作品情報
『寡黙なる巨人』は、多田富雄による小林秀雄賞の受賞作。
『寡黙なる巨人』は、多田富雄による小林秀雄賞の受賞作。
書籍情報
- 出版社
- 集英社
- 発売日
- 2007-07-26
- ページ数
- 248ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784087813678
- ISBN-10
- 4087813673
- 価格
- 1200 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/エッセー・随筆
脳梗塞で声をなくし、半身不随からの闘病記 脳梗塞で倒れたその瞬間を境にすべてが変わってしまった世界的免疫学者の多田富雄氏。半身不随となり、声をなくした著者の命がけのリハビリ闘病記と日々のできごとを綴ったエッセイ。
1934年茨城県生まれ。東京大学名誉教授。免疫学者。千葉大学医学部卒。千葉大学教授、東京大学教授、東京理科大学生命科学研究所長を歴任。95年、国際免疫学会連合会長。抑制T細胞を発見。野口英世記念医学賞、エミール・フォン・ベーリング賞、朝日賞など内外の多数の賞を受賞。84年、文化功労者。能楽にも造詣が深い。2001年、脳梗塞で倒れ重度の障害を持つ。
レビュー
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脳卒中になるということ
脳卒中がどういうことかわかった気がします。
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免疫学者が語る日本の問題
再掲 2008年 図書館本 日本を代表する免疫学者の脳梗塞から右半身不随、言語障害からの「生きる」とは何か、を綴っている。 1934年生まれの多田さんであり、免疫を少しでもかじった人はおそらく全てが名前は知っている。そういうオイラも知っている位だから。 2001年に突然倒れて生死を彷徨う、そしてリハビリを余儀なくされ、左手だけでワープロを操作する。本書の前半部は倒れてから1年ほどの闘病記であり、後半部は種々な媒体に連載した手記でもある。読み出して、まず思ったのは、これほど高名で東大医学部出身、さらには芸術にもその才能がある多田さんが、現状の医療体制に悪口をぶちまけ、特にリハビリに関する日本のレベルの低さをとうとうと語る姿勢である。さらには死の恐怖を綴る。人間の本質は誰もが同じなのであろう。柳澤桂子さんの難病の手記も同じように感じた。逆に言えば、科学者と言うものは理詰めで思考するから、論理的でない文脈を受け入れられ難くしているのかもしれない。 あるいは死と対峙することで生への活力を生み出すのだろうか。 どこか、星野富弘さんの詩画や池田晶子さんの文脈とは異なってみえる。 いずれにせよ、「生」とは何か、「死」とは何かを障害と言う状況の中で思考する姿を包み隠さずさらけ出している。そんな事を「巨人」でもない「弟子」もいない小市民は感じた。
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勇気と元気と希望をもらえる
脳卒中の闘病日記
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私こそが病んでいる
本の中で、教え子が貧しい国にボランティアに行く話が出てくる。 なぜそんなことをするのか?と筆者が聞くと、若者は、自分が病んでいるから。そこに行って働くことで自分の方が癒されているのだ、と語った。 このエピソードが一番心に残った。 日本で、世界的に見て生活レベルも高く、公衆衛生も整い、物に溢れ、何不自由なく暮らす私たちが、病んでいるとはどういうことか? それを深く考えるきっかけになった。 途中、小林秀雄とか、文学論みたいなものが出てくるのは、あまり面白くない。 あと、行間から漂ってくる自己顕示欲の強さが、私はあまり好きではない。 病院を実名を出して批判したり、リハビリや通院の際に受けた処遇について愚痴ったりするのは、うちわだけにしたほうがいいと思う。 あまり美しいものではない。
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寡黙なる巨人
脳卒中後の経過をここまでリアルに書いた書籍は他にないのではないか。 著者が医師だからということもあるかもしれないが、鬼気迫る表現が随所に見られる。 医療従事者であれば一度は目を通して欲しい書籍だと思う。
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日常のありがたみ
高名な先生の書かれた本ですが、感情的なところが多く人間くさい文章が心に響きます。辛い闘病生活の中でこれを書いていたのだと思うと、何気ない日常のありがたみを感じずにはいられませんでした。
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脳梗塞仲間何絶賛してた
ので、買いました。まだ読んで無いです。目次をみた感じ良さそうですねー
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よく耐えられたようなひどい病気
講演先の金沢で倒れて、それから10年、体の右半分全く動かず、食べ物も無理。仕事は山積。 断ろうにも声が出ない。体が動かない。おまけに倒れて5年目に前立腺癌と、まあこれだけやっつけられた体で、ワープロを習って、書いた本の一冊。
関連する文学賞
- 小林秀雄賞 第7回(2008年) ・受賞