日本の文学賞

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シャンハイムーン

谷崎潤一郎賞

シャンハイムーン

井上ひさし

魯迅の最期をめぐり、妻と臨終に立ち会った日本人たちを描く戯曲。滑稽さと哀切を行き来しながら、文学者と時代のつながりを浮かび上がらせる。

戯曲魯迅日中関係歴史

作品情報

魯迅の死の床を囲む人びとの声が、歴史の重みを軽やかに照らす。

井上ひさしの中期を代表する戯曲。魯迅と内山完造らをめぐる物語を通じて、国境を越えた友情と文学の力を描く。

レビュー要約

  • 題材の独自性と描写の密度が評価される一方、時代背景や文体の癖に読み手を選ぶ面もある。

書籍情報

出版社
集英社
発売日
1991-03-01
ページ数
211ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784087727821
ISBN-10
4087727823
価格
242 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/戯曲・シナリオ

日本を心底憎みながら、日本人を心から愛した魯迅。これは蒋介石の国民党に狙われた魯迅とその妻と、彼の臨終に立ち合った4人の日本人の滑稽な、しかしなかなか感動的な物語。第27回谷崎潤一郎賞受賞作。

レビュー

  • やはり傑作

    井上ひさしの戯曲の電子版を購入。紙は現在では入手困難だと思われる。 谷崎賞を受賞しただけあって、傑作である。 舞台を観るのもいいが、井上作品はこうして戯曲を読むとそのすごさがよくわかる。 電子化されて、手軽に読めるようになったのはありがたい。 しかも小さな活字ではなく、文字を好きなだけ大きくして読めるので、目に優しい。

  • 丁寧な梱包でした❗️

    綺麗な状態で届きました。「シャンハイムーン」は、井上ひさしさんの絶版本を何冊か探していたうちの1作で、これから読むのが楽しみです🎵。有難うございました。

  • 上海バンスキングと双璧をなす傑作戯曲

    上海についての戯曲と問われれば、まず名前の挙がるのはオンシアター自由劇場の看板演目、斎藤憐の「上海バンスキング」だろう。しかし地味ながらこの作品も忘れてはならない。本作は第27回(1991年、平成3年)谷崎潤一郎賞も受賞している作品だ。 『シャンハイ・ムーン』には賑やかなジャズシーンがあるわけではない。可憐なヒロインも登場しない。主人公は身体中病魔に蝕まれた初老の作家であり、躍動感溢れるシーンも無い。あるのはただひたすら地味な、作家魯迅の地下潜伏生活の場面だけである。 しかしそこは稀有な戯曲作家、井上ひさし氏の面目躍如というところである。作家魯迅に自らを吐露させるあるテクニックを用いながら、喜劇性を持って物語は進行していく。作者自ら認めているように!、現実の魯迅の潜伏生活とはやや時間的なズレはあるものの、巧妙に仕組まれた劇作に笑わされ、最後静かな感動を覚える名作だ。

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