日本の文学賞

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島と人類

すばる文学賞

島と人類

足立陽

島の暮らしと共同体の記憶を軸に、語りが人物と読者をじわじわ引き込む。第38回すばる文学賞受賞作。

共同体記憶語り孤独

作品情報

島で生きることの輪郭が、語りの中で立ち上がる。

第38回すばる文学賞受賞作。2015年に集英社から単行本刊行。

書籍情報

出版社
集英社
発売日
2015-02-05
ページ数
184ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784087715965
ISBN-10
4087715965
価格
968 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

裸体主義で人類学者の河鍋未来夫とその信奉者たち、それを追う記者の田原はある島を目指す。 そこでは、人間と猿による人類進化のためのある壮大な試みが行われていた。 第38回すばる文学賞受賞作。

レビュー

  • 一発屋で終わらなければいいが・・・・。

    内容に関しては他のレビュアーの方々も指摘しているので、多くは書かない。文章はこなれている。そして後半はなかなか面白い。だが、本作にはデビュー作としての象徴性が欠けている。 著者の足立さんは相当に文章を推敲し本作を仕上げたのだろう。それはよくわかる。かなり読書をしているだろう事もわかる。だが、まだお若いのだから、アカデミズムなどに傾斜せず、堂々と青春小説を書いてみればよかったのではないか・・・? どれほどの才能かはわかりかねるが、センスは確実にあるし、純文学として仕上がっている。次回作に期待したい。本作を超える象徴性と大胆なストーリーテリングが加われば、相当なものになるだろう。 ■蛇足:しかし、すばる文学賞は『純文学』の新人賞ではないのだろうか・・・・?今、もう一つの受賞作、『みずうみのほうへ』を読んでいるが、どうも純文学には思えない。---ただし、文体は確立しているし選考委員の江國さんが評価している様に、不思議な雰囲気がでていてメルヘン風の世界を創る才能はあると思います。---

  • おもしろかったです

    おもしろかったです 是非みなさんも読んでみてはどうでしょうか?

  • カーニバル

    途中までは仕掛けがうまくいっていたがが、徐々に減速、落ちが見えてきて面白くなくなった。

  • 薄くて軽い

    表紙やタイトルからもっとグロテスクな「猿の惑星」のようなものを連想するが、 内容がそれらのイメージと違いとても薄い。 タイトルも特に関係ない。 キャラクターもノリが軽いし、現代カルチャーが出てくるので余計に軽くなる。 まぁ好きな人は好きそうな話ではあるが、確実に評価は分かれるか。

  • 作品の旨味

    この本の魅力は、明るさだと思う。 取り上げられているのは、ヌーディズムやSEXと生殖、地政学的に大きく意味付けられた「島」といったもので、イメージを抱きやすい。一見キャッチーなものが、動きを持って進んでいくドタバタ劇とみえてしまう。しかし、読み終えてみると、私の持つリアリズム世界に対するもやもやとした「色」に、清涼感が広がった。イメージが、書き換えられる快感を持った。その「旨味」を味わうには、じっくり読むことが必要な小説だと思う。繰り広げられる思弁の展開にも注目。

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