日本の文学賞

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イラハイ (新潮文庫 さ 34-1)

日本ファンタジーノベル大賞

イラハイ (新潮文庫 さ 34-1)

佐藤哲也

第5回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。古代的な世界観を背景に、対話形式を交えたファンタジー小説。

ファンタジー王国言葉遊び

作品情報

架空王国イラハイの滅亡をめぐる、言葉遊びに満ちた異色ファンタジー。

新潮社刊行の作品で、のちに新潮文庫でも読める。古代王国の興亡を独特の文体で描く。

書籍情報

出版社
新潮社
発売日
1996-09-01
ページ数
317ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784101403212
ISBN-10
410140321X
価格
897 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

Amazon.co.jp: イラハイ (新潮文庫 さ 34-1) : 佐藤 哲也: 本

レビュー

  • 物語には始まりがあって、終わりがある、その意味において…

    もうめちゃくちゃ面白いです。 バルタザール〜(奥様が書かれているんですね)を読んだら、アマゾンに勧められたので読みました。 イラハイという架空の国における、群像劇、というよりアフォリズム集、というより、寓話のような滑稽噺です。ファンタジー小説というか、思弁小説です。 この小説の面白さは、物語の構成と、デティールにあります。 構成としては、かなりトリッキーで、「主人公の生まれる前から主人公に事件が発生する前迄」にかなりの部分をさいてます。 そこでは古典やら寓話やらにありそうな文体で、あり得ないようなイラハイの歴史を面白おかしく書いています。 夫々の逸話が事細かで尤もらしいので、イラハイが実際ありそうな気さえします。 で、いやいや、何で自分はこんなありもしない国の歴史に詳しくなっているんだ、と思っていると終盤に向かって一気に収束していきます。 それがもう、見事です。 全体的にものの見方や、文章表現(数字を意識しておられるところ、必ず会話に対比が入るところ)も面白いのですが、 著者の方が元々コンピュータ関連の会社に居られていた、という記事を見て納得しました。

  • 私には難しかったのか…

    大好きな伊坂幸太郎さんがどこでおすすめしていたので きっと相当面白いんだろうと思って手に取りましたが、 少々読み進めるのに時間がかかりました。 読んでも頭にスッと入ってこなかったんです。 きっと私が読むに値しなかったんでしょう… 読み終わっても何も残りませんでした。

  • 手に入らなかったんです。

    佐藤哲也を新潮文庫が排除したために、幻の一冊でした。ありがとう。

  • 面白がれるまでの根気が必要??

    懐かしいな。この本。 まだ少女だった私が、当時好きだった「ファンタジー」というジャンルだけで手に取った作品でした。 1回目読了後。「なんだこれ、つまんない、意味がわからない…でもなんか気になるんだよな…もう一回読むかぁ」 間髪入れず2回目読んでの感想。「やっぱりなんか、わかんない…けど気になるな…うーん。なんでなんで?」 しつこく読むぞ3回目「よし、こうなったらもう、くどい文章はその場で2回でも3回でも読み返す! わかるまで読んでやろうじゃないか!」 そして、結果わかったこと。 格調高い文体にごまかされたギャグ小説なんだ、これ!(成長した今は、もっと意味ある作品だと思っていますが) そしてケラケラ笑いながらこれを読むようになり、大好きな作品となりました。 くどいものに耐え切れる根気のある方にオススメかな? だって、「物語が始まる」のが、全体の半分くらい読み終わってからなんですもの。確か… (どういうことかは本を読んでのお楽しみ) 理性の統制が利かない思考を、そのまま出すって難しく怖いことです。 明け方に見る夢の支離滅裂さのよう。イラハイ国、サバキヤ国はまさにその支離滅裂さの中に存在しています。 これをエンターテインメントとしてまとめ上げる…その作業を鮮やかにやってのけただけで、本当にこの作品は価値があるのだと思います。 みなさんも、ぷんぷん臭うくどさを乗り越えて、不気味でハチャメチャな世界に大笑いしてみませんか。 かなり人は選ぶと思いますけども…(笑)

  • これはファンタジーではない。素晴らしい歴史書なのである。

    遙か昔に滅んだ王国イラハイ。 巨大なオジャマリ山脈の麓に拡がるイラハイの興隆と衰亡。 そして運命に翻弄される人々の不条理に満ちた物語。 これはファンタジーではない。 1個の王国興亡を描いた、素晴らしい歴史書なのである。 ただ、その王国が実在しなかっただけだ。 と、作品を評した人がいるらしいが、作品世界に取り込まれた人は皆、 こんな気持ちになるのではないだろうか。

  • この、オオボラフキめ!面白いじゃないか!

    反復の多い文体がはじめは鼻につき、退屈したものの、中盤マタグリガエルなどの奇怪な怪物が出だしてからはぐいぐい読んでしまった。文語調ギャグ長編??物語自体はクエスチョンも多いけれども、小ネタは楽しめる。 日本ファンタジーノベル大賞は、こういう怪作が生まれるから油断できませんね。いっそのこと、空前絶後奇想天外小説大賞に改名してはどうか?

  • 惜しい

    限りない可能性を持った作品なのに、作者自身が課した制約によって、小粒なものになってしまったような気がします。帯をチラッと見て、筒井康隆とかガルシア・マルケスみたいな世界を期待したのですが、正直ハズレでした。個々のエピソードはおもしろいのですが、全体的な感動がないのです。でも、発想の力はすごい人だと思うので、これからも、頑張って面白い本を書いてほしいです。

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