僕がなめたいのは、君っ! (ガガガ文庫 さ 2-1)
園芸部の少年・葉ノ宮洋が、バラをまとった不思議な少女・尊莉花と出会う学園バトルライトノベル。植物型の銃や花をめぐる能力設定を軸に、奇抜な命令から恋と戦いが始まる。
作品情報
バラをまとった少女の一言から、花と能力の学園バトルが始まる。
第2回小学館ライトノベル大賞ガガガ賞受賞作。少年が目撃した植物型拳銃の戦いを入口に、花のイメージをまとった能力バトルと恋愛模様が展開するシリーズ第一作。
レビュー要約
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花を能力設定に組み込む発想や、奇抜な題名の勢いが印象に残る。王道的な展開を安心して読める一方で、強い個性をどこまで楽しめるかで反応が分かれる。
書籍情報
- 出版社
- 小学館
- 発売日
- 2008-05-21
- ページ数
- 264ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784094510706
- ISBN-10
- 4094510702
- 価格
- 88 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
僕、葉ノ宮洋がはじめて彼女を見たのは、後輩の星音紗代ちゃんと園芸部の道具を 買いに行った帰り路でのこと。そのとき視界に飛び込んできたのは、無数のバラ。 彼女は、天に向かってホログラムのように広がるバラに彩られていた。人込みに消えるバラを 思わず追いかけた僕は、彼女がファンシーな植物型拳銃で巨大な二葉と対峙する姿を目にする。 唖然とする僕に、二葉を消滅させた彼女――尊莉花は言った。 「君、あたしをなめなさい!」――な、なめる?? ど、どこを!? ●第2回小学館ライトノベル大賞・ガガガ賞受賞作!
レビュー
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蜜の味
『僕がなめたいのは、君っ!』です。 これは何かといいますと、学園異能力バトルハーレムラブコメです。たぶん。ただし、ハーレムラブコメ部分は、本巻ではさほど要素として濃くはありません。 主人公は男だけど花が好きで園芸部に所属していて、本作に出てくる異能力も植物関係のものです。花言葉なども盛り込んでいて、独自性を出す努力をしているのは良かったと思います。 花の名前とかたくさん出てきますが、知らない人にとっては全スルーしかありません。特にイラストで補強されているわけでもありませんので。 異能バトルとしては、割と普通っぽいです。珍しい部分は、植物というよりはむしろ、主人公の戦い方が、視る、に限定されている所でしょうか。 そしてなめるわけですが。 惜しいのは、なんといっても主人公のなめる設定です。続刊のこととか少年レーベルだということを考慮したら、このあたりで落ち着くのは理解できるのですが、なんとも物足りなかったです。タイトルにも入っているくらいの特徴的行為なので、もっとエロくはっちゃけてほしかった。 それでも、登場するヒロインズがイラスト含めてそれなりにかわいかったし、さらっと軽快で読みやすかったので、★4です。
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設定が特徴的
王道的ボーイ・ミーツ・ガール学園物に花(花言葉)の要素を加えた設定が特徴的で、花言葉が好きな人、ガーデナー(若い人にはあんまりいないか)などには本編以外にウケる要素がある。ただし、咲き乱れる花々を描く場面が多くなりそうなので絵師さんは苦労するかも。花族(フラワー協会)と密花という対立構図なので登場人物の創造やストーリーを膨らますには事欠かないであろう。第1巻なので舞台設定や登場人物の紹介に費やされた部分も多分にあるため、本来のストーリー展開は次巻以降に期待するところもあるが、これはこれで結構楽しめた。クライマックスはそれなりに壮大だったし(その割に少々呆気なかったが)。主人公の洋に対するヒロイン莉花の振舞いはやや尊大なツンデレ風味。洋が弱腰というか謙虚(それほどヘタレでは無いと思う)なためか、莉花は常に洋を「君」と呼ぶ。おそらくタイトルに沿っているのだろうが、効果的なところで1回だけ名前を呼ぶシーンがあり、これはなかなか上手いなと思った。もう1人のヒロイン帆鳥(中学生)は「洋さん」と呼んで清楚な印象を与えているが、当初より洋と梨花の関係を楽しんでいる耳年増である。この三位一体のバトルが見どころになるが、ラブ要素がやや淡泊なので次から期待したいところ。