日本の文学賞

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反乱のボヤージュ

芸術選奨文部科学大臣賞

反乱のボヤージュ

野沢尚

学生寮の廃止に反発する大学生たちが、寮に関わる大人たちも巻き込みながら自分たちの居場所を守ろうとする青春群像小説。反乱の明るさの裏に、若さの焦りと共同体への愛着がある。

青春学生寮友情共同体

作品情報

学生寮を守る小さな反乱が、若者たちの友情と居場所への思いを映し出す。

野沢尚の小説で、テレビドラマ化もされた作品。集英社から単行本として刊行され、登場人物の会話と寮生活の空気を通じて、軽快な青春小説として読ませる。

書籍情報

出版社
集英社
発売日
2001-04-05
ページ数
360ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784087745177
ISBN-10
4087745171
価格
891 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

薫平・19歳は首都大の寮生。その弦巻寮が廃寮に!? 存続のため戦う寮生と、舎監・名倉。団塊の世代とそのジュニアたちの断絶と交流。現代の若者を鮮やかに描く集英社長編エンタテインメント。

レビュー

  • 読んだ方がいい

    買ってよかったァ面白い本に出会えました!

  • 面白い

    小説を読む前、you-tubeでテレビドラマを見た。放送時リアルタイムでも見ていた。非常に良く出来たドラマで主演の渡哲也も好演であったことを思い出した。小説はそのドラマに比べ少し劣るが、胸を打つ小説であることに変わりない。 私は全共闘世代より4,5年若い歳であるが学費値上げに反対し大学側と団体交渉を徹夜で行ったこと。機動隊の様子を見張るため県警までバイクで行き見張ったものだ。それが今の自分の原点であると思っている。あの時の首謀者たちはは今どうして暮しているのだろうか?ゲバラの様に職業革命家として過ごしているのか?平凡なサリーマンに変身しているのか? 革マル派の先輩はどうしているのか? とにかく熱気が残る熱い時代であった。

  • 何回読み返しても。

    先にドラマで見てから原作を読みました。ドラマでは表現しきれなかった、各登場人物の心情、思想、理想などが見事に綿密に表現されています。何回読み返しても寮生のうちの誰かの気持に重なり、いろんな角度から楽しめます。ただどうしてもドラマの登場人物でイメージが固まってしまって、渡哲也、岡田准一で原作も読んでしまいます。

  • ドラマに興味をもち原作へ、「反乱のボヤージュ」 DVD が出れば

    テレビドラマ 「反乱のボヤージュ」 が素晴らしすぎたため、原作が読みたくなって 購入した本。 本はもちろん素晴らしいが、「反乱のボヤージュ」 DVD が出れば さらに、この本自体の良さも知れ渡るのにと 残念でならない。 ドラマ 「反乱のボヤージュ」 については、次の2行 はウィキペディアより部分抜粋 ≪テレビ朝日で2001年10月6日に前編、10月7日に後編が放送された。 サブタイトルは 「2001年の学生運動」。 平成13年度文化庁芸術祭参加作品。≫ 非常に素晴らしいので、文庫本ではなく 状態がよい このサイズの中古本を入手 していただき、じっくり読んでいただきたい本。 実際はあっという間に読めるけど。 衝撃的なお亡くなり方をされて、「著作権などの問題でうやむやになってしまい、 DVD化されなかった」 との記述がネットで調べると出てきた。 このDVD が発売 されるまで生きて欲しかった。 死んだ後も作品は残るため、世に出る機会を失った この映像作品が DVD として残らないのが残念。 「どうにかしてくれ」 と叫びたい 気持ちでいっぱいだが、現実には、どうにもならないのだろう。 DVDを見て原作に興味を持ち、多くの人の記憶に残る という過程をたどることが 多いのに。

  • 極上のエンターテイメント小説

    野沢尚にこんな素敵な青春小説があったとは、しかもドラマ化もされたんですね。見たかったな〜! 私は配役は勝手に、主人公=ジャニーズの二宮くん、元機動隊の名倉=佐藤浩一のイメージで読んでいました。大学の寮が廃止されそうになり、それに反発する主人公たちの人間模様が丁寧に描かれています。今どきなさそうな古臭い人物設定やエピソードが、かえってぐっとくるんですよね。野沢尚の才能って、ほんとうに凄いものだったなと今さらのように思います。若者にありがちな刹那的な青春群像ではなく、あさま山荘事件に関った名倉の存在によって、奥行きの深い骨太のドラマになっている。傑作です。

  • 止まらない。

    主人公クンペーの変化が読んでいてものすごく共感できた。そして、そのクンペーに影響を与えた名倉さんに憧れを持った。 どんなことがあっても、地に足をつけて、周りをよく見る。惑わされてはいけない世界がある。 僕も学生時代、たくさんの失敗をした。だからこそ、この物語の中に感情移入できた。 動乱の現代だからこそ、特に若者に読んでほしい本である。

  • 本編を12等分すれば、テレビドラマ1クール分になるのでは

    ホントによくできた小説で、恋愛とか家族愛とか友情とかが全て分かりやすく感動しやすく描かれています。 伏線も何もかも、しっかり回収できているし、何より登場人物全てに意味があるので、読んだあと、印象に残ってない人がいないです。 特に舎監として寮生を指導する側として送り込まれた名倉が名言をたくさん言うので読んでて頷くことが多く、キャラとして立っています。 主人公の薫平ははっきり言って、影が薄いけど様々な人々の中でもまれていく中で傍観者から、自分で主張して行動していく人に変わっていきます。 そのあたり、急に変わった感じが合って、もうちょっと心の葛藤が欲しかったです。 六個の話に分かれていて、舞台と登場人物が共通した短編集とも取れるけど、一貫して名倉と若者たちの対話という形は通しているので、読んでて長編のようでもあります。 各話は、それぞれの寮生にスポットライトが当たる話で、キャラクターの個性が伝わる内容です。 これは最終話の一致団結に向けての闘争への助走とも取れます。 本編を12等分すれば、テレビドラマ1クール分になるのではないかというくらい、よくできた展開です。 あと登場人物も大学生なので、その時代の若手俳優を使えば、視聴率も取れそうです。 十数年前の小説だけど、普遍的な自分とは何か、とか、家族とは、とかそういうことを問うている話なのでいつの時代でもドラマ化できそう。 さすが、テレビドラマの脚本化が書いた話だけのことはあります。 ただ、小説としては余りによく出来た良い話と、展開と、さわやかすぎるキャラクターたちで、現実味はちょっとなかったです。 各キャラクターが暴動の騒乱の中、困難を乗り越えて恋愛が結ばれていくけど、そんなにうまく行かないだろっていう感じはしました。 もっと、そこは小説らしくうまくいかないとこや、ドロドロした葛藤とかが欲しかったです。 そこは廃寮という問題と、学生闘争という昔の現実を描いているのだから、何もかもが死闘しながらもうまくいかないことを描いてほしかったです。 うまく行くところ、さわやかな恋愛は、色々話の内容を変えてくれるテレビドラマの方に任せて欲しかったです。

  • 名倉さんがカッコよすぎる

    野沢尚作品で今まで読んだ中で一番よかったといえる作品かもしれません。 「魔笛」、「殺し屋シュウ」などでは暴力的なカラーがありますが、本作は学生寮に住みつく学生の成長をうまく描いています。 大学側との対立で廃寮に立ち向かう学生たちががどんな行動をするのか?という出だしですが、舎監としてやってきた名倉が登場してから少しずつ変化が起きていきます。 学生1人1人にあるできごと、事件が起きると、名倉がなにかしらの関与をしてくるのですが、そのかかわり方がいいです。 本当にそれでいいのか?どうするべきなのか?未熟な学生たちに大人ならではのアドバイスを名倉が与えていきます。 名倉がカッコよすぎるかもしれませんが、読んでよかったといえる作品です。

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