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いつか憧れたキャラクターは現在使われておりません。 (ガガガ文庫 ガよ 3-1)

小学館ライトノベル大賞 ガガガ文庫部門

いつか憧れたキャラクターは現在使われておりません。 (ガガガ文庫 ガよ 3-1)

詠井晴佳

VRキャラクターとして作られた響來との再会をきっかけに、理想と現実のあいだで自分の輪郭を探し直す青春ファンタジー。

青春ファンタジーVR葛藤

作品情報

理想の自分と、なれなかった自分がぶつかり合う。

第17回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作。15歳のころに作ったVRキャラクター・響來が19歳の成央の前に現れ、成央と俐乃が理想像と現実の距離に向き合う物語。

レビュー要約

  • 武内崇の講評では、作品の核にある「居場所」というテーマの鮮度と、現実と理想の揺れを捉えた瑞々しさが評価されている。

  • 読者は、VRキャラクターとの再会を軸に自分の過去や感情を見つめ直す構成と、刺さり方の強い青春感を評価している。

書籍情報

出版社
小学館
発売日
2023-07-19
ページ数
344ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784094531336
ISBN-10
4094531335
価格
858 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

いくつキャラをこえれば、私は私になれる? 15歳の時に明澄俐乃のために作ったVRキャラクタ-≪響來≫。ただのキャラクターであったはずの彼女が19歳の成央の前に現れた。 響來の願いで再会する成央と俐乃。19歳の俐乃は芸能人となり、誰よりも輝きを放っていた。居場所を求め、傷つきながらも一人走り続ける彼女を見て、成央は15歳に置き去りにした感情を思い出す。 保健室で見た、「はじめて」の瞬間。 二人だけしか知らない、甘い時間。 そして、叶えられなかった約束。 鮮明に、克明によみがえる憧れと葛藤の欠片たちは、成央に突き刺さる。 19歳の現実と理想に向き合う中で、二人は本当になりたかった自分と、なれなかった自分を思い出していきーーやがて、響來が現れた本当の意味を知る。 第17回小学館ライトノベル大賞受賞作。キャラクターと葛藤が紡ぐ、優しくも切ない青春ファンタジー。 【編集担当からのおすすめ情報】 第17回小学館ライトノベル大賞で優秀賞に選ばれ、審査員を務めた武内崇先生にも高評価を得た今作。 「自分」という、世界中で最も価値が曖昧な存在に迷う人々に贈るキャラクター賛歌です! 「本当になりたい自分」と「なれない自分」その間で誰も抱く葛藤に優しく寄り添ってくれる快作となっております。

レビュー

  • 斬新な切り口

    切り口が面白い作品で途中からグイグイ引き込まれました。。 中学2年の娘に読ませてあげたら同じ反応でした。

  • 「おやすみ、あの日の変われない花」

    何処にもいけないような十五歳の青春の息苦しさを寄せあって、一緒に音楽活動に明け暮れた成央と明澄。四年の時が経ち、芸能人になった明澄にたいし、成央は何者にもなれず平凡な毎日に埋没しながらそれなりに器用に暮らしをいとなんでいた。 そんな成央の前に現われたのは、成央が十五歳の頃に明澄のために創りだしたVRキャラクターの「響来」だった。 「響来」は泣きだしそうに訴える。 「パパもママも堕落しやがって」 人間は時が経つにつれて、変わり続けていきます。新たな環境、人間関係、まわりからの要望に順応するため、なにかを諦めたり新たな道を模索したり。それを「成長」ということで、諦めた感情に折りあいをつけることがあります。 そんな「諦め」を許さないのが、「変わることのできない架空のキャラクター」です。 キャラクターというと、どんなものを想像するでしょうか。アニメ、漫画の登場人物。VRみたいな、造りだされた架空の人物像。アイドル。ですが、こちらの小説のなかでは「あらゆるひとがキャラクターを持っている」と語られます。 「キャラクター」とは「アイデンティティ」です。いわゆる、そのひとをそのひとたらしめる要素。「勉強ができて頭がいい」「スポーツが苦手」「あかるくて誰とでも友達になれる」といった個性の集合体が「キャラ」です。でもそれは、その個人が意識して創りだせるもの、そう振る舞おうと努力してなっているものでもあります。ですが、「勉強ができなくなっても」「スポーツが得意になっても」「落ちこんで暗くなっても」現実に生きている人間はその個人であり続けることができます。 だから人は変わっていける。変わってなお、「変わらないもの」を持ち続けていけるのです。 これから変わっていこうとする中高生、変わってしまったことに後ろめたさを抱えている大学から社会人にかけて。幅広い読者様に読んでいただきたい小説だと感じました。 場景を通じて感情の機微を表現する文章の美しさもまた、素晴らしかったです。 小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作にふさわしい、最高の青春小説でした。

  • 題名からいい

    読み進めて最初からグッと引き込まれた

  • 肯定も否定もされない

    説教くさい話かもと思っていましたが、全くそんなことはなかった。無理して前に進む必要もなくて、ただ今自分がやりたことからは目を背けてはいけないんだと、そう言われた気がします。エンディングまで読んでいて心地よかったです。

  • 表紙でやられて正解

    この素晴らしい表紙から感じ取れるすべてが詰まっている小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作。 どこまでも閉じられた、二人だけの大切な宝箱を覗いたような青春濃度高めのエンタメ小説。 胸を締めつけるような文章に、知らず知らずのうちに自分を重ねてしまう。少しでもバランスを崩せば壊れてしまいそうな危うさと儚さを内包したどこか文芸チックな文体。 こんな青春を送りたかったな、よりも強く、読んでるうちにだんだんと主人公と一緒にその千切れそうな葛藤を味わってる感覚が不思議。 誰だって一度は中学や高校時代、無理して自分らしくない自分を演じたことがあると思う。それをして失敗した経験があると思う。 ぜひあの時の自分を思い出して読んで欲しい。 全ての葛藤者に送られる新たな時代の青春ファンタジー。 それでいて終盤はモロ激アツ展開。作者の好きなもの全部詰め込みました的な演出がエモすぎる(特にボカロ好きには堪らんと思う) 個人的には大当たり。ガガガらしい、切なくて熱いエモーショナルな一作。 すごく良かった。

  • 大人になるにつれて移り変わっていく「キャラクター」をテーマにしたお話

    職場では猫をかぶったように振る舞って、たまの休みは親友たちと深夜のカラオケで大騒ぎ。 そんな「キャラクター」の使い分けは、生きている限り誰にでも付きまとうもの。 本作の主人公とヒロインも、たくさんの「キャラクター」にぶつかります。 かつて憧れていたはずのキャラクターに、周囲や社会から期待されるキャラクターに。そして、おのずと変わってしまう自分というキャラクターに。 悩み、もがき、葛藤の果てに、二人がたどり着いた答え。そして彼らが生み出したキャラクターである「響來」のメッセージには、強く心に響くものがありました。 詩的かつ、すとんと胸に収まってくる鮮度の高い文章も魅力的です。 レーベル的にはライトノベルではありますが、生まれてから十五年、十九年……それよりもずっと長い時間を、変わる自分とともに歩み続けてきた人たちにも、おすすめできる作品です。

  • 微妙

    設定は面白かったし文章も良いが、後半の展開が少し微妙で残念

  • たのしい

    たのしい

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