作品情報
共喰いは、家族を軸に作品世界を立ち上げる。
川辺の町を舞台に、父と息子、性と暴力、血縁の逃れがたさを濃密に描く小説。表題作と併録作を通じて、生の暗い循環を見つめる。
書籍情報
- 出版社
- 集英社
- 発売日
- 2012-01-27
- ページ数
- 144ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.1 x 1.7 x 18.8 cm
- ISBN-13
- 9784087714470
- ISBN-10
- 4087714470
- 価格
- 1100 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
女を殴る父と、同じ目をした、俺。 川辺の町で暮らす17歳の少年。セックスの時に暴力を振るうという父親の習性を受け継いでいることを自覚し、懼れ、おののく…。逃げ場のない、濃密な血と性の物語。第146回芥川賞受賞作。
田中慎弥(たなか・しんや) 1972年山口県生まれ。山口県立下関中央工業高校卒業。2005年「冷たい水の羊」で第37回新潮新人賞受賞。2008年「蛹」により第34回川端康成文学賞を受賞、同年に「蛹」を収録した作品集『切れた鎖』で第21回三島由紀夫賞 受賞。他の著書に『図書準備室』『神様のいない日本シリーズ』『犬と鴉』『実験』がある。「共喰い」で第146回(平成23年度下半期)芥川龍之介賞を受賞。平成24年1月27日に『共喰い』を刊行。
レビュー
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女性の生き方
後書きの対談での田中さんのお言葉が刺さりました。 女性の生き方と男性の生き方。 僕がぼんやりと胸に引っかかっていた思いを全て言葉にしていただいた気分です。
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母は強し。
面白かった。 ところどころ(私の読解力不足のせいか)ん?となる表現もいくつかあったが、 「海に近い川」に住む人々の生活ぶりが読ませる。 宮本輝の「螢川」や「道頓堀川」を彷彿とさせる。 女性キャラの描きっぷりが良い。仁子さん、琴子さん、千種、みんな愛せる。 ストーリーは安易といえば安易だが、最後は胸がスッとした。 ラスト、仁子さんの生理が戻ってきたくだりは「そんなわけあるか!?」と思いつつ、 いやこのくらいやっていい、書いていい、と個人的には拍手したい。 面白かった!
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芥川賞受賞のようだが、内容的には常軌を逸した作風
つらい内容の小説で、読んでて気味悪い。私的には期待外れだ。
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最高ですね。
作者の記者会見が気になっていていつか読みたいと思っていましたが もっと早く買えば良かったと思うくらいおもしろかったです。
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安易な設定、展開、薄い表現
中上健次を思わせる展開であるが、全く違う。 設定や展開が安易、表現がぎこちなく迫って来ない。 リタイア寸前の某女流賞選考委員の「都会で浮遊する若者に較べて、地方の若者は質量が大きい。・・」には寒々として苦笑してしまった。この程度にしか読んでいないのか。
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やはり芥川賞作品は面白くない
少なくともストーリーでは楽しめないので、一体何で楽しめばよいのか。。。
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細やかで滑らかな文体と穏やかでない内容との妙。
芥川賞の受賞インタビューで、何度も落選したので辞退するのが礼儀だが、もらっといてやるというような主旨のセリフを吐き、引きこもりらしいコミュ障を見事に演じて魅せたのが記憶に新しい・・・と思っていたところ、13年前と気付いて驚いているところです。最近になって、youtube番組のReHacQだったり、weekly ochiaiだったり、露出を高めているようで、それらを視聴して、改めて興味を持ったので、作品を読んでみました。 <共喰い>作品の舞台は、昭和の下水整備が整う前の川沿い。家庭から川に流れ込む汚水の臭気が漂う貧しい集落。性交時に快感を得るために、女性を殴らずにはいられない父親を持つ青年主人公が、父親のようになりたくないと思いつつも、自分の中に同じ性癖があることに気づいていくというような話。本来なら、決して穏やかではない異常性癖を含んだ話を、どちらかというと細やかで、滑らかな文体で綴った作品。内容と文体の肌触りの違いが面白い感触でした。芥川賞受賞時の人を食って掛かっていた印象とは随分と違い、穏やかで流れるような文体から、著者が川端康成を好んでいるというのが頷けます。
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書けるけど書かないことを書いた小説かな?
他の小説家でも、このくらいの話は書けるんだけど、あまり気持ちのいい話じゃなから、あえて書かないことを書いたって感じでしょうか。