日本の文学賞

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粗忽拳銃 (集英社文庫)

小説すばる新人賞

粗忽拳銃 (集英社文庫)

竹内真

前座噺家、自主映画監督、貧乏役者、見習いライターの四人が、本物の拳銃を拾ったことから運命を変えていく青春小説。

青春若者演芸映画友情

作品情報

拳銃ひとつで、四人の若者の未来が動き出す。

第12回小説すばる新人賞受賞作。夢を追う四人の若者を、拾った拳銃をきっかけに疾走感たっぷりに描く。

書籍情報

出版社
集英社
発売日
2003-10-17
ページ数
368ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784087476309
ISBN-10
4087476308
価格
734 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

前座噺家、自主映画監督、貧乏役者、見習いライター。夢を追う4人の若者たちが、本物の拳銃を拾ったことからすべては始まった! 第12回小説すばる新人賞受賞の爽快な青春小説。(解説・雷門獅篭)

レビュー

  • 浅い

    よくいえば「爽やか」「楽しい」でしたが、言い方を変えれば、「薄い」「浅い」ではなかったですか? とくに銃を所持することによる顛末をそのまま映画にとって楽しむっていうのは、社会的倫理みたいな固いことは抜きにしても、ちょっと学生レベルに過ぎるっていうか。。 社会人の目にはあまりにも食い足りないです。 銃をいやおうなく所持させられる心理的重圧とか、現実に対面する深刻な諸問題とか、そういったことを等分に書き込んであれば、もうちょっと厚み・深みを感じられたと思いますが。 あと落語に関する記述が、いかにも素人の著者がこのために勉強して書きましたって感じが、また浅さを感じさせて嫌でした。実際にその業界の中にいる人間なら、もっと自分独自の視点とか、独自の見解みたいなものが語られていいはずです。 個人的には、読んでる途中で投げ出したくなる作品でした。次回作を読みたいという気も残念ながら起きません。

  • 私は好きだな

    人生いろいろな場面で、壁にぶつかる時がある。 特に大人にならなくてはと思っている年代、周りは、賢い選択なのか、夢を諦めているのか、どんどん落ち着いているために、取り残され感に苛まれる。 そんな時に、キッカケがあれば変われるかも、違う選択をしていたのかもって思い返すことがある。 この主人公たちは、拳銃を拾い、撃ち、撃たれた(?)と言う非日常的なことだけど、そのキッカケにより成長する物語。 面白く、人に勧める本です。

  • 初めて落語に触れる人間にも分かりやすい

    落語は今まで見たことも聞いたこともなかったのだが、この本では初めて落語に触れる人間にも分かりやすいように表現されていて読みやすかった。それぞれ夢に向かって走り続ける4人の若者たちの苦労、心情など丁寧に描かれてリアリティがあったのだが、一番盛り上がるやくざとマニアたちのやりとりがイマイチ盛り上がらずに終わってしまったのが残念だった。

  • 軽くて、たのしい、青春物語

    前座の噺家、自主映画監督、舞台俳優、ライター見習、みんな修行中の身だ。 若者4人が拳銃拾って、さぁ大変!というお話であります。 噺家は、かの立川談志師匠から破門になった立川志加吾がモデルだと、 モデル本人が巻末の解説でかたっております。 主人公が噺家として成長する過程を、若い著者が達者に描いた青春物語。 第12回小説すばる新人賞(1999)受賞作だそうです。 軽くて、たのしく、ちょっと感動できました。お勧めします。

  • いくらなんでも

    目のつけどころは悪くはないのですが、ちょっとストーリーが強引すぎます。 主人公たちは拳銃を持ち続けることによって犯罪を犯しているわけですが、それについてはほとんど触れられていません。その罪を償うどころか、意識すらせずなんとなくハッピーエンドって……そんなのあり? 巻き込まれる事件も自業自得。結局自分たちから拳銃を持っていることを公言しているようなもので、最後にヤクザに追い込まれても気分はシラけるばかりでした。

  • “ありそう”と“なさそう”の絶妙なさじ加減

    落語家として5年目、二つ目昇進の壁にぶつかる天馬が、ひょんなことから拳銃を拾い、撃ってしまったことから始まる物語は、それぞれの夢と現実の狭間で揺れる若者達が主人公。 拳銃を撃ったことで何かが変わった天馬に習って、拳銃を撃ってみようとする若者たちに、ヤクザや銃マニアが絡んでストーリーが進む。 全編に散りばめられた落語のエッセンスが上手く物語をまとめていて、それぞれの登場人物がいかにも“ありそう”な設定のため、実際には決して“なさそう”な展開さえ、すんなりと受け入れ共感することができる。 天馬のモデルとなった実在の落語家さんは、最近『名古屋式』という本を発売して絶好調の漫画家さんでもあり、あとがきで『粗忽拳銃』が出来上がるまでの経緯を漫画にしている。 その落語家さん本人から聞いて読んでみたこの物語には、作者の、夢を持つ若者への愛情までが感じられて、読後感がとても爽やかだった。

  • 爽やか

    それぞれ夢を持った若者が、拳銃を拾ったことからそれぞれ成長していくという物語。青春特有の葛藤が終始一貫して爽やかに描かれています。拳銃をぶっぱなすことで新たなるスタートを切るといった意味と、拳銃を保持していること自体をそれぞれの創作活動に反映させるというところが楽しく読み進められました。物語に大きな起伏がないため、読後の印象が薄いのは否めませんが、ありそうでなかなかない爽やかな小説といえるでしょう。

  • がんばってる若者たち

    落語家、映画監督、役者、ライターの駆け出しが拳銃を拾い、発砲してしまう。荒唐無稽さと構成力に脱帽。それぞれが成長していく物語でもあるが、落語家の天馬が高座で語る落語もおもしろい! 「粗忽長屋」にかけているなんて思いもよらなかった。とても楽しめた。

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