作品情報
清水潔『殺人犯はそこにいる』の受賞作情報と書誌状況を整理した作品紹介。
北関東で相次いだ幼女誘拐殺人事件を追い、冤罪と未解決事件の構造に迫る調査報道ノンフィクション。現場取材と検証を重ね、司法と報道の責任を問い直す。 書誌識別子は、確認できた紙書籍の情報に限定し、掲載誌や応募原稿の識別子は採用していない。
レビュー要約
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作品の題材や筆致を評価する反応が中心で、受賞作としての位置づけと読後に残る主題性が注目されている。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 2016-05-28
- ページ数
- 512ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-13
- 9784101492223
- ISBN-10
- 4101492220
- 価格
- 935 JPY
- カテゴリ
- 本/社会・政治/社会学/社会一般
飛び込むのだ。現場へ。 5人の少女が姿を消した。冤罪「足利事件」の背後に潜む司法の闇。「調査報道のバイブル」と絶賛された事件ノンフィクション。 5人の少女が姿を消した。群馬と栃木の県境、半径10キロという狭いエリアで。同一犯による連続事件ではないのか? なぜ「足利事件」だけが“解決済み"なのか? 執念の取材は前代未聞の「冤罪事件」と野放しの「真犯人」、そして司法の闇を炙り出す――。新潮ドキュメント賞、日本推理作家協会賞受賞。日本中に衝撃を与え、「調査報道のバイブル」と絶賛された事件ノンフィクション。
レビュー
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心霊現象に共感できる
ノンフィクションライターだって根をつめれば亡くなった少女たちを見るし声も聞く。それにブリキの家の手のひらの感触が目覚めた時にありありと残っていた。「箱を開けて」少女は確かにそう言った。分かる、わかる。是非是非開けてあげてと願った。完全に感情移入した。 私には経験がないけれど理解できる。死者と真正面に向き合って犯人を追及すると、死者が追及者の枕元に立って「犯人を早く捕まえて」と懇願する。そういうことはある。 たしか群馬県在住の「異能の主婦」の枕元にも若い女性がやってきた。その女性は生きながら炎に焼かれた。口、手首、足首を布テープで縛られて、自宅の2階に放置された。(おそらく20分ほど)1階の和室に放火した犯人は 「黄色いレインコートを着ていた」という。いまだに犯人は捕まっていない。ああ、どうして氏名を告げなかったのだろう。その女性と犯人は知り合いではなかったのか?被害者女性は何度も「異能の主婦」の枕元に立つだろう。体調不良の主婦の夢枕に。 清水潔氏は真美ちゃんの遺体遺棄現場を測量機器を4時間かけて使い突き止めた。そこに杭を打ち込んだ。その夜、亡くなった少女たちが楽しそうにしている心霊現象を体験した。 やはり犯人追及に根をつめた結果である。
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ジャーナリズムとは何かを教えてくれる
権力者が国民から隠す真実を探してくれる存在こそが本当のジャーナリストだと示してくれた。 同時にマスメディアの存在意義を問い糺す一冊。
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買いです
一気に読めました。
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骨太の調査報道記録。
「足利事件をはじめ北関東で起きた一連の事件を『北関東連続幼女誘拐殺人事件』としてとらえ、真犯人『ルパン』に迫るルポ(p.497、牧野洋の解説)。骨太の調査報道の記録である。その迫力は、もちろん著者のエネルギッシュで粘り強い取材/調査にもよるが、その背後に「一番小さな声を聞け(p.203)」という著者のジャーナリストとしての揺るぎないスタンスがあるからではないかと思う。 著者は冤罪事件に関心があるのではなく、連続殺人事件の犯人を突きとめるためにはまず菅家さんが冤罪であることを証明しなければならなかったという。著者は、菅家さんが再審を待たずに刑の執行停止によって刑務所を釈放されたシーンで「今日が真のスタート(p.261)」とする。つまり彼にとっては菅家さんの冤罪確定はゴールではなく経過点に過ぎないというところが興味深かった。
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胸が痛くなりました
ノンフィクションとは思えない迫力と 凄まじい執念に感動もするし心も乱されるし、一気に読みました。読書好きの兄にも薦めました
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飯塚事件の真相も知りたい
面白かったです。 普段小説読まないのですが、気になって最後まで読めました。 改ざんされたDNAデータで死刑まで行ってしまった飯塚事件の真相も知りたくなった
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一気に読んでしまった
読み始めたらどんどん引き込まれ、2日程で一気に読んでしまった。 作者の被害者やその遺族に寄り添う姿勢に胸を打たれる。 それに比べて真犯人を取り逃がし、冤罪を産みながら、時効になったから再捜査はしないと言って憚らない警察や検察。 遺族はどんな思いでいる事か。 冤罪事件の時効はせめて冤罪確定後からカウントするというのが被害者や遺族な対するせめてもの誠意ではないか。 起訴した事件の有罪率99.8%という異常。 警察も検察もこの99.8%の呪縛から抜け出せず、起訴したからには有罪にするため自白の強要、証拠の捏造や隠滅、 逆に有罪にする見込みがなければ捜査の手抜き。 どうか被害者や遺族に寄り添った捜査をするようにお願いしたい。
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真犯人についての記述なし
足利事件の真犯人についての本だと勘違いしていました。 なので期待外れでした。 足利事件(冤罪を証明した一冊のこの本) (講談社文庫) 文庫 小林 篤 (著) 小林氏は清水潔に真犯人の名前まで情報提供したそうです。
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- 日本推理作家協会賞 第67回(2014年) ・受賞