作品情報
存在も不在も望む愛が、恋愛の輪郭を静かに歪ませていく。
江國香織の恋愛小説。妻、夫、少女、母の視線が交差し、誰かを所有したいという感情が、穏やかな生活の表面を揺らす。甘さだけではない恋の苦さを、抑制された言葉で描く。
レビュー要約
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関係の歪みを美しい文体で描く点が読まれている。淡々とした語りの奥で、愛情と欲望が危うく絡むところに強い印象がある。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 2010-02-26
- ページ数
- 339ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-13
- 9784101339269
- ISBN-10
- 4101339260
- 価格
- 693 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
私は彼のすべてを望んだ、その存在も、不在による空虚さも――。45歳の翻訳家・柊子と15歳の美しい少女・美海。そして、大胆で不穏な夫。彼は天性の魅力で女性を誘惑する。妻以外のガールフレンドたちや、無防備で大人びた美海の心を。柊子はそのすべてを受け容れる、彼を所有するために。知性と官能が絡み合い、恋愛の隙間からこぼれ出す愉悦ともどかしさを描く傑作長編小説。
レビュー
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がらくた
難しいことはよく分からないですが、 読んでて楽しかったです。 良い意味で消化不良なかんじで終わったので来年あたりに再読しようと思います。 浮気とかに抵抗の強い人は読まない方が良いと思います
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最高な夫婦関係とは何かを考えさせられる
自分に女性が好感を持つことにゆるぎない自信があり、そのため女性に対して常に余裕をもって過不足なく反応でき、無理なアプローチはしないが、微妙なサインも見逃さない。サービス精神にあふれ、マメに相手との接点を保ち続ける。それなりの社会的地位があり、時間的な自由度もあり、当然ある程度の収入もあり、相手がこちらに対して期待を抱くときは躊躇なく行動を起こせる。強靭な肉体を持ち、どんなに疲れていても女性の要求にこたえることが可能で、もちろん女性の体を知り尽くしているので、精神的・肉体的な両面で常に女性を満足させることができる。宮沢賢治じゃないが、そんな男に私もなりたい……とは思う。 このお話は、そういう女性(作者?)の理想を体現したような原さんを中心に展開する。幸運にも原さんと結婚することができた柊子は、いつまでたっても大恋愛の真っ最中で、嫉妬の炎にあおられつつ、なお狂い咲くような熱い夫婦生活を送っている。 『神様のボート』を先に読んだので、そうか、『神様のボート』は、柊子がいたので、原さんと結婚できなかった何人かの女性のうちの一人の話だったのか……と気が付いてしまった。気が付くことによって、救われた部分も多かった。というのは、最高な恋愛から最高の夫婦関係に続いていくと大変なことがよくわかったから。 今回の話も面白かったです。
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江國香織LOVE
江國香織さんのファンですから。購入せずにはいられません。 タイトルにも心惹かれました。
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危うい均衡を保つがらくたたち
表紙の絵のように美しい世界が広がる。 世界観はとても美しい。 しかし、その世界に入り込むのは難しい。 気づくと、同じ文章を繰り返し読んでしまうくらい読みづらかった。 こんなにも読みづらい江國香織は初めてかもしれない。 何もしないことを選んだ桐子、夫を愛することだけを生きがいにする柊子、妻だけでは満足できない原、大人たちとしか交わらない美海。 出会っても、会話をしても、交わっても…どこか不可解で馴染めない登場人物たち。 誰にも共感せず、感情移入することなく読了してしまった。 かといって、まったく面白くないのかと言われるとそうではない。 がらくたには魅力があるのだ。 羨望とは違うのだが、危うい均衡を保つがらくたには美しさがあり、儚さがあり、そしてまぶしいくらいの光がある。 そこに惹きつけられて読んでしまう…そんな物語なのかもしれない。
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がっかりです。
江國作品はどれも大好きでした。 共感できなくても、不倫がテーマでも毎回別世界に行ったようで楽しめました。大人の恋愛小説でした。 ただこの作品だけはものすごく後味が悪くがっかりです。 別世界に行くどころかものすごく気持ち悪くなり読んだあと三日間ぐらい変な気分でした。 ラストが違う結末だったらこんな気持ちはなかったと思います。 とにかくラストが本当にがっかりです。少女にあんな真似させないで。 読まなきゃよかった。小説を読んでこんなモヤモヤ嫌な気持ちになるなんて最悪です。読んでいた時間が勿体ない。 これは恋愛小説じゃないと思います。
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表紙の評価です
どこか不思議な表紙に思わず手にとってしまいました。中身は…クタクタ
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中に入らずに
外から見てる分にはとてもおもしろい人達だと思いました。 僕は原さんの気持ちも柊子さんの気持ちもミミちゃんの気持ちもとてもよくわかった気がしました。 一風変わった生活の中にいるけれど、芯の部分はとても普通の一般的な感情を抱いている。 なのにこんな日常をあえて求めている。自分の存在を確認できる場所をそこに求めている。しかもそれを本能的に。個人的にはそう思いました。 僕は変わっているし、男なのでそう思うのかもしれませんがこんな生活はありだと思いましたし、柊子さんもミミちゃんも好きですし、原さんからはいろいろ学べることも多そうでおもしろい人に感じて、いいバランスの関係だと思いました。 三人の関係がミミちゃんの若さによって崩れないことを願います。
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これも江國さん
大人の恋愛小説だと思う。 不倫やスイートリトルライズが苦手な方はオススメしません。 私は、結婚したら、一人の人と一緒に居られたら幸せだと 思うし、不倫は肯定しませんが、自分と全く違った価値観が 有ってもありだと思う。 主人公は結婚していて、旦那さんを心の底から愛しているし 愛されているけど、旦那さんは普通に複数の愛人の居る人。 1番は奥さんだけど、恋愛は自由な方。 さらに、奥さんにも気に入った方がいたら、遊んでおいでと セッティングまでしてくれる。(本文では遠くに出掛けておいでと言う) そこに、旅先で出合った高校生と主人公の母親とが主な登場人物。 お互いを尊重し、ヤキモチですら、生活のスパイスと捉えるような自由さには びっくりすると同時に、凄いなぁと思ってしまったりする。 愛人の気持ちもあるから皆納得とは一概には言えないが、お互いが良いのであれば これも一つの愛の形だと思う。私は読んでいて面白かった。 自分に出来るかは、別にして、ある意味、究極の理想系なのではと思った。
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