作品情報
白夜を旅する人々の世界へ読者を導く、受賞歴を持つ一作です。
三浦哲郎の白夜を旅する人々は、受賞対象となった作品として、題材の背景をたどりながら人間の行動や記憶を描く。書誌情報は確認できる範囲で単行本・文庫を優先し、雑誌掲載情報は識別子に流用していない。
レビュー要約
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題材への誠実な向き合い方と、読み進めるほど輪郭が深まる構成が評価されている。派手な展開よりも、人物や背景を丁寧に追う読者に向く。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 1984-10-01
- ページ数
- 491ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784103209126
- ISBN-10
- 4103209127
- 価格
- 493 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
Amazon.co.jp: 白夜を旅する人々 : 三浦 哲郎: 本
レビュー
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三浦哲郎氏が渾身の力をこめて書かれた作品
東北の雪深い中、1人の青年が母のお産に産婆さんを迎えに行く所から物語は始まる。 産まれた子は健康な男の子。(この子が三浦哲郎氏ということになる) 三浦氏の上には5人の兄姉がいる。 そのうちの2人が、先天性の病を持って生まれた。 家族は、健康な末っ子の誕生に喜びも一入であるが、非情な運命はこの家族をそっとしておいてくれない。 2人の姉の自死。2人の兄の出奔。 きょうだいのうち、残ったのは、病を持ちながらも琴の師匠として独り身で生きた3番目の姉と末子である三浦氏のみ。 三浦氏は唯一の健康な子として、5人の兄姉の宿命を背負って生きぬいた。 三浦哲郎氏の人生のベースとなり、彼の遺した多くの作品の根底にあったものを、原稿用紙の上に一気に吐き出すように書かれた作品である。 この作品執筆中に、氏はひどい高血圧になったという。 しかしそこはさすが三浦氏、決して暗い重苦しい雰囲気ではない。 東北の生活や言葉が、美しい文章で綴られ、読む者を引き付け、圧倒する。 静かに抑えた表現で書かれたきょうだい達への鎮魂歌だ。 三浦氏は多くの名作を遺され、奥様や子どもさん達に囲まれ、見事にきょうだい達を襲った宿命を断ち切られた。 だからこそ、読む者を勇気づけ、感動させる。 素晴らしい作品である。
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運命に翻弄される人々
本来は短編を得意とする著者が、自らの兄と姉たちについての判明している事実をもとに、著者が想像力を駆使して、彼らの悲劇的生涯を書き綴ったもので、 時代と地域の特殊性を背景に、圧倒的な迫力で読者に迫る。
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白夜を旅する人々 三浦哲郎
三浦哲郎の小説は何冊か持っていますが、これも三浦哲郎の私小説です。人によって好みが分かれると思います。
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2度目の購入です
この本を開けると、吹雪、風の音、馬そりの鈴の音がして、火花がパチパチはぜます。すでに読んでいますが、祖母に貸したりして所在不明となったままのため、また、購入しました。
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スバラシイ
ほんとうにスバラシイ小説でした。読んでよかったとしみじみと思った。
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思いが深い
以前読んだのを思い出して、また読みたくなり購入。 重い内容だか色々と考えさせられることが多い、良書。
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近くて遠き家族という心にからむ鎖
三浦哲郎という作家に興味を持ち、ぶちあたったこの本は、当時中学生だったわたしにはあまりにも重い命題を突きつけたものでした。家族とは自分にとって何なのだろう。人生のどこかで必ずめぐり逢う本として、とても考えさせられるものがありました。 先天性の色素を持たない体質を背負った姉妹。今の時代なら珍しいとはいえ、そのことで家族まで縛られることはないのですが、あの時代における地域の閉鎖性が次第に家族を追い詰めていくのです。家族というものは、支えにもなってくれるけれど、うっとうしく、それでも自分の存在価値はそこにあるわけで、つねにデリケートにときに乱暴に自分に降りかかる災難の火の粉のようなものであり、心にからみつく鎖であるということを、三浦哲郎はまるでわが身を削るかのように教えてくれたのでした。 のちに起こる、あまりに衝撃的な悲しい現実を三浦少年は受け止めていくしかなかったのです。ただ一つの救いは、三浦少年がその現実から目をそらさずに、自伝的物語として言葉で紡ぎ上げていったことで自分の中の家族に決別していくことが出来たことなのかもしれません。
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美しい文章から人生に対する重さを描いた本
非常に重い題材ですが、美しい文章をベースに人生を生き抜く難しさを描いています。
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