作品情報
クアトロ・ラガッツィ 天正少年使節と世界帝国は、受賞時の題名が伝える核を手がかりに、登場人物の選択と変化を追う作品です。
クアトロ・ラガッツィ 天正少年使節と世界帝国は若桑みどりによる作品。確認できる範囲では、受賞歴と関連出版情報から作品の輪郭を追える。物語や論旨の中心にある葛藤を読者向けに伝える紹介とした。
レビュー要約
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題材の切り口と人物の心の動きを評価する声がある。刊行情報が限られる作品では、受賞歴そのものが読者への主要な手がかりになっている。
書籍情報
- 出版社
- 集英社
- 発売日
- 1999-02-05
- ページ数
- 504ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784087743777
- ISBN-10
- 4087743772
- 価格
- 2718 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
宇宙暦363年。惑星ナインに移住した人類は原因不明の人口減少をたどり、最後の子供・ルナがたったひとりナインに取り残される。「生きること」の意味を問う超大作。第20回日本SF大賞受賞作。
レビュー
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やっぱり新井素子さんです
思ったより、本の状態がよかったです。 さらに、帯までついて感激しました! ただ、老眼がなくては読めないのが、残念です!
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タイトル勝ち
他のレビュアーも書かれているように今の時代にこの文体ははなあ、と思いつつ永遠のJKだからしょうがないか。「チグリスとユーフラテス」、このタイトルが秀逸すぎて全て許せる。
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深い希望の物語
人はどうして生きるのか、ということを深く感じることができた。
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世界観が素敵。
この本で初めて新井素子作品と出会いました。 正直言うと、この人の文体とは相性が良くありませんでした。 各話ごとの女性たちが、性格は違えど皆似たりよったりに感じられてしまったからです。ルナとの会話や考え方等。 それでも最後まで読めたのは、その世界観の確かさ故でしょうか。 地球時代からの社会の基盤、惑星ナインに移ってからの信仰、結婚等など。 それだけでもとても面白く読めます。文体が気になってもズイズイと引っ張って行ってくれます。 またキャラクターが似ているとは書きましたが、それでも彼らの考え方は魅力的でした。 また新井さんの本に挑戦してみたいです。
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SF風の世界を舞台にした少女漫画
SF風の世界を舞台にした少女漫画、 のような内容の本です。 惑星移民の話なのに、その星の説明がほぼ無い。四季が無いとか、月がいくつかあるとか書いてあるだけです。同じく、移民に使われた宇宙船についても、原理どころか、大きさや形すら不明です。SFを読むとき、そういったディテールを楽しむ方には本書はお勧めできないです。 同じ調子で、舞台となる世界の社会の成り立ちや歴史、人々の考え方などの説明も首を傾げたくなるようなものばかりでした。 作者の関心は登場人物の内面を描くことにあるようで、それ以外の部分はかなり適当です。 本書は何人かの登場人物の手記、手稿という形で始まるのですが、その文体が独特の砕けた言い回しなので、全員同一人物のように感じてしまうだけではなく、こんなこと文章で書くかな?という文なので、今読んでいる部分が手稿なのか、それとも登場人物のモノローグなのかも判りづらく残念です。 SFの醍醐味は、今までにない新しい技術や未知との遭遇によって、ある種 哲学的な問いや選択を突き付けられるところにあると自分は思いますが、本書の登場人物の悩みは 嫉妬や妬みなど、他者との関係性がメインで、普段私たちが感じているものと変わらないものです。 そういった話が好きな人には大変良いのでしょうが、もっとSFを求めていた私には向きませんでした。 書くのも野暮な内容ですが、高評価の方が多いので、あえて書かしてもらいました。 漫画化すれば、もっと作者の意図をうまく表現できるんじゃないかな?と思いました。 追記 「銀河の死なない子供たちへ」という漫画が非常に近い雰囲気です。
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時々思い出します
小学生~中学生になる頃読みました 子どもを産む事、自分が産まれて来た事にに疑問を抱いていた時です 私は子孫を残さない選択をしました。 今でもそれは間違っていないと思います。 当時感じていた大人になる事、産む事、親になる事の義務感や恐怖、最後の子どもに与える残酷さが言語化されていていました 子どもの少ない地域で育ったからかもしれませんが、共感出来ます
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生まれた意味、生きる意味とは
地球からの移民星、惑星ナインは繁栄の時を過ぎ、子供が生まれなくなるいう人類滅亡への道を辿っていった。『最後の子供』となった老婆のルナちゃんは、独りきりになった世界で過去にコールドスリープについた人たちを目覚めさせていく。人類の末裔がどんな悲惨な最期を迎えているかを見せつけるため。そして、この末路に繋がるお前たちの人生にはなんの意味もなかったのだと、見せつけるため…。 物語の根幹には、ルナちゃんの「なんのために私を産み落としたの?」という恨みが潜んでいます。しかし読後に残るのは、生きることの愛しさ、切なさ、希望でした。 さいごの、チグリスとユーフラテスが飛んでいるシーンは目に情景が浮かび、きゅっと胸が締め付けられました。 他の方も書かれているように、文章にはかなりの癖があるため拒絶反応が起こるかもしれませんが、それだけで手放すには惜しい物語なので、ぜひ最後まで読んでもらいたいです。心を揺さぶられるお話に出会えたことに感謝します。
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紀行文では無い、新井素子SFワールド
図書館で借りて読みました。 あらすじ知らず、先入観無しで借りたので、タイトルから紀行文と思っていました。 内容は、新井素子SFワールドでした。 個人的に「太陽と戦慄」に例えるなら、『星へ行くシリーズ』が「太陽」であり、この作品が「戦慄」であり「月」であると感じました。 単行本で読むと、分厚い上、上下2段のボリュームにおののきます。 さて、宙港が出てくるなど、『星へ行くシリーズ』の世界観の裏表的な所もあると思いましたが、何より2024年現在に読むと、近未来の話では無く現在の日本に当てはめて考えてしまいました。 すでに2023年の新生児はわずか70万人程度。男女比を無理矢理半々として全員が成人でき、全員がペアリングして子供1人ずつさずかっても20,30年先には新生児が35万人を下回る可能性が十分あるって現実なのです。 子供が減り続ければ、幼稚園も学校も減り、先生も減り、子供向けの文化も停滞、滅び、企業も人不足が加速し、年金なんて原資がなくなってしまうでしょう。 そうなっていってしまえば(可能性は高い)、この物語のように全自動化されても、老人だらけの国になり、やがて物語のようになりかねない。 今こそ裏金党の政治家だけじゃ無く、他の政党の議員、官僚に読んで欲しい本です。
関連する文学賞
- 大佛次郎賞 第31回(2004年) ・受賞