日本の文学賞

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ヨモギ・アイス (集英社文庫)

海燕新人文学賞

ヨモギ・アイス (集英社文庫)

野中柊

アメリカで新婚生活を送るヨモギを主人公に、文化、人種、性別、家事や仕事をめぐる価値観の衝突をポップに描くデビュー作。軽い語り口の奥に、異文化の中で生きる違和感と解放感がある。

異文化生活恋愛ジェンダーユーモアデビュー作

作品情報

アメリカの新婚生活で、ヨモギは何もしない自由と周囲の視線を同時に引き受ける。

野中柊のデビュー作で、海燕新人文学賞受賞の表題作。文庫版には芥川賞候補作『アンダーソン家のヨメ』も収められ、初期の軽快で批評性のある作風をまとめて読める。

書籍情報

出版社
集英社
発売日
2007-04-20
ページ数
264ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784087461503
ISBN-10
4087461505
価格
254 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

今、最も熱い恋愛小説家の爽快デビュー作! Doing nothingを旨として、アメリカで新婚生活を送るヨモギ。文化、人種、男女の衝突と壁をユーモラスに描いた海燕新人文学賞受賞の表題作と『アンダーソン家のヨメ』収録。(解説/柴田元幸)

レビュー

  • ちょっとクールな日本娘が見たアメリカ

    作家の野中さんがアメリカ人男性と結婚していたころの経験を描いたデビュー作。 アメリカではじめた新婚生活。近所の奇妙な人たちを日本人女性ヨモギ(風変わりな 痩せた日本人女性でアメリカ社会で生きてる、ということで読んでいる間 菊池凛子のイメージがなんとなく浮かんだ)の目を通して描いた表題作と、 窓子が、夫の実家でウエディングパーティーを開いてもらうことになり 夫の家族や友人たちに振り回される「アンダーソン家のヨメ」を収録。 「アンダーソン〜」のほうが、パーティーの描写とか夫の家族の描写が 生き生きしていて面白い。野中さんの最近の文体って一言で言うと舌ったらずで 悪く言えばぶりっこなかんじがするけど、デビュー当時は、日米のカルチャーの ハザマでシニカルにハスに構えてたところもあったみたいで 文体もクールで魅力的だった。人種差別とか政治的な背景がどうの、という 重たい話も軽やかに井戸端会議的な目線で書かれているので、興味深かった。

  • うまいね

    『アンダーソン家のヨメ』の題で94年に出た福武文庫の二次文庫で、海燕新人賞受賞の表題作と、芥川賞候補作「アンダーソン家のヨメ」を収める。 いずれも、米国に住んでアメリカ人とつきあっている日本人女性を描いているが、人種問題やフェミニズムなどを織り込みながら、それが説教にならない。メアリー・マッカーシーかエリカ・ジョングを思わせるが、うまいのは間違いない。「ヨメ」のほうは結婚するのだが、アンダーソン姓を名のらないということで相手方の家族が不満を述べるなど、夫婦同姓なんて日本だけだ、とか言われている現在読むと面白い。「ヨモギ」のほうで「アメリカ合衆国なんて言うけどその『衆』には」とかいうセリフがあるがこれ英語でどういうのであろう。

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