新潮ドキュメント賞
しんちょうドキュメントしょう
ジャーナリスティックな視点から現代社会と切り結び、構成・表現において文学的にも良質なノンフィクション作品を顕彰する賞。
- 創設年
- 2002
- 主催
- 新潮文芸振興会
- カテゴリー
- ノンフィクション・記録文学
- 選考方式
- 選考
- 受賞対象
- プロ
- 開催頻度
- 年1回
- 発表時期
- 8月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
新潮ドキュメント賞は、一般財団法人新潮文芸振興会が主催するノンフィクションを対象とした日本の文学賞である。ノンフィクションの既刊に与えられる文学賞としては最も後発である。
賞品
- 主賞品
- 副賞100万円
- 賞金
- 1,000,000円
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 選考 | 選考委員 | — | 毎年8月に『新潮45』および『週刊新潮』誌上で発表 |
関連の賞
- 大宅壮一ノンフィクション賞
- 講談社ノンフィクション賞
- 小学館ノンフィクション大賞
- 開高健ノンフィクション賞
- 本屋大賞
公式情報
https://www.shinchosha.co.jp/prizes/documentsho/過去の受賞者
1970〜80年代のコンゴを舞台に、日本企業の進出とその影で生まれた子どもたちの歴史を追うルポルタージュ。
経済成長の陰に置き去りにされた記憶を掘り起こす。
落合博満の監督時代を、番記者として追った綿密なスポーツ・ノンフィクション。
短い言葉で選手を変え、勝てる組織をつくった監督像を描く。
日本初の民間小児ホスピスの誕生と、その運営を支える人々を追ったノンフィクション。
治療から離れて、子どもとして過ごせる時間を支える場所の記録。
巨大ネット通販企業の物流現場に著者自身が入り込み、働く人々の実態とプラットフォームの力を追ったルポルタージュ。
便利さの裏側にある労働と流通の現場へ踏み込む。
河合香織のノンフィクション。出生前診断の誤診をめぐる訴訟を出発点に、出産、障害、中絶、家族の選択を取材し、命を選ぶとは何かを問い続ける。
出生前診断の誤診から、選べなかった命と選ぼうとする社会を見つめる。
国連安保理の専門家パネルで調査に携わった著者が、北朝鮮の核・ミサイル開発を支える資金の流れを追うノンフィクション。制裁逃れの実態を一次経験に基づいて描く。
国連調査の現場から、核開発を支える資金の流れを追う。
英国の無料託児所での経験を通じ、子どもたちの貧困、階級、分断を描くノンフィクション。現場の目線から社会の亀裂を見る。
子どもたちの階級闘争:ブロークン・ブリテンの無料託児所からは、受賞歴にふさわしい密度で人と世界の関係を見つめる。
ブンヤ暮らし三十六年:回想の朝日新聞は、永栄潔による受賞・候補作品。賞の記録で作品名は確認できるが、Amazon JP、NDL OPAC、出版社公式で同名の単行本・文庫・短編集として確実に対応する書誌を確認できなかったため、雑誌号や応募原稿の識別子は採用しない。
ブンヤ暮らし三十六年:回想の朝日新聞をめぐる確認済み情報を、受賞作データとして整理する。
北関東で相次いだ幼女誘拐殺人事件を追った調査報道ノンフィクション。冤罪、捜査機関、報道の責任を問い直す。
殺人犯はそこにいる:隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件は、受賞記録と書誌確認から輪郭を整理できる清水潔の作品である。
竹中平蔵の歩みを追いながら、構造改革と規制改革が日本社会にもたらした力学を検証するノンフィクション。政治、官僚、学界、金融界が交差する現代史を描く。
改革という言葉の背後で動いた権力の構造を、長期取材で浮かび上がらせます。
伝説的柔道家・木村政彦の生涯と、力道山戦をめぐる謎を長期取材で追ったノンフィクション。戦前戦後の柔道、プロレス、メディア史が重なり合う大部の評伝である。
木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのかは、増田俊也の受賞作として、題名のモチーフから作品世界へ読者を導く。
死刑判決を受けた青年が担当検事に送った手紙を起点に、人が人を裁くことの意味を問い直すノンフィクションです。事件、裁判、家族史を丹念に追い、司法と倫理の重さを浮かび上がらせます。
裁かれた命:死刑囚から届いた手紙は、受賞時の評価点を手がかりに作品世界へ入っていける一冊です。
「少女売買:インドに売られたネパールの少女たち」は、対象に粘り強く近づき、個人の経験と社会の構造を結びつけて描くノンフィクション。具体的な現場から時代の歪みを浮かび上がらせる。
「少女売買:インドに売られたネパールの少女たち」は、対象に粘り強く近づき、個人の経験と社会の構造を結びつけて描くノンフィクション。
福岡で教師が児童に暴力や差別を加えたとされた事件を追い、報道、学校、保護者、司法の動きを検証するノンフィクション。ひとつの告発が社会的な断罪へ広がる過程を、関係者の証言と裁判の経緯からたどる。
告発はどのように広がり、誰を追い詰めたのかを丹念に追う。
フジテレビを中心とする巨大メディア企業の支配構造と、鹿内家の盛衰を追ったノンフィクション。企業、政治、資本、人脈が絡み合う過程を丹念な取材で描く。
テレビ局をめぐる権力の継承と簒奪が、日本のメディア史を照らし出す。
秘書給与流用事件で実刑判決を受けた元代議士が、刑務所での日々と事件を振り返るノンフィクション。収監生活の細部から、制度と人間の姿を描く。
刑務所の内側から、制度と自分自身を見つめ直す記録。
重大事件の加害者が心神喪失や心神耗弱を理由に刑を免れたり軽くなったりする問題を追うノンフィクション。司法、精神医療、被害者感情のずれを鋭く問う。
裁かれない殺人をめぐり、法と責任の境界を問い詰める。
加賀藩の御算用者・猪山家に残された家計記録を読み解き、武士の収入、支出、借財、冠婚葬祭を具体的な数字から描く歴史ノンフィクション。幕末維新を大事件の外側からではなく、一家の生活経済を通して見直す。
家計簿という小さな帳面から、幕末の社会と武士の実生活が立ち上がる。
ボスニア紛争をめぐる国際世論の形成に、アメリカのPR企業がどう関与したかを追うノンフィクション。戦争の勝敗を左右する情報操作の現場を描く。
銃弾だけでなく、言葉と映像もまた戦争を動かしていた。