ベンハムの独楽
『ベンハムの独楽』は、小島達矢のデビュー作。見方によって色が変わる独楽のように、幻想、青春、ミステリーの要素が重なり合う短編集。
作品情報
回る独楽の色のように、物語は読む角度で違う表情を見せる。
新潮社刊。新潮エンターテインメント大賞受賞作として刊行され、幻想性と現実感をまたぐ複数の物語を収める。
レビュー要約
-
ジャンルを一つに絞らない感触と、若い作家らしい発想の幅が印象に残る。表題作へ向かって複数の物語が響き合う構成を楽しむ読者がいる。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 2010-01-01
- ページ数
- 247ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784103216216
- ISBN-10
- 4103216212
- 価格
- 127 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
Amazon.co.jp: ベンハムの独楽 : 小島 達矢: 本
レビュー
-
1話目がとてもすばらしい。あとの8本は読まなくてもいい
9本独立した話が収録された短編集です。 全く異なるテイストばかりなので、同じ作者とは思えません。 作品の出来はほとんどが平均以下で大したことはありません。 しかし、1本目に収録の「アニュージュアル・ジェミニ」は ぜひとも読んでおきたいところです。 ミステリーズ新人賞などの短編ミステリの賞に 応募されていたら、この1本でかなり評価されていたんでは ないでしょうか。
-
9つの短編、出来の落差が大きい
冒頭の1篇を読み終わった時には、これは掘り出し物か、と思ったのだがその他の作品は凡庸と最低の羅列だった。
-
もう一回読まなきゃ。まだ楽しめてない!
1年前くらいに読んだ。 そのときは、「うおーなんかすごいのでは?」くらいにしか感じることができなかった。 そして1年が経ちました。 いま、読みたくなってます。 それはやっぱりこの作品の力なのかな、と思ったり。。
-
個人的には秀作
他の方のレビューで各短編ごとの落差が大きいとの指摘があり、其の通りではあるが、 純粋に楽しめたかといえば楽しめたので個人的にはお金出して買えるかなと思った。 決してうまい表現があるわけではないけれど、次の行を、章を、読みたいと思わせる物語のつくりに ページを捲る手を緩めることはせずに、一気に読みきった。 最後の話はそれほど好みではないですが、最後の最後で物語が繋がる感じは読後感は良かった。
-
様々な展開が楽しめ、読み応えのある本
この本は9つの短編から形成されています。 内容を書くと読まれる方の楽しみを奪ってしまうので書けませんが、 非常に面白い作品です。 通勤電車で読んでいましたが、駅に着いたのを忘れるくらい 熱中して読めました。 涙もろいせいか、感情移入しすぎてウルっとしたり、 「かぁ〜!そ〜くるかぁ」と思ったりしました。 最後には、あんな展開に・・・。 その後、あまりの面白さに作者について色々調べたのですが、 これがデビュー作だそうです。 その方にもっと驚きました。 是非、2作目や長編も読んでみたいと思った作品です。
-
初めてみた帯の形状にびっくり
9つの短編集で1つ1つが独立している話(ミステリーや青春もの、SFチックなものまで)ですが、読み進めていると色々な箇所で場所や人物がリンクしてます。帯にあった選考委員荻原浩さんの「騙されるな!」の言葉は、9つをこの順番で読んで、はじめて共感しました。表現できないけど、構成がすごいです。確かに騙されました。 全体的に難解な話はなく、ミステリー系よりも自分は青春ストーリーにとても惹かれました。表題「ベンハムの独楽」の意味は「誰が見るかによって異なる色」、確かにどの作品に惹かれるか、この作家がどのようなジャンルを書く人なのかという判断も、人によって評価が違ってくる気がしました。 今までに味わったことのない読後感です。すごい面白い。帯もすごい。早く次の作品が読んでみたいです。