日本の文学賞

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若桑 みどり

わかくわ みどり

Wakakuwa Midori

別名: 山本(旧姓)

プロフィール

性別
女性
生誕
1935-11-10 (東京都)
死没
2007-10-03 (東京都世田谷区) 71歳
国籍
日本
言語
日本語
宗教
カトリック
居住地歴
東京都 → ローマ(イタリア) → 千葉県(千葉大学勤務) → 世田谷区(東京都)

経歴

職業
美術史家, 大学教授, 翻訳者, 研究者
活動期間
1958年〜2007年
所属
東京藝術大学, 千葉大学, 川村学園女子大学
影響を受けた人物
エルヴィン・パノフスキー, カラヴァッジオ
影響を与えた人物
上野千鶴子

学歴

東京藝術大学
美術学部 / 美術学科
学位: 学士
期間: 1954-1958
卒業年: 1958
国: 日本
美術学部卒業
東京藝術大学 芸術学専攻科
芸術学専攻科 / 芸術学
学位: 修了
期間: 1958-1960
卒業年: 1960
国: 日本
芸術学専攻科修了
ローマ・ラ・サピエンツァ大学
期間: 1961-1963
卒業年: 1963
国: イタリア
イタリア政府給費留学

受賞歴

サントリー学芸賞
1980
対象作品: 『寓意と象徴の女性像』(全集『美術のなかの裸婦』第7巻を中心とした業績)
主催: サントリー文化財団
結果: 受賞
芸術選奨 文部大臣賞
1985
対象作品: 『薔薇のイコノロジー』
主催: 芸術選奨
結果: 受賞
イタリア共和国功労勲章(カヴァリエレ)
1996
主催: イタリア共和国
結果: 叙勲
紫綬褒章
2003
主催: 日本政府
結果: 受章
大佛次郎賞
2004
対象作品: 『クアトロ・ラガッツィ』
主催: 大佛次郎賞選考委員会
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 若桑みどり『薔薇のイコノロジー』は、薔薇を愛、生命、女性、権力、宗教的象徴として読み解き、西洋美術と精神史の中でそのイメージが担った意味を追う美術史研究である。図像の細部から文化の深層へ進むイコノロジーの方法が生かされている。

    薔薇の図像を通して、西洋の愛と生命の象徴史を読む美術史の著作である。

    384ページ
    美術史イコノロジー薔薇象徴西洋文化

作品

代表作

マニエリスム芸術論

1980年 美術史

マニエリスム期の芸術を対象にイコノロジーの手法で分析し、日本におけるマニエリスム研究の基礎を築いた著作。

マニエリスムイコノロジールネサンス

薔薇のイコノロジー

1984年 美術史・象徴論

薔薇をめぐる象徴やイメージを歴史的・文化的に考察した研究書。

象徴植物図像宗教表象

光彩の絵画――ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂天井画の図像解釈学的研究

1993年 美術史・図像解釈学

ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂天井画を図像学的に詳細に分析した研究。

ミケランジェロシスティーナ礼拝堂図像解釈学光と色彩
映像化・舞台化
  • [テレビ] 甦るミケランジェロ――システィーナ礼拝堂 (1987)

戦争がつくる女性像――第二次世界大戦下の日本女性動員の視覚的プロパガンダ

1995年 視覚文化史・ジェンダー研究

第二次世界大戦期の日本における女性像とプロパガンダを視覚文化の観点から分析した研究。

戦争とプロパガンダ女性像ジェンダー

クアトロ・ラガッツィ――天正少年使節と世界帝国

2003年 歴史エッセイ・文化史

天正遣欧少年使節を描き、近世日本と世界の交渉を文化史的に論じた著作。

遣欧使節文化交流近世史

全著作

  • マニエリスム芸術論
  • 薔薇のイコノロジー
  • 女性画家列伝
  • レット・イット・ビー
  • 風のイコノロジー
  • 都市のイコノロジー
  • ケーテ・コルヴィッツ
  • 絵画を読む――イコノロジー入門
  • イメージを読む――美術史入門
  • 光彩の絵画――ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂天井画の図像解釈学的研究
  • フィレンツェ
  • 戦争がつくる女性像――第二次世界大戦下の日本女性動員の視覚的プロパガンダ
  • 岩波近代日本の美術(2)隠された視線――浮世絵・洋画の女性裸体像
  • 象徴としての女性像――ジェンダー史から見た家父長制社会における女性表象
  • イメージの歴史
  • 皇后の肖像――昭憲皇太后の表象と女性の国民化
  • お姫様とジェンダー――アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門
  • クアトロ・ラガッツィ――天正少年使節と世界帝国
  • 戦争とジェンダー――戦争を起こす男性同盟と平和を創るジェンダー理論
  • 聖母像の到来

翻案

  • 甦るミケランジェロ――システィーナ礼拝堂(日本テレビ、監修:若桑みどり、1987年)

作家による翻訳

  • アーノルド・ハウザー『マニエリスム――ルネサンスの危機と近代芸術の始源』訳
  • レナータ・ネグリ『現代の絵画(8)ボナールとナビ派』訳
  • D・レディグ『ミケランジェロ最終審判』訳
  • ピエール・デュ・コロンビエ『ミケランジェロ』訳
  • マリオ・プラーツ『官能の庭――マニエリスム・エンブレム・バロック』(共訳)
  • エルヴィン・パノフスキー『墓の彫刻――死に立ち向かった精神の様態』訳

作風・主題

文体
イコノロジーに基づく学術的分析フェミニズム視点を取り入れた平易な論述
頻出モチーフ
女性像の表象光と色彩戦争とプロパガンダルネサンス・マニエリスム

健康

  • 虚血性心不全
    2007年10月
    2007年10月3日に自宅で死去(71歳)

評価・遺産

若桑みどりは日本における西洋美術史、特にマニエリスム研究の紹介と発展に寄与したとともに、視覚文化におけるジェンダー研究を日本で先導した学者である。学術的著作のみならず一般向けの解説書や翻訳、教育活動を通じて広い影響を残した。

資料所蔵先

  • 東京文化財研究所アーカイブ(若桑みどり関連資料)

豆知識

  • 旧姓は山本。
  • 葬儀は世田谷のカトリック世田谷教会で行われた。
  • 長男は音楽家の若桑比織(存在ページなし)。
  • 2007年の東京都知事選で浅野史郎の支援活動に携わった。