設定は良かったが、ただ淡々と書かれているだけで、重要でもないものの描写が細かく、さも重要なことであるように書かれている こんなに読むのが苦痛な本はなかった

  • ありそうな現代SF

    映画を観てから読んだので、江口洋介と原田知世が出ている感じがした。

  • マトリョーシカな物語

    見えないところで現実に存在する戦争・・そんな書評が手にしたきっかけでした。 読み進めるに、淡々としたややもすれば退屈な文章。 しかし中盤以降の"展開"が過ぎたところで気づされました。 書評をそのまま受け入れて、ストーリーをわかりやすい テレビの向こうの戦争に投影してしまっていることに。 社会問題、不祥事、ミスを他人事としかとらえられない 社会、会社、職場。 本当に身近なところでも部分最適をはかり、その先の現実を見失っている。 日本の将来を憂うことで自己満足している自分。退屈なのは自分の生き方なのか・・・。 社会人として、これからの在り方を考えさせられました。

  • 読んで損はないけど

    わりに淡々とした簡素な文章と、小説としては、盛り上がり方も冷めていて、現代っぽい感じがグッドです。 ラストが拍子抜けっていえば拍子抜けです。 なんか、二時間ドラマっぽいゆるゆるな感じ。 力を入れないで読むには、戦争やリアルな日常を考えるなど 哲学の部分もかなり含まれていて、 読後感はそれなりに充実したものがありますが、 なんだか、淡々とはじまり淡々と終わってしまい 作者の狙い通りの読者になってしまったようです。

  • だれもがうすうす感じていたのに

    ・長い時間をかけて計画され、事業として行われる戦争 ・自分が荷担しているのに、見えない戦争 ・利害ばかりが話題にされる戦争 ・何でもありの戦争 だれもがうすうす感じていたのに、だれもこんな小説を書くことはできませんでした。 作者はこの時代の中で、だれも書かなかった新しい作品を生み出すことに成功したのです。

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