日本の文学賞

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ア・ルース・ボーイ (P+D BOOKS)

三島由紀夫賞

ア・ルース・ボーイ (P+D BOOKS)

佐伯一麦

『ア・ルース・ボーイ』は、佐伯一麦が若者の不安定な生活感覚と自己形成の痛みを描いた長編です。題名の軽さとは対照的に、居場所を求める青年の内面を丹念に追い、時代の空気と個人の孤独を重ねています。

青春労働と生活孤独自己形成

作品情報

不器用に生きる青年の揺れを、生活の手触りから描き出す青春小説です。

佐伯一麦の初期を代表する作品。移動しながら働き、他者との距離を測り損ねる青年の姿を通じて、社会の枠にうまく収まらない生の手触りを描く。三島由紀夫賞受賞によって、私小説的な感覚と同時代性を併せ持つ作品として広く読まれました。

レビュー要約

  • 生々しい生活描写と感情の揺れを評価する声がある一方、主人公の迷いに寄り添う読み方を求める作品として受け止められています。

書籍情報

出版社
小学館
発売日
2019-08-08
ページ数
192ページ
言語
日本語
サイズ
12.8 x 1.3 x 18.2 cm
ISBN-13
9784093523721
ISBN-10
409352372X
価格
2750 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

生きる意味を探す元エリート少年の青春小説 性悪な英語教師をブン殴って県下有数の名門進学校・I高を中退した17歳の斎木鮮は、中学時代の恋人だった幹とアパートで一緒に暮らし始める。幹もまた父親の分からない子を産んだばかりで女子高を退学していた。 さまざまな世間の不条理に翻弄されながらも肉体労働での達成感や人間関係の充足を得て徐々に人として成長していく鮮――。 幼少期に性的悪戯を受けた暗い過去や、母親との不和による傷に苦しみながらも鮮は一歩ずつ前へと歩みを進めるのだった。第4回三島由紀夫賞受賞作品で、解説を文芸評論家の池上冬樹氏が特別寄稿。

レビュー

  • 私小説、詩小説?

    ルナールの「にんじん」が好きな人は、読んでほしいです。

  • 良い

    とても良い

  • お蔵入りしている映画を観てみたい。

    17歳。 自分が何者かさえよくわからない。 周囲はどんどん前へ前へ進んでいるように見えるし 自分だけが足にからみつく沼地に取り残されている 錯覚を覚える。 17歳のそんな側面を見事に描き出している。 好きな少女が未婚の子を産む。 17歳の少年は、自分に出来る限りのことをする。 小さな部屋を借り、職に就き、少女と子を育てる。 それはそれは、切ないストーリー。 ラストには少々異議を申し立てたい気もするが・・・・ 「学歴」とか、「肩書き」とか、に振り回されている 若い子がもし居たら、そっと傍らに置いてやりたい一冊。 私もずいぶん救われたから。 余談ですが、お蔵入りしているこの本が原作の 映画を是非観てみたい。 この物語の地元仙台を舞台に撮影され、一度だけ 上映された幻の作品。 主人公の就職先の社長が、元バービーボーイズの コンタである。 是非、観てみたい。

  • 青春って先に急いだ奴の勝ちみたいなところがあるよね

    僕のことを好きでずっと追いかけてきた子を好きになり、すごく大切にしてたいと思っていたら、向こうは僕に見向きもされないと半ば自棄になりその辺のバカと軽いノリでやってしまった。 「だったら俺が手を出しておけば良かったのに」と後悔するも、やはり好きでそれでも付き合い始めた。 その子が幸せになって欲しくて、自分についてきて東京の大学に行くと言うのを断って、本当にやりたいことがある大学に行けと言ってしまった結果、その子はその大学で普通に青春を過ごし、最終的に「結婚します。あなたが一番好きでした」という手紙を受け取った。 そんな僕にはあの頃がシンクロする内容だった。 物語の主人公も当時の僕も「若かった」という一言で片付きるし、今の人生で良かったと思っていますが、あの時の気持ちや経験は一生愛おしく抱えて生きていくのだと再確認した。

  • 見えない世界

    非常に平易で読みやすい本であっという間に読み終わった。それほど引き込まれたのだろう。 主人公の少年は数々のものにぶつかりながら、世の中には、それぞれの人には、見えないそれぞれの事情があるということを知る。それは独りよがりからの解放でもあり、社会と繋がるということであった。全てを受け入れることが出来る強さを手に入れたのだと思う。 この作品は確かNHKでドラマ化されたはずだが、テレビの方もかなりいい作品だった。

  • 参考にならないレビューを書く。

    一読して、壊れた人たちの集まりな感じがした。 絶望の中にも希望がある。それがどんな幻であっても。 うん、参考にならんねw

  • 元気であれば

    昔ファストフードの店長をしていた時、よく高校中退の女の子が面接に来た。採用してもいつの間にか来なくなる子ばかりだった。 もう名前も覚えていないが、あの子たちは元気だろうか。 この本の主人公は男子だが、あの子たちもこんなふうに生きてたんだろうなと思った。

  • 中学生が読むならね

    é'いæ-‡ç« は許せるã‚"だã'ど、ã"れ「ç"˜ã„」ã‚"ですよ。主人å...¬ã®é®®ï¼ˆã‚きら)の焦燥感や、まあ誰でもあのå¹'é ƒã«è¦šãˆã¯ã‚ã‚‹æ-¹å'の定まらないイライラや自己嫌悪。そういったå†...面がもうå°'ã-エッジの立った書かれæ-¹ã‚'ã-ていればまあいいã‚"だã'ど。登å '人物のそれぞれが現実å'³ãŒç„¡ã„ã€‚é«˜æ ¡ä¸­é€€ã-た主人å...¬ãŒé›»è¨­å·¥äº‹ã®ã‚¢ãƒ«ãƒã‚¤ãƒˆã«å°±ãã‚"だが、そã"の社長(といっても若い、ヤンキー上がり)とのやりとりの中で「ã"れまで自分が見知っていたä¸-界とå...¨ãé•う『実』なä¸-界がある」とæ°-付くå½"ãŸã‚Šã€‚ä»Šã®å­ãŸã¡ã¯ãã®å¤šããŒå­¦æ ¡ã®æˆç¸¾ã¨ã‹ãŒä¸-界のå...¨ã¦ã§ã€å°†æ¥ã®è‡ªåˆ†ã¨ã„ってもそれã‚'æƒ³åƒã™ã‚‹ã‚¤ãƒžã‚¸ãƒãƒ¼ã‚·ãƒ§ãƒ³ã‚‚ç„¡ã„ã€‚ãã‚Œã ã£ãŸã‚‰ï¼•æ­³ã®å­ä¾›ãŒæ ¹æ‹ ã‚‚ç„¡ããŸã ã‚«ãƒƒã‚³ã„ã„ã‹ã‚‰ã¨ã€Žãƒ'ーローになりたい』『宇宙飛行士になりã!Ÿã„』と思うæ-¹ãŒã‚ˆã»ã©ãƒ'ワフルだ。一ついい点ã‚'挙ã'ればå...¨ä½"的にæ-‡ç« が平æ˜"なã"とと、なによりも短い事。その歳なりに思い悩む事はたくさã‚"あろうが、ãƒ-ルーカラーという選択肢すら思い浮かべる事のなかったそれまでの主人å...¬ã«å'†ã‚Œã¦ã-まった。題材はまあ普遍的なものだと思うが、それだã'にæ-°ã-い切り口や言è'‰ãŒæ¬²ã-かった。せいぜい中学ç"ŸãŒèª­ã‚"でå...±æ„Ÿã™ã‚Œã°ã„い。大人が読むものじゃない。ってタイトルだã'で手ã‚'出ã-ãŸç§ã¯ä½•ã‚‚è¨€ã†è³‡æ ¼ãŒãªã„ã'ど。『å°'å¹'のæ-¥ã€...』みたいなものã‚'特別有り難い美ã-い物だというのはもう止めようよ。ã"れだったらãƒ"デオで『スタンド・ バイ・ミー』ã‚'観るのã‚'お勧めするばかりだ。

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