作品情報
便利さの裏側にある労働と流通の現場へ踏み込む。
小学館刊。潜入取材を軸に、物流倉庫、配送、労働環境、巨大企業の市場支配を具体的に描き、消費者の日常と労働現場をつなげて考えさせる一冊である。
レビュー要約
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現場に入った取材の具体性と、便利なサービスを支える労働の構造を可視化した点が評価されている。企業批判だけでなく、消費者自身の関わりを考えさせる読み物として受け止められている。
書籍情報
- 出版社
- 小学館
- 発売日
- 2019-09-17
- ページ数
- 351ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13 x 2.1 x 18.8 cm
- ISBN-13
- 9784093801102
- ISBN-10
- 409380110X
- 価格
- 1480 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
「アマゾン・エフェクト」の正体を見た! 〈「とてつもなく大きくなったなぁ……」と気圧されるような思いに陥った(中略)私がアマゾンの物流センター内部に足を踏み入れるのは15年ぶり〉(第1章より) “世界最大の小売企業”アマゾンによって、いまや日本市場は制圧されつつある。果たして、その現場では何が起きているのか――「アマゾン・エフェクト」の実態に迫るべく、著者は『潜入ルポ アマゾン・ドット・コム』以来、15年ぶりにアマゾンの巨大物流センターに潜入する。さらに、即日配送、カスタマーレビュー、マーケットプレイス、AWSなど、アマゾンのさまざまな現場に忍び込んでは「巨大企業の光と影」を明らかにしていく。私たちはこのまま何も実態を知ることなく、「アマゾン帝国」に支配されていくのだろうか……日本人に大きな問いを投げかける力作ルポルタージュである。 【編集担当からのおすすめ情報】 著者の横田氏は、日々の生活用品をほとんどアマゾンで買いそろえています。さらに、アレクサに頼んでニュースを聞き、映画はアマゾンプライムで観て、漫画や小説はキンドルで読んでいる。どこにでもいるアマゾンユーザーに過ぎなかった著者が、たったひとりでこの巨大企業の実態に迫りゆく。「巨象に立ち向かうアリ」の奮闘をご覧ください。
レビュー
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アマゾンに対する印象が大きく変わりました。
著者が実際にアマゾンに潜入したり関係者や過去の記録から得た情報が客観的な視点で書かれている。今まで便利なショッピングサイトの一つとして深く考えずに利用してきましたし、これからも利用し続けると思いますが、いろいろと考えさせられました。非常にいい書籍だと思います。このような本をこれからも書き続けていただきたいです。
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悲惨な労働!
アマゾンのサービスは便利です。 しかし、その内情は苛酷そのもの。 労働者としては、働きたくない現場です。
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Amazonについて凄くよくわかる。
倉庫で働きたいと一瞬思いましたが、血糖降下薬を飲んでいる私には無理だと悟る内容でした。事前に読んでよかったです。凄く丁寧に取材されていて読み応えがありました。
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興味深く読んだり飛ばして読んだり
潜入ルポと勤めていた人へのインタビューは前作同様興味深く読めました。 ヤマト、他運送業者のトラックにバイトとして乗り、配達動向をレポしてくれたのも読み応えあったし、某運送業者がピンポン押して不在の場合「不在票は入れない=再配達ノルマから逃れるため(再度自分の都合いい時間帯に訪問する)」などという裏テクニックも知れて(苦笑)タメになりました。 しかし海外のAmazonがどうこうとか経営者とどこどこの企業が揉めてるーだの経済誌に書かれてるような内容は早読みでした。 個人的意見ではありますが、そこまで深く知りたいわけではないので。ただ単純に「あの多数の注文をどうこなしているのか?」「FC内の様子は?」そんな事が細かく知れたらそれで良かったので。
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怖さが分かる
勧められて購入、読破しました。Amazonの闇が潜入取材によって赤裸々にレポートされています。そしてその本をAmazonで販売されていることに不思議さを感じました笑
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現代資本主義の頂点での仕事現場
資本主義下での仕事現場では「人間」=「人材」である。人材はある程度の教育を受け、効率的に仕事をこなすことを求められる。そこでは個人・名前・性別・性格などの人間としての「属性」は必要ない。一方でアマゾンという通販があることでその場所で働く人以外は「便利」を享受している。綿密な取材から紡ぎだされた貴重な記録・ノンフィクションだと思います。日本では労働組合が企業別であることで、日本の労働者の地位向上が妨げられていることもアマゾンドイツでの事例を含め取材しています。資本主義・グローバリズム・物流現場・賃金格差・待遇格差・労働組合の存在意義や産業別労働組合の必要性など考えさせられます。「物流・配送の便利・効率化」の裏側にある「現実・現場」を映し出している良作だと思います。
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確かに酷い。でも外資系企業なんてほとんどこんなものでは?
欧米人からみれば日本人(東洋人全般)なんて本音はイエローモンキーとしか見ていない。実績が悪くなった会 社は扱っている商品も社員もみんなまとめて会社ごと他社に売ってしまいます。なので胆の座っていない社長は、 本部のお偉いさんには絶対服従。ED治療薬で有名なアメリカ某社の営業本部長が日本の社長に、抗生物質を前年比 20%増の計画を提示。社長は「毎年毎年こんなにupした計画なんて不可能だ」と抗議したところ、「抗議するのが 貴方の仕事ではない。与えられた計画をどうしたら完遂できるか、それを考えるのが貴方の職務なのだ」と一蹴。 事程左様に、外資系企業なんてこんなもの。優秀な人が出世するのではなく、自分は優秀な人間であると英語で アピールできる人間が出世するのです。 外資系企業で、しんどかったら退職すればいいんです。それでなくても現在のわが国では人材不足で引く手あま たなのです。競合他社に転職すればいい。”自分の身は自分で守る”のが企業。特に多国籍外資系では・・・。
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それでも我々はアマゾンを利用してしまう
著者の「ユニクロ潜入一年」や、前回のアマゾン潜入なども読んでいます。 今回の潜入期間は非常に短いのですが、アマゾンで発生している職場死の問題などはなかなか表に出ないので非常に興味深く、また、アマゾンで働くすべての人は注意が必要です。 また、アマゾンという職場に対する感情が「世界共通」な点が読んでいて非常に面白いと感じました。 また、それに対するベゾスのコメントも「塩対応というか塩コメント」で残念です。 世界一顧客を大切にする会社というフレーズが販売のためだけのキャッチコピーになっていることがよくわかります。 本作は、海外の潜入者や関係者などにも取材をしており、これまでの潜入ルポとはまた異なった角度からの内容が有り興味深いと感じます。 マーケットプレイスでは出品者がアマゾンで販売すると言うことは、アマゾンのためのアマゾンでの販売ということが浮き彫りになっています。 それでも、我々はアマゾンを利用してしまう。 著者も同様に、頻繁にアマゾンを利用していると書いています。 便利にアマゾンを離礁している反面、その裏側で起こっていることを考えると複雑な気持ちになります。
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