作品情報
失踪した女性の足跡は、カード社会の暗部へと刑事を導いていく。
新潮文庫版は山本周五郎賞受賞作として刊行。社会派ミステリーの緊張感と、債務に追い詰められる人間の切実さを結びつけた宮部みゆきの代表作。
レビュー要約
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社会問題を物語の中心に据えながら、失踪者を追う謎解きの力で読ませる点が高く評価されている。結末の余白を強い余韻として受け止める読者が多い。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 1998-01-30
- ページ数
- 590ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-13
- 9784101369181
- ISBN-10
- 4101369186
- 価格
- 1210 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して――なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者なのか? 謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。
レビュー
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思いっきり楽しんでください。
どんでん返し返しあり、いろいろな意味でスリルある宮部みゆきさん逸品の作品である。
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面白いけど終わりが惜しい
やっぱり終わり方がスッキリしない。 十分面白かったし3日で読んでしまったが、これが松本清張なら最後は犯人に動機を喋らせてくれるはず‥ 喬子が用意周到な女というのは分かったが、いかんせん本人が話さないので、本当にそんな緻密な女性いますか?(宮部みゆき以外に‥)と思ってしまった。借金取りに追われるような暮らしは確かに人に極端な選択をさせるかもしれないけど、そもそもこんな計画を立案実行できるかなあ〜 それと、家政夫という特殊な仕事の井坂の特殊性って、全体の構成からしてどういう必要性があったのかいまいち分からなかった。甥っ子も二度と出てこなくなったまま、喬子にも動機を語らせないというのが、よくある推理小説の型から外れているので、やっぱりちょっとモヤッとした。 そんな感じでわざわざ人にオススメするほどではないけど重厚で面白かったです。最近読んだ東野圭吾のブラックショーマンの本が商業的すぎて(キャラクターがほぼガリレオ、ワンパターンで)挫折したので、やっぱり本ってこうじゃないとねと思いました。このぐらいは読ませてほしいです。
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自己破産の恐さ。
読書好きの皆様。大人気だけど苦手な作家さんていますか? 私は宮部みゆきがちょっと苦手で。 読者に委ねる系の話は嫌いではないのですが宮部作品は「え、ページ数もうないけどめっちゃ盛り上がってるここで終わるの?」ってことが多い気がして‥。でもそれだけ面白くて読者に一気に読み進める筆致があるということなんでしょうね。 このお話は、めちゃくちゃ美人なのに家の借金のせいで常に借金取りに追われる不遇な人生を送る女性、彰子が出てきます。 墓地ツアーで仲良くなった同じくらいの女性が全く身寄りがないと知り、その女性を殺して戸籍を乗っ取ります。 条件の良い男性と知り合い婚約まで漕ぎ着けますがある日彰子は突然姿を消します。 男性は親戚の元刑事の叔父に探偵役を頼みますが‥。 90年代初頭、クレジットカードによる自己破産が社会問題になっていた頃のお話。 彰子は恐ろしい女ですが、婚約者の男性が彰子に誕生石を贈ろうとしたときに「誕生石じゃなくてエメラルドがいい」と言うシーンが好きです。嘘で塗り固められた人生ですが、誕生石だけは自分の本当の誕生石が欲しい、というところが女性だなぁ、って思ってしまいます。 これ、映画は彰子が佐々木希ちゃんなんですよね。できるんか?って思って驚愕しましたが、よく考えたら彰子って回想シーンばかりでほとんどセリフないから大丈夫か(笑)
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美しく余韻を残すラストシーンがまるで理解できない方々
発表されてから30年以上、これを超えるミステリーはない(IMO)。 僕はこの作品のラスト20ページを、今でも読みかえす。 そして何回読んでも心臓がバクバクし、手がふるえてしまう。 結末はいやというほどわかっているのに… ラストシーン、これほど完璧な終わり方はないと思ってる。 実に美しく、言葉を失うほど完成され、生涯消えることのない結末だ。 魂のさけびが永遠に残る傑作中の傑作。 ところが、 「なんでそこで終わってしまうんだ!」 「その後が気になるじゃないか!」 「最後がスッキリしない」 こういう人もいる。 そう感じてしまう人は、この本を答えがない謎解き本としか思ってないんだろう。 あるいは、こういう余韻を残す名人技法がまるで理解できないのだろう、、、かわいそうに。 この作品は、「誰が犯人か」より「なぜそうなったのか」が重要だ。 犯人の生い立ち、苦しみを知り、 逃げ場のない社会のシステムに、じわじわと追い詰められる恐怖、 血走った目で書類をめくり続ける姿に、気づけば自分のことのように引きずり込まれ、そして戦慄をおぼえる。 トリックや謎解きより、そちらが核心だ。 だってこれはクイズ本ではなく文芸書、「小説」なんだから。 600ページに及ぶ積み重ねのすべてが、このラストのワンシーンのために存在している。 山本周五郎賞に燦然と輝く、ミステリー「小説」の不朽の名作だ。
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最高のミステリーです!
読むたびに引き込まれる、私の愛読書です。 個人的には、ラストがはっきりしない「ご想像にお任せします」的な作品は本来好きでないのですが、この作品に関しては完璧な終わり方だと思います。 読み進めるうちに、喬子という女性の生い立ち、生き様、内面を知ることになり、そして、いつの間にか読み手が喬子に同情し、彼女に会ってみたいという気持ちにすらさせられる・・・そんな宮部みゆき氏のテクニックが素晴らしい。 ラストシーンの対面時、レストランに現れた彼女についてあれ以上描かなかったのは、「それを敢えて描かなくても、読者はもう想像がつくだろう」という理由だったと私は確信しています。 宮部氏はそれよりも、「私だったらどんな言葉を彼女に投げ掛けるのか?」という疑問を自分自身に問うことを求めているように思います。 特別な余韻を残す、ミステリーとして最高のラストです。
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薄気味悪い背乗り
『火車』を読み終えて。 年末年始から読み始め、読了まで2週間ほど。 失踪した婚約者を追ううちに、全く別人の名前と入れ替わっていたという事実が浮かび上がる——。そのスリリングな展開に、一気に引き込まれました。 宮部みゆきさんの文章は癖がなく、スッと頭に入ってくるのが心地よいです。 結末については、私を含め「その後」が気になってモヤッとする読者も多いかもしれません。しかし、この物語の核心はあくまで「失踪者を見つけ出すこと」。それ以上の描写は、蛇足になってしまうのでしょう。 一つの手がかりから新たな展開が紡ぎ出されるたびに、興奮と焦燥が入り混じる。刑事たちの地道な、そして途方もない作業の繰り返しを追体験するような読後感でした。 これまで時代小説も数冊読みましたが、本作のように「日常に潜む闇」に鋭くスポットライトを当てる宮部さんの視点が、改めて好きだと感じる一冊でした。
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良き
高田純次が薦めていたので購入しました!
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読めなかった
物語の緩急弱くて最後まで読めませんでした
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