日本の文学賞

← 直木三十五賞に戻る

直木三十五賞 なおきさんじゅうごしょう

第50回(1963年 第2回開催)

大衆文学小説

受賞者

2名
安藤鶴夫 あんどう つるお 受賞

上野の講談席・本牧亭を舞台に、講談師、落語家、常連客、女主人らの人間模様を描く連作的な小説。すたれゆく寄席芸への愛惜と、下町に生きる人々の哀歓が重なる。

小さな講談席に集う人びとの声が、消えゆく芸と下町の記憶をつなぎとめる。

366ページ
講談寄席下町人情芸人
和田芳恵 わだ よしえ 受賞

吉原の遊女だった女性が、普通の幸せを求めて新しい家庭に入るものの、夫婦関係や連れ子との関係に苦しむ中篇を中心とする短編集。女の情念と生活のもどかしさを、私小説的な濃さで描く。

普通の幸せを求めるほど、咲子の前には生活の塵が積もっていく。

288ページ
私小説女の情念吉原家庭