日本の文学賞

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山本周五郎賞 やまもとしゅうごろうしょう

第6回(1993年)

大衆文学時代小説

受賞者

4名
宮部みゆき みやべ みゆき 受賞

休職中の刑事が、失踪した女性の足跡を追ううち、カード社会と自己破産の闇へ踏み込んでいく長編ミステリー。消えた女の謎を通じて、名前、生活、信用が奪われる恐怖を描く。

失踪した女性の足跡は、カード社会の暗部へと刑事を導いていく。

590ページ
失踪事件カード破産現代社会の闇
池宮彰一郎 いけみや しょういちろう 候補

赤穂事件を、義士伝の美談ではなく周到に準備された軍事行動として描き直す歴史小説。大石内蔵助の策謀と藩士たちの面目が、緊迫した政治劇として立ち上がる。

忠臣蔵の定型を破り、討入りを戦として見つめ直す。

323ページ
忠臣蔵歴史の再解釈武士の面目
高村薫 たかむら かおる 候補

元IRAテロリストの死を発端に、顔のないスパイ《リヴィエラ》をめぐって各国情報機関が暗闘する国際諜報小説。東京、英国、アイルランドを結ぶ謎が、緻密な構成で展開する。

顔のないスパイの名が、国境を越えた暗闘の引き金になる。

485ページ
国際諜報IRA情報機関の暗闘
中島らも なかじま らも 候補

アフリカの呪術、テレビ文化、家族の崩壊と再生を大胆に混ぜ合わせた長編。怪奇と笑い、民俗学的な興味、サイキックな冒険が、奔放な物語として疾走する。

呪術とメディアと家族の物語が、異様な熱を帯びて走り出す。

296ページ
呪術家族の再生怪奇冒険