作品情報
自分そっくりの男が現れ、奇妙な事件が連鎖していく。
集英社から刊行された長編。競輪場と都市の気配のなかで、分身的な不安と事件の連鎖を追う。
書籍情報
- 出版社
- 集英社
- 発売日
- 1986-04-18
- ページ数
- 464ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784087490985
- ISBN-10
- 408749098X
- 価格
- 10 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
失業した僕。束の間の休息をウイスキーとミステリーを楽しみながら、のんびり過ごそうと思ったが、世間はそうさせてくれない。恋人はできるし、僕ソックリの男は現われるし…。第7回すばる文学賞受賞作。(解説・佐伯彰一)
レビュー
-
褪せぬ面白さ
直木賞のニュースを聞き、受賞作を注文するのと同時に買ってしまいました。部屋のどこかに昔買った初版のハードカバーがあるのですが…届いて、新作よりこちらから読み始めました。30年以上前の作品ですが、今読んでも色あせていない小説の面白さを実感できる1冊だと思います。
-
三谷幸喜さんのオンリー・ミーを連想
時々面白くて笑います。 若い三谷幸喜さんの「オンリー・ミー」 を思い出させる感じもあります。
-
チャレンジ
一気に読めた。 やったことないけど、競輪場というものに行ってみようかと思ったりして
-
長かった…
熟柿を読んだ。かなり素晴らしい作品だった。その作家のデビュー作ということで大きな期待をして読んだ。おそらく自分でハードルを上げ過ぎてしまっていたのだろう。私はバーの真下を通過して終わった。
-
無人島に持ってゆく一冊だけの本の候補
何度も読んで楽しめる本を探しています。佐藤正午さんの本は今回初めてこの「永遠の1/2」で読みました。1回目が読み終わると、また初めに戻って読みたくなって今2周目です。 様々な技巧が凝らしてあり、かつウィットに飛んだやり取りなどがたくさん散りばめられていて、読んでいて深い満足を得られた読書でした。これが佐藤正午さんのデビュー作だとは本当に驚きです。1作目からこんなに完成度の高い小説を書く人がいるのかと、信じられない気持ちです。この後しばらくこの佐藤正午さんの本を読んでみたいと思います。 とりあえずこの「永遠の1/2」は無人島に持っていく一冊だけの本の候補の一つになりました。
-
時代を感じる
ストーリーは悪くはないのですが、どうでもいいような記述が結構あって、そういう部分を読み飛ばしながら読んでしまいました。 タバコ、ウイスキー、野球、レコード、競輪 今読むとさすがに時代を感じますね
-
佐世保を知る人はぜひ!!
今から30年以上前、佐世保出身のぼくは東京で何の予備知識もなしに「すばる文学賞受賞作」という惹句だけで読み始めました。 舞台が佐世保でびっくり! 80年代の佐世保を知る、ぼくにとってはどこで何が語られてるかありありと思い浮かべることができました。 高校の先輩であることにもさらにびっくり! 以来佐藤正午のファンです。 今「鳩の撃退法」を縁あって佐世保で読んでいます。 佐世保から出ない作家「佐藤正午」(でも時々長崎の書店にはいってるみたい。) 今読み返せば若い(拙い)文章に、ぼくを佐藤ワールドに引き込んでくれます。
-
面白い要素はあるが全体としてはいまいち
【読書】永遠の1/2 佐藤正午 ★★★☆☆ 前に読んだ、書店員ミチルの人生?だったかが面白かったので、別の作品を読んでみました。 主人公は、公務員を辞めて失業手当をもらいながら競輪で生活している独身の28歳の男。 この自堕落な男が、色々な場面で、全く知らない人と間違えられて、色々な事件と言うかトラブルが起る。 ある時は、女性にナンパされたと思ったら、前にその似た男と寝た事がある女で、その女は前の男と勘違いして誘って来た…と言う事だったり、いきなり競輪場で殴られてぼこぼこに蹴られて、「ああ、人間違いでした…」と言う事になったり、実際には自分の父親も「ああ、今度は本当の息子だった」という感じで。妹も「さっき声かけたのに無視した」みたいな感じで、とにかく親兄弟が間違えるのだから相当似ているのだろう。 で、その間違えられている男というのが、自分以上に自堕落で、ちゃんと結婚して美人の嫁さんがいるのに、職場のスナックの売り上げを盗んでその店の女と駆け落ちしたり、高校生売春の売り上げや台帳を盗んで、また別の女と逃げたり…という感じで、その男をやくざまがいの男たちが血眼になって探しているわけなので、見つかったら殺されるかもしれない…という状況だから、そんなに間違えられては命がいくらあっても足りない…という流れで話が進んで行く。 それと平行して、自身の恋愛も絡んで来て、バツイチの女性との駆け引きが繰り広げられている。 この題名の1/2というのは、もちろん自分とその間違えられている相手で一人だから、自分はいつも半分というような感じなのだが。 こう書くとおもしろそうなのですが、実際にはいまいちなんですよ(笑)
関連する文学賞
- すばる文学賞 第7回(1983年) ・受賞