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第26回(1987年) 受賞受賞作: 我らが隣人の犯罪
隣家の犬の鳴き声に悩まされる家族の騒動を、ユーモアとミステリーの手つきで描く表題作を含む短編集。身近な生活の困りごとが、犯罪小説らしい仕掛けと温かな人間観察へ変わっていく。
我らが隣人の犯罪は、宮部みゆきの表現の核を伝える一作である。
229ページ日常ミステリー家族隣人関係ユーモア
宮部 みゆき
みやべ みゆき
Miyabe Miyuki
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1960-12-23 (東京都江東区深川)
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 居住地歴
- 東京都江東区深川(出身・創作活動の拠点)
経歴
- 職業
- 小説家
- 活動期間
- 1987年〜
- 所属
- 日本推理作家協会, 日本SF作家クラブ(2001年時点で会員), 大極宮(現・ラクーンエージェンシー)
- 所属団体
- 日本推理作家協会, 日本SF作家クラブ(2001年時点で会員、のち名簿にない)
- 影響を受けた人物
- ルーマー・ゴッデン(児童・怪奇小説), 山本周五郎(時代小説), 永井路子(時代小説), 荒俣宏(怪奇・幻想文学の編集・紹介)
- 影響を与えた人物
- 後続の女性ミステリ作家や現代日本のミステリ作家群
- ノミネート
- 第105回直木三十五賞 候補(龍は眠る), 第106回直木三十五賞 候補(返事はいらない), 第108回直木三十五賞 候補(火車), 第115回直木三十五賞 候補(人質カノン), 第116回直木三十五賞 候補(蒲生邸事件)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京都立墨田川高等学校 | — | — | — | — | 日本 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1987 | オール讀物推理小説新人賞 | 我らが隣人の犯罪 | — | 文藝春秋(オール讀物) | Winner |
| 1989 | 日本推理サスペンス大賞 | 魔術はささやく | — | 日本推理サスペンス大賞選考委員会 | Winner |
| 1991 | 吉川英治文学新人賞 | 本所深川ふしぎ草紙 | — | 吉川英治文学新人賞委員会 | Winner |
| 1992 | 日本推理作家協会賞 | 龍は眠る | — | 日本推理作家協会 | Winner (co-winner) |
| 1993 | 山本周五郎賞 | 火車 | — | 山本周五郎賞選考委員会 | Winner |
| 1997 | 日本SF大賞 | 蒲生邸事件 | — | 日本SF大賞選考委員会 | Winner |
| 1999 | 直木三十五賞 | 理由 | — | 直木三十五賞選考委員会 | Winner |
| 1999 | 日本冒険小説協会大賞(国内部門大賞) | 理由 | — | 日本冒険小説協会 | Winner |
| 2001 | 毎日出版文化賞(特別賞) | 模倣犯 | — | 毎日新聞社 | Winner (Special Prize) |
| 2002 | 司馬遼太郎賞 | 模倣犯 | — | 司馬遼太郎賞選考委員会 | Winner |
| 2002 | 芸術選奨(文部科学大臣賞) | 模倣犯(業績) | — | 文化庁・芸術選奨運営委員会 | Winner |
| 2007 | 吉川英治文学賞 | 名もなき毒 | — | 吉川英治文学賞選考委員会 | Winner |
| 2008 | ミルドレッド・L・バチェルダー賞 | BRAVE STORY(英訳版) | — | アメリカ図書館協会(ALA) | Winner |
| 2022 | 菊池寛賞 | 業績(総合) | — | 菊池寛賞運営委員会 | Winner |
受賞・候補エディション
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第2回(1989年) 大賞受賞作: 魔術はささやく
『魔術はささやく』は、宮部みゆきによる受賞作で、題名が示す人物・場所・出来事を手がかりに、人間の選択や時代の空気を描く作品である。物語性のある作品では登場人物の関係と転機を、評論・ノンフィクションでは対象への観察と論点の積み重ねを軸に読ませる。
『魔術はささやく』は、受賞時代の問題意識と著者の視線が交差する一作である。
時代と個人記憶社会人間関係
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第13回(1992年) 受賞受賞作: 本所深川ふしぎ草紙
宮部みゆき『本所深川ふしぎ草紙』は、本所七不思議を題材にした連作時代ミステリ。岡っ引きの茂七を軸に、怪異の気配と下町の人情を重ね、江戸の暮らしに潜む謎を解いていく。
怪異の影をたどれば、江戸下町の人の情が見えてくる。
234ページ時代小説本所七不思議人情捕物
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第45回(1992年) 受賞受賞作: 龍は眠る
死亡事故に遭遇した青年と、超能力を持つ少年の出会いから始まる長編ミステリ。真相を追う過程で、能力を持つ者の孤独と社会の不安が浮き彫りになる。
少年の言葉が事故の闇を開き、見えない力を持つ者の孤独を照らす。
537ページミステリ超能力孤独事故
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第6回(1993年) 受賞受賞作: 火車
休職中の刑事が、失踪した女性の足跡を追ううち、カード社会と自己破産の闇へ踏み込んでいく長編ミステリー。消えた女の謎を通じて、名前、生活、信用が奪われる恐怖を描く。
失踪した女性の足跡は、カード社会の暗部へと刑事を導いていく。
590ページ失踪事件カード破産現代社会の闇
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第18回(1997年) 受賞受賞作: 蒲生邸事件
『蒲生邸事件』は、宮部みゆきによる作品で、1997年の日本SF大賞で受賞対象となった。毎日新聞社から刊行された作品として読まれている。
日本SF大賞で受賞対象となった『蒲生邸事件』。
427ページ
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受賞作: 理由
『理由』は、宮部みゆきによる大衆文学、小説の作品。直木三十五賞で評価された作品として、作者の関心や時代性が表れた一作である。
直木三十五賞で注目された、宮部みゆきの個性がうかがえる作品。
573ページ大衆文学小説直木三十五賞
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第17回(1998年) 受賞受賞作: 理由
高層マンションで起きた一家殺害事件を、多数の証言から組み立てる社会派ミステリ。都市、家族、所有の問題を浮き彫りにします。
高層マンションで起きた一家殺害事件を、多数の証言から組み立てる社会派ミステリ。
574ページ社会派ミステリ証言都市家族
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第55回(2001年) 特別賞受賞作: 模倣犯
『模倣犯』は、宮部みゆきによる作品。毎日出版文化賞の2001年回で特別賞に選ばれ、同時代の文学・出版の中で評価された。
毎日出版文化賞で特別賞となった、宮部みゆきの『模倣犯』。
726ページ文学賞人間物語
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第5回(2001年) 受賞
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第52回(2002年) 受賞受賞作: 模倣犯
連続誘拐殺人事件とそれに翻弄される被害者家族、報道、地域社会を描く大作ミステリー。劇場型犯罪の恐怖だけでなく、事件が人々の記憶と生活を侵食する過程を丹念に追う。
ひとつの犯罪が、家族、報道、社会の言葉を巻き込みながら巨大な闇へ広がる。
584ページ劇場型犯罪家族メディア現代ミステリー
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第41回(2007年) 受賞受賞作: 名もなき毒
杉村三郎シリーズの一作で、身近な悪意と社会のひずみが事件を通して浮かび上がる長編ミステリーです。毒という題名が示す通り、目に見えにくい害意が人間関係を侵していきます。
名もなき毒は、宮部みゆきが長編ミステリーとして形にした受賞作です。
489ページミステリー悪意家族と社会
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第8回(2015年) 2位受賞作: ソロモンの偽証
「ソロモンの偽証」は宮部みゆきによる受賞作です。賞の選考対象となった作品として、タイトルが示す主題や人物の動きに焦点を当てながら、読者が作品世界へ入りやすい構成で読ませます。
ソロモンの偽証を手がかりに、作者の視線と物語の核へ近づいていく一作です。
受賞作現代文学人物描写記憶と時間
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第70回(2016年) 受賞
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第76回(2022年) 受賞
作品
代表作
火車
1992年 推理小説(社会派)カードローン・多重債務による消費者問題と、身元不明の女性をめぐる謎を描く社会派ミステリー。
- [テレビドラマ(スペシャル)] 火車(ドラマスペシャル) (2011)
- [映画(韓国)] 火車 HELPLESS (2012)
- 英訳 'All She Was Worth'
理由
1998年 推理小説(群像劇)ある殺人事件を多視点で描き、真相と人間関係を浮かび上がらせる群像劇的ミステリー。
- [テレビドラマ / 映画化(WOWOW→劇場)] 理由(WOWOW放送・劇場公開) / 大林宣彦 (2004)
模倣犯
2001年 推理小説(長編)大量殺人をめぐる現代社会の闇、メディアと犯罪の関係を描いた超大作。
- [映画] 模倣犯(映画) / 森田芳光 (2002)
- [テレビドラマ(連続)] 模倣犯(テレビドラマ) (2016)
名もなき毒
2006年 推理小説(杉村三郎シリーズ)警察小説の要素を持つミステリー。市井の人々と犯罪の接点を描く。
- [テレビドラマ(連続)] 名もなき毒(ドラマ) (2013)
ソロモンの偽証
2012年 現代長編(法廷・学園)学校での不可解な事故(死)を発端に、生徒たちが巻き起こす“裁判”を描く三部作の大長編。
- [映画(前編・後編)] ソロモンの偽証(映画) (2015)
- [テレビ(WOWOW・連続ドラマ)] 宮部みゆき『ソロモンの偽証』 (2021)
ブレイブ・ストーリー
2003年 ファンタジー(児童・ヤングアダルト)少年が別世界へ旅立ち成長するファンタジー。児童文学的な要素と冒険が融合。
- [アニメ映画] ブレイブ・ストーリー(映画) / 千明孝一 (2006)
- 英訳 'Brave Story'(Alexander O. Smith 訳)
全著作
- パーフェクト・ブルー
- 火車
- 龍は眠る
- 理由
- 模倣犯
- ブレイブ・ストーリー
- ソロモンの偽証
- 名もなき毒
翻案
- 多数の作品がテレビドラマ・映画・舞台・アニメ・漫画化
- ゲーム原作・ノベライズ(ICO の小説化など)
作品の翻訳
- 火車 → All She Was Worth(英訳)
- ブレイブ・ストーリー → Brave Story(英訳)
- 英雄の書 → The Book of Heroes(英訳)
- R.P.G. → Shadow Family(英訳)
作風・主題
- 文体
- 多視点で語る群像劇的な構成会話を重視し説明を最小限にする描写日常描写の精緻さ社会問題を取り込むリアリズム(初期は超常要素も)
- 頻出モチーフ
- 普通の人が被害者になる設定集団心理・同調圧力身元・記憶・アイデンティティの問題江戸時代の人情や怪談(時代小説群)
評価・遺産
幅広いジャンルで活躍する現代日本を代表する作家の一人。社会派ミステリーから時代小説、児童ファンタジーまで守備範囲が広く、映像化や翻訳も多く行われた。受賞歴・選考委員歴も豊富で、日本のポップカルチャーや文学界に大きな影響を与えている。
関連学会
- 日本推理作家協会
- 日本SF作家クラブ(旧所属)
大衆文化への影響
- テレビドラマ・映画化による広範な認知
- アニメ映画『ブレイブ・ストーリー』やゲームノベライズの影響
引用
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視点にブレがなく、だれが本当のことを言って、誰が嘘をついているか、調べてみなくちゃわからないというルール。なら私にはミステリーだと定義している。
出典: インタビュー/著作に関する発言(宮部みゆき) (2002年)
豆知識
- コンシューマーゲームの熱烈なファンで、ICOの小説化などゲーム関連の仕事もしている。
- ワープロが創作のきっかけになったと公言している。
- 事務所名『大極宮(だいきょくぐう)』は所属作家3人の姓の一字ずつをとって命名。
- ペンネーム変更前は「山野田みゆき」を使用していた。