日本の文学賞

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涼州賦

小説すばる新人賞

涼州賦

藤水名子

唐末の西域・涼州を舞台に、若き都督・尚参の行く末を描く時代歴史小説。

歴史小説唐代西域時代活劇

作品情報

遠い辺境に赴任した若者が、時代のうねりの中で運命をたどる。

第4回小説すばる新人賞受賞作。中国史のスケールと人物の運命を重ねた時代物として刊行された。

書籍情報

出版社
集英社
発売日
1992-01-01
ページ数
218ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784087728347
ISBN-10
408772834X
価格
179 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

唐帝国末期の西域。若き新任都督・尚参の正義の振るまいが、思いがけない波紋を巻き起こす。青眼の賞金稼ぎ豹狄、うら若き酒亭の女将・小杏らが繰り広げる活劇小説。第4回小説すばる新人賞受賞作。

レビュー

  • 唐末期の描写が重厚

    『涼州賦』です。 第4回小説すばる新人賞受賞作である表題作と、『秘玉』の、中編2作を収録しているということになります。 表題作『涼州賦』は、文字通り地方都市(それも辺境の)である涼州を舞台とした活劇。 主役が、涼州に赴任した若き新任都督というのは斬新な切り口でした。いかにもな悪役も出てきて、また全体として描写が豊富で良き時代物なのですが、物語の面白さとしてはもうひとつという感じだったかもです。 基本的に主人公がヘタレで、それでも活躍する様子を面白く描けていれば良かったのですが、活躍するのもヒロインといい感じなのも別のキャラでしたし、これからどう盛り上がるのかな、といったところで物語が終わってしまいましたし。 『秘玉』は、ある意味逆ハーかなという感じ。ただヒロインが『涼州賦』と似た感じでワンパターンだったかなとも思いました。それこそ怪盗モノの映画に出てきそうな要素を、唐末を舞台にして表現したのが良い切り口だったと思います。 ★3

  • アップテンポなストーリーと大活劇!!

    妙に主人公に惹かれてしまった。いかにも主役!! と言う感じではなく、不器用な所に魅力を感じてしまったからかもしれない。 若き都督、尚参は賄賂を断ったために命を狙われるハメに、そこを助けてくれたのは賞金稼ぎの豹狄。その後に知り合う居酒屋の小杏とともに、ラストに大活劇が始まる。 一緒に入っている「秘玉」は中国怪盗小説だ〜!! なんて思ってしまいました。暗号あり、変装あり。 アップテンポなストーリー、主人公の素直な表現の苦手な所、こういうところに惹かれてしまう。

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