日本の文学賞

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塵の中 (P+D BOOKS)

直木三十五賞

塵の中 (P+D BOOKS)

和田芳恵

吉原の遊女だった女性が、普通の幸せを求めて新しい家庭に入るものの、夫婦関係や連れ子との関係に苦しむ中篇を中心とする短編集。女の情念と生活のもどかしさを、私小説的な濃さで描く。

私小説女の情念吉原家庭

作品情報

普通の幸せを求めるほど、咲子の前には生活の塵が積もっていく。

和田芳恵の第50回直木賞受賞作。小学館 P+D BOOKS 版は、受賞単行本と同じく「道祖神幕」「暗い血」「強い女」「塵の中」を収録し、ISBN 9784093524858、ISBN-10 4093524858、288ページとして確認した。

レビュー要約

  • 女性の情念を強く描くだけでなく、作者自身の半生を映すような切実さが読みどころとされる。収録作それぞれが、女たちの生の重さを異なる角度から見せる。

書籍情報

出版社
小学館
発売日
2024-04-11
ページ数
288ページ
言語
日本語
サイズ
12.8 x 1.9 x 18.2 cm
ISBN-13
9784093524858
ISBN-10
4093524858
価格
770 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

筆力の高さを絶賛された直木賞受賞作 第50回直木賞を受賞した単行本『塵の中』は、「道祖神幕」「暗い血」「強い女」、そして「塵の中」という4篇からなる。 選考委員のあいだでとくに評価が高かったのは、安藤広重の浮世絵を巡って張り合う男女の機微を描いた「道祖神幕」で、4作品中唯一の書き下ろし。また、外国人とのあいだにできた子を育てる蝶子が、数々の不運に見舞われつつたくましく生きていく「強い女」は、「老猿」として雑誌に掲載され、直木賞候補にあげられている。 表題作の「塵の中」は、吉原の遊女だった咲子が、普通の幸せを求めて、妻に先立たれた男と所帯を持つものの、夫婦関係や夫の連れ子との関係が思うに任せないもどかしさを描いた中篇。その前半が「露草」として雑誌に掲載され直木賞候補に、後半は「塵の中」として芥川賞候補になっている。 女の情念を描きながら、その実、著者の半生を映した私小説でもある珠玉の一冊。

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