黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い
『黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い』は、畠山理仁が長年追ってきた独立候補たちの選挙現場を描くノンフィクションです。主要候補の陰に置かれがちな候補者の言葉と行動を追い、日本の選挙報道と民主主義の見え方を問い直します。
作品情報
報じられない候補者たちの戦いから、選挙と民主主義の見えにくい輪郭を浮かび上がらせます。
第15回開高健ノンフィクション賞受賞作として、2017年に集英社から単行本が刊行されました。版元ドットコムと流通書誌で単行本 ISBN-13、ISBN-10、ページ数を確認し、日本の紙書籍として ASIN は ISBN-10 と同値で補完しました。文庫版も存在しますが、受賞直後の単行本情報を採用しています。
レビュー要約
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選考委員の評価では、候補者たちの個性とひたむきさを描く人間讃歌としての力が強調されている。選挙報道の公平性を別の角度から考えさせる点も高く評価された。
書籍情報
- 出版社
- 集英社
- 発売日
- 2017-11-24
- ページ数
- 328ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.7 x 2.7 x 19.5 cm
- ISBN-13
- 9784087816518
- ISBN-10
- 4087816516
- 価格
- 2480 JPY
- カテゴリ
- 本/社会・政治/政治/選挙
2017年 第15回 開高健ノンフィクション賞受賞作 落選また落選! 供託金没収! それでもくじけずに再挑戦! 選挙の魔力に取り憑かれた泡沫候補(=無頼系独立候補)たちの「独自の戦い」を追い続けた20年間の記録。 【目次】 第一章/今、日本で最も有名な「無頼系独立候補」、スマイル党総裁・マック赤坂への10年に及ぶ密着取材報告。 第二章/公職選挙法の問題、大手メディアの姿勢など、〝平等"な選挙が行なわれない理由と、それに対して著者が実践したアイデアとは。 第三章/2016年東京都知事選挙における「主要3候補以外の18候補」の戦いをレポート。 【選考委員、大絶賛! 】 キワモノ扱いされる「無頼系独立候補」たちの、何と個性的で、ひたむきで、そして人間的なことか。――姜尚中氏(政治学者) 民主主義とメディアについて、今までとは別の観点で考えさせられる。何より、作品として実に面白い。――田中優子氏(法政大学総長) ただただ、人であることの愛おしさと愚かさを描いた人間讃歌である。――藤沢 周氏(作家・法政大学教授) 著者の差し出した時代を映す「鏡」に、思わず身が引き締まる。――茂木健一郎氏(脳科学者) 日本の選挙報道が、まったくフェアではないことは同感。変えるべきとの意見も賛成。――森 達也氏(映画監督・作家) (選評より・五十音順) 【著者プロフィール】 畠山 理仁(はたけやま みちよし) 1973年、愛知県生まれ。早稲田大学第一文学部在学中の1993年より雑誌を中心に取材・執筆活動を開始。関心テーマは政治家と選挙。著書に『記者会見ゲリラ戦記』(扶桑社新書)、『領土問題、私はこう考える! 』(集英社)。取材・構成として『日本インディーズ候補列伝』(大川豊著、扶桑社)、『10分後にうんこが出ます』(中西敦士著、新潮社)、『新しい日米外交を切り拓く』(猿田佐世著、集英社)なども担当。
レビュー
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選挙の景色が変わる一冊
この国を変えたいという、名もなき一人ひとりの意志が、立候補というカタチで表出する。その様を冷笑する態度こそが、この国の民主主義のレベルだと思う。本気の人を笑う空気、真剣な人を引き摺り下ろす文化。そのマインドセットは、巡り巡ってこの国そのものを崩壊させていくのだ。この本は、立候補するすべての人へのリスペクトを伝えている。立候補する勇気のない者たちが、立候補する人間を笑うこの日本で、何が本当に正しい価値観なのかを訴えている。ライター畠山氏の魂の叫びと言っていいだろう。私は全面的に賛同する。
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綺麗に送られてきました
綺麗なものが直ぐに続きました 大変気に入りました
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まったく注目もしないし投票する気もしないけど妙なシンパシーを感じざるを得ない一冊
黙殺というよりも注目もされない候補者たちにひたすら追い続けた著者の熱意に感服しました。注目されない候補者たちに対する愛情が垣間見える一方で、ジャーナリストとして一定の距離を保っているので、サブカル本とは異なる上質なノンフィクションとして完成されてます。もっと大きなテーマで、著者のノンフィクションが読んでみたいと思ったら星4としました。
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読んでよかった。面白い。
泡沫候補は無視していた。いや、なんで出るのだろうと邪魔者的に見ることすらあった。 この本を読むことでその誤りがよく分かった。泡沫候補こそ選挙に熱い情熱を燃やしている。泡沫候補の主張にこそ耳を傾けねばならない。そもそも泡沫という表現が失礼なのだ。 日本の供託金の異常な高さもこの本で知った。多額の借金をしてまで選挙に出る人がいることも知った。 いろいろな意味で勉強になる本だが、かといって読みづらくも説教くさくもない。 筆者と取材相手との距離感がきちんとしていることも印象に残った。
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真摯な候補者がイロモノ扱いされる現実
マック赤坂氏は決して金持ちの道楽で選挙に出馬し続けているわけではない。 市民も納得できなかった橋下氏の大阪府知事出直し選挙に、現実に声を上げたのは主要政党でもマスコミでもなくたった数名の「泡沫候補」だった。彼らは市民の代弁者だったがあっけなく敗れてしまう。選挙制度や報道がいかに現職に有利に働いているか思い知らされる。 また、借金を重ね供託金をかき集めて出馬する若手候補者である高橋しょうご氏の言葉にも胸を打たれる。 政治とは誰の為にあるのか、誰によって行われるべきなのかを改めて思い出させてくれる良書でした。
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おもしろい
とてもおもしろい人間悲喜劇だ。胸が熱くなるが、この人達に票をいれないだろうと思いました。
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学級委員に手をあげよう
学級委員の立候補を思い出して欲しい。 誰も手を上げないシラケた雰囲気を。 他の国と比べるのは好きではないけれど、 今の日本では自分の考えを人前で話すことが 何か恥ずかしいことのようになってしまった。 百花繚乱で自分の意見を表し、選挙に出る。 このパワーがなければ将来は暗い。 もっと選挙が楽しく、真摯で、人間臭くなくてはと この本は教えてくれる。 いわゆる有力候補の影の人柄にも(小池百合子は少し触れてあるが) 言及があるとさらに面白くなったと思う。
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選挙制度の変革を
選挙でメディアに出てこない「泡沫候補」(この本では「無頼派独立候補」である)の真剣な選挙活動の様子が克明に描かれている。 こうした素人のような選挙活動こそが選挙の原点で、国政地方を問わず政治屋一家が地盤看板を引き継いて行っている日本の選挙制度こそがおかしい。供託金も他の先進国より多過ぎるとあるし、立候補者の在り方(メディアの偏らない報道、供託金を下げる、同選挙区の世襲は禁止等々)の選挙制度を変えることが必要だと思った。