作品情報
『あとより恋の責めくれば 御家人南畝先生』は、竹田真砂子の表現を受賞作として伝える歴史小説です。
『あとより恋の責めくれば 御家人南畝先生』は、竹田真砂子による歴史小説です。受賞対象として記録される作品で、題名が示すイメージと作者の関心を手がかりに、人物や土地、記憶、感情の動きを描きます。
書籍情報
- 出版社
- 集英社
- 発売日
- 2010-02-26
- ページ数
- 232ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784087753929
- ISBN-10
- 4087753921
- 価格
- 236 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
江戸狂歌の天才・大田南畝の一途な恋の顛末 滑稽の天才・寝惚先生として江戸文壇の寵児となった大田南畝。見初めた恋の相手は遊女・三保崎だったが…。狂歌仲間をはじめ多彩な人物を配し、江戸の息吹のなかに描く南畝の純情と素顔と恋。
レビュー
-
徳川時代の息苦しさ
新田次郎文学賞受賞。題名はあたかも大田南畝の恋を描いているようだが、実際は吉原の花魁三保崎を請け出してこれが死ぬあたりまで、南畝の生活を描いた「小説・大田南畝」である。三保崎は従来、南畝邸に建てられた巴人亭に住み妻妾同居していたとされてきたが、竹田はこれに異を唱え、新鳥越の逍遥楼という寮に預けられたとしている。ただ詳しい考証がほしいところであった。 それはともかく、寛政の改革で戯作・狂歌の類がやり玉にあげられる時代のことで、革命が起きなかった日本の徳川時代というものの息苦しさを感じさせる作である。
-
江戸の文化のレベルの高さをしみじみ思う。
江戸の狂歌師・太田南畝の恋を描く、秀作。 山東京伝やもとの木網らが登場しては、狂歌できたえた洒落が炸裂。 ややもすると、人生斜めに見ていると思われがちな狂歌連だが、 そこは、旗本御家人、商家の主など、教養がある人は覚悟も違う。 自分がしっかりあるからこその遊びが、洒落になるのだろう。 悪役と見られがちな田沼意次を弁護するようなところもあり、 あとを継いだ松平定信の律儀な政治は窮屈だ、と言わんばかりの 書きっぷりは作者の意図か、狂歌連の真の姿か…。
関連する文学賞
- 新田次郎文学賞 第30回(2011年) ・受賞